絵本を読みました【ARTIST to artist】

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公開日:2019年7月23日

今日は、『ARTIST to artist 未来の芸術家たちへ 23人の絵本作家からの手紙』(エリック・カール美術館ほか/著、前沢明枝/訳、東京美術)を読みました。

タイトルのとおり、著名な絵本作家たちから、将来絵を描いたり芸術家を志そうとしている人たちへのメッセージが集められた本です。
子どもたちに向けられた本ですが、大人でも、制作活動をしている人たちにとっては響く言葉がたくさん書かれています。
それぞれの自画像や、絵のメイキング、アトリエのようす、絵を描き始めた頃の作品なども載っています。
様々な技法や制作スタイルを見ることができて、おもしろいです。

作家たちのメッセージには共通している部分もあれば、違う部分もあります。
それぞれ違っている部分は、例えば、学校に行って美術の基礎を学ぶことは大事だと言う人もいれば、それほど重要視していない人もいますし、みんな小さなころから絵を描くのが好きだったのかと思いきや、子どもの頃は絵を描くのが好きではなかったという人もいます。

共通しているのは、とにかくたくさん作品を作って経験を積んでいることと、自分で決めた道をとことん進んでいること、「否定してくる人の言うことは聞くなよ!」ということでした。
制作者として活動していくことを否定されたり、誰かに無責任なダメ出しをされてしまうことは、多くの制作者が経験することだと思います。
私は自分に自信がないので、自分と違う意見をなんでも受け入れて、よく分からなくても無理やり納得してしまい、その結果自分が見えなくなることがたまにあります。
最近は自分がどうしたいかを考えながら意見を聞いていましたが、この本のメッセージを読んで、それで良いのだと思えました。

しかし、あまりにも自分のことしか考えないのも、「人に見てもらうもの」を作る者としては問題かもしれないなと思うので、「受け入れるとよい意見」とはなんだろう?と考えました。
なんとなくですが、「気づきをもたらしてくれるもの」「進む方向を示してくれるもの」は、今まで色々な人に聞いてきた言葉のなかで、私に良い影響を与えてくれているのかなと思いました。

そして、この本にはそういったメッセージがたくさん込められています。作家たちの優しさ、経験してきた厳しさ、励ましの言葉は胸に響きます。
これから作家として、迷うことや困ることがたくさんあるはずです。そういう時は、この本のことを思い出したいと思います。

ゆっくりお絵描きする人です。 ここには近況報告や、何かの感想を書きます。 【絵本、美術、博物館、映画、ゲームなど】
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