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カルピス

わたし普段、コーヒーが好きとか紅茶が好きとか言ってますが
実は、他にも常備している飲み物がある。

とにかく一日中何か飲んでる。
わたしは水でもお湯でもいいし、
味がついていなくてもぜんぜん平気なんだけど

たまに、「味のついたものをごくごく飲みたい」と思うときがある。
そんなときは、カルピスだ。

昔からこれが好きだったのかと問われると、かなり怪しい。
母親に訊かないとわからない。

ひとりで、自分で
お金を払って、食べるものや飲むものを決めるような年齢になって
コーヒーや紅茶を揃えて、ココアのストックを枯らさないようにして
夏は冷たいお茶を常備して
そんな準備が完璧に整ったあと
カルピスは、わたしの人生に現れた。

最初は、なんか買ってみよう、て思っただけだと思う。

そもそもわたしは乳酸菌を信じているし、
ペットボトルの甘い飲み物に課金するのは、なんか個人的にしっくりこない。

カルピスはいい。
原液をストックしてる。
飲みたいときに飲みたい分だけ、好きなだけでいい。

原液を入れて、水を入れたあと
濃すぎたと思ってまた水を入れて
ごくごく飲んでたら足りなくなって、
水だけ足して、たいそう薄くなった、あのふしぎな
なんていうんだろう、言葉通り、ちょっとだけ味のする水というか
カルピスと呼べない濃度になってしまったあいつも、わたしの中で特別だ。
そこまでいったら水でもいいけど、水じゃない、
ごくうすい何か。

カルピスが欲しいときは、水分が欲しいときで
飲むとからだに、すっと取り込まれる気がする。
満たされていく気持ちに、わたしはまた安堵する。

本当は、冷たいものをたくさん飲むのはよくない
ような気がしているのだけど、カルピスは特別。
どうせ、冷蔵庫で冷やしたほどは冷えないし
ちょうどよく甘く、ちょうどよく冷たい。

そんな風にカルピスは、今日もわたしを満たしてくれている。


素材お借りしました(カルピスといえば、絶対青のドットがいいと思って)


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