KOJIKI<天孫邇邇藝命(ににぎのみこと)①>
天孫邇邇藝命(ににぎのみこと)は、
さらに雲をかきわけかき分け稜威(いつ)の道別きに道別きて
筑紫の日向の高千穂のくじふる嶺(たけ)に降り立ちました。
するどく尖ったその山の頂に立って天の神々はこの地上の世界をながめまわし、国見をしました。
「ああ、これが葦原中国 称えて言う、豊葦原の水穂の国なのか。この地の水は清らかに流れ、稲穂もたわわに実り
神々も人々も むつみ、和み 優しく支え合って
生きて行ける国であるこの御国に幸いあれ!!」
神々はこのくじふる嶺で国褒めをしました。
そして天をたたえ、地をたたえて
祈りを凝らしこの国の行く末の平安を祈りました。
要は、めっちゃいいーところじゃん。ということですね。
そしてここで記憶にあるキーワード
「水穂の国」あるいは「瑞穂の国」・・・。
話題になったあの学校は校名、校訓、校歌も、古事記、
日本書紀から言葉を選び、
「神々も人々も むつみ、和み 優しく支え合って
生きて行ける国であるこの御国に幸いあれ!!」を
教育方針としているという事実です。
「国譲り」のお話が続いています。
たくさんの神様が出てきて「よくわからなくなった・・・」と
感じていらっしゃる方もいると思いますので、
超簡単な家系図を。
これは、10年ほど前に古事記の口語訳をやってみたいなーと思った際に、奈良のお土産物屋さんで見つけたクリアファイルです。
他にもたくさんの神様がいらっしいますが、ポイントはこれで
OKだと思います。
邇邇藝命が祀られている神社は
降り立った、宮崎県の霧島神社・高千穂神社はもちろんのこと
富士山本宮浅間神社
HPからです。
こちらは箱根神社(九頭龍神社)です。これは箱根観光協会のHPから
九頭竜神社入り口から見る芦ノ湖です。
そして京都の日向大神宮外宮(地図)です。
京都の日向大神宮外宮は蹴上にありますが、知る人ぞ知るスポット。運気がアップする「天の岩戸」や、天龍・地龍を祭るプリミティブな山中のほこら、京都の町を見下ろす「伊勢神宮遥拝所」などがあります。
写真は日向大神宮から東山を上がった際に見える平安神宮の大鳥居です。
日向大神宮の立つ神明山は、いわゆる「神体山」で、地図にも載っていない神社やほこらが点在します。
木・火・土・金・水の神を祭る五行神社や天龍・地龍の両龍神を祭る碑など、京都の風水を考える上でも、とても重要な場所であり、大阪側の石清水八幡宮から見える京都の龍脈の起点と言われている場所です。
このようにして見ると現代でも邇邇藝命が祀られているのは、
国見を俯瞰できる場所ですね。ちょっとお話からそれてしまいましたが、昨年以来の台風の被害で山が荒れてはいますが
京都の日向大神宮外宮へお参りも晩秋におとづれたいと思っています。
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