「学び」を最大化する「振り返り」とは。
来週から登校再開ということで、教材研究にも力が入るJUNです。
やはり自分が考えたこと、計画したことは実践してこそなんぼですよね!提供できる場があることと、楽しみにしてくれている子どもたちがいることに感謝です。
今日の記事では、そんな素晴らしい子どもたちの「学び」を最大化するために必要な「振り返り」について書いていきます。授業を受けても振り返りに手を抜いてしまうと、もったいないですからね。
▶「振り返り」の大切さ。
小学校では、どの教科も授業の終盤に「振り返り」の時間を設けています。授業を受けて学んだことを文章でアウトプットする時間ですね。では、なぜ振り返りをする必要があるかというと、
「自分の学びを自覚する。」
ということです。
「これで今日の授業は終わるけど、いったいきみは何を学んだんだい?」
と問われたときに、どう答えるかということです。
本当だったら、このように対話的に振り返る時間がほしいと僕は思っているのですが、さすがに毎授業JUNとの禅問答のような時間が設定されていたら、授業に参加する気持ちも萎えていくかもしれません。
だからこそ、「学び」を記述してもらうのです。そうすることにより、「自分の学びを自覚」することができます。さらに、「自分が分からないことの自覚」もできるのです。これが本当に大切!
また、教師にとってのメリットもありますよ。やはり教師たるもの、授業しっぱなしでは授業力はつきません。子どもたちの振り返りを基に、自分の授業を「振り返る」ことで、授業改善につなげることができるのです。
▶何を振り返るのか。
研究会でも度々話題になることは、「振り返りには何を書かせるべきなのか。」です。一番やってはいけないのは、「何の視点も示さずに形式上書いてもらっている。」という方法ですね。もはや、「方法」とは言わないかもしれませんが・・・。きっと子どもたちは、「楽しかった。」とか、「発表できてよかった!」という、授業の内容に一切触れない記述が集まることでしょう。これは、「振り返りの視点」を示さなかった教師の責任です。
では、何を書いてもらうべきなのかですが、それは、
①分かったこと。
②考えたこと。
③次にしたいこと。
この3項目の流れに沿っていれば間違いありません。もちろん、授業のねらいや教科で変わってきますが、この内容に大きな違いはないはずです。
▶①分かったこと。
この項目に何も書けなかったとしたらどうでしょう。怖すぎて夜も眠れません。だって、45分間の授業を受け、一つも分かったことがないということですから・・・。考えたくもないですね。
この項目を書いてもらうことで、言うまでもなく子どもたちの理解度が見えてきます。教師側がねらいとしていた内容が、正しく理解へ結びついているかを確認することができるのです。
▶②考えたこと。
この項目は、なかなか難しいですよ。何を書いてほしいかというと、授業を受けての、
「新たな気付きや疑問」
です。そうです、受け身ではなく、学んだことから思考している子どもの姿を見取りたいのです。この項目がさらっと書くことができる子どもは、普段から何事に対しても興味・関心が高く、自然と疑問を見つけることができる学びのスペシャリストと言えるでしょう。教師たるもの、多くの子どもたちにこの項目に記述できるようになってほしいものです。きっと、最初は、具体的な説明も入れつつ、「どのように書いたらいいのか。」を支援する必要もあると思います。粘り強く声掛けを続けることで、こつをつかむことができるでしょう。そして、ここを書くことができれば、次の③にもスムーズにつなげることができるのです。
▶③次にしたいこと。
この項目で書いてほしいのは、「次回への見通し」です。これも大切ですね。小学校では、学習の連続性を大切に考えています。今日の授業は、次回の授業と思考上つながっている必要があるのです。しかし、子どもたちの中には、授業が終わると共に、「学びが切れてしまう」こともあるでしょう。そこを何とかしたい!という願いも込めて、③の項目を大切に考えています。次の授業へ向けて「調べ学習をしてみる。」「資料を集めて、まとめてみる。」のように、授業時間が空いても学びが切れないことをねらって書いてもらうことが大切なのです!
▶まとめ。
本記事では、「子どもの学習効果を高めるためには、振り返りは大切」という内容の記事を書きました。多少弱気なことを言うと、書くのは簡単なのですが、現実はそんなに甘くありません。それだけ学びの連続性の実現は、難しいということです。しかし、その難しさを打破するためには、間違いなく「振り返り」の充実が手立てとなるはずです。授業の終盤に慌てて書かせて終わりとするのではなく、「振り返り」を授業の核として据え、最大限利用したいものです!
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