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「話合い」に求められる人材とは。

日々、授業をしてしていると歯がゆい思いばかりのJUNです!

この思いをどうにかしようと本にあたったのですが、自分の実践を、あーでもないこーでもないと、自己批評できるのは、実力アップのためには必要不可欠のようです!

しかし、全否定するというか、確かな成果が上がっているのに、「今回は、たまたまだな。」とか「僕の実力じゃなくて、子どもの頑張りだよ。」とむやみに卑下するのもよくないようです。

「だったらどうすれば!」と発狂したくなる気持ちを抑え、冷静になって程よいバランスにまとめると、

「自分の実践したことは無駄ではない。子どもの姿として成果はあがっている。しかし、これがベストな訳ではない。もっと改善の余地はあるから、分析して次につなげたらいいじゃない!」

位が落としどころかと。このように思う次第でございます。

本日は、そんなもやもやの中から1話題。

教師は、「みんな、発言できたらいいね。」と、子どもたちに表現することを求めますが、これは明らかに矛盾していて。40人の子どもたちが一人ずつ発言していったらそれだけで授業が終わってしまうでしょう。

「いや、そういう屁理屈じゃなくて気持ち的にさぁ。」

という気持ちも分かります。僕も一応教師なのでみんなが積極的に発言する活気のある授業を目指していました。

しかし、僕のやり方が悪いのでしょうが、一人一発言の限界を悟ったとのです。しかし、授業を見てもらうと必ずと言えるほど話題にあがるのは、「何も発言しない子どもがいましたよね? あの子どもを授業へ参加していたと認識しているのですか。」と言う意見です。

子どもたちが何を考えていたのか頭の中は見えないので、グループでの討論を取り入れて表現する時間を設けたり、短冊のように切った紙を準備し、自分の考えを書いて黒板に貼ってもらったりと、様々な工夫をしている先生方がいらっしゃいます。

本日はそんな、話題。

子どもが「表現する。」ことにこだわって突き詰めてくると、最終的に、

「同じです。」

という発言が増えます。

ちょっと分かりにくいですよね。もうちょっと、かみ砕いて言うと、

「必ず、一人一回は発言すること!!」

という目標設定をして実践を重ねてくると、本当に困った子どもたちは、友達の発言に対して、

「同じです!」

と反応することで、ノルマである1回を消費しようという作戦に出るということです。さて、このような反応に学びはあるのでしょうか。

▶「話合い」で求められる人材とは。

もちろん、考えていることが本当に同じであれば「同じです!」という表現で良いだろうし、同じ内容のことをわざわざ手を挙げて1から説明する必要もありません。

しかし、本当に勉強ができる自分になりたいのなら、勉強ができるお子さんになってほしいのなら、ここからが勝負なのです。

ここで自分に問い掛けましょう。

「他の見方はないかな。」

と。

「頭が良い」というのは、様々な捉えがあるとは思いますが、

「物事に対して複数の見方ができる。」

ということも「頭の良さ」の1つでしょう。僕が本当に賢いなと思うのは、

「みんなが思い付かないような視点から見ることができる。」

お子さんです。

そのような子どもがいるからこそ、学習が深まりますよね。みんなが共通して思いつくことほど、おもしろくならないのかもしれません。本当に優れたアイデアというのは、みんなが考え付かないものなのですから。

▶「話合い」で求められる人材になるためには。

さて、「頭の良さ」の1つを紹介したところで、そのような考え方ができるようにするには、どうするべきなのかを紹介しなければなりませんね。

その方法は、教師でも親御さんでも皆さんが心掛けてできる方法です。それは、

「他の見方はない?」

という問いかけを大切につかいましょう。

何かしらの解決したい問題に対面したとき、きっといくつかの答えが出されるでしょう。「普通」レベルの人であれば、いくつか答えが出た時点で、きっと自分の考えも取り込まれているはずです。しかし、ここでもう一頑張りできる人ほど、「考える力のスペシャリスト」なのです。

子どもたちに問いかけましょう。

「他の見方はない?」

と。

自分自身に問いかけましょう。

「他の見方はない?」

と。もちろん自分自身の「考える力の向上」にも役立ちますからね。

最後に余談ですが、話合いをするにあたり、「最高の役割」をご紹介しますね。それは、

「突拍子もないことを放り込む!」

という役割です。

どういうことかというと、話合いが煮詰まって何だか停滞気味になったときほど、「絶対にそれはないでしょ!!」という大批判を食らうような意見を敢えて放り込むことで、逆に、

「話合いを再び促す。」

という手法もあります。

勇気のある人、ぜひお試しあれ!!

▶まとめ。

本記事では、「答えが出たからといって油断するな!」という内容をまとめました。

大人の世界でも、みんなが思い付かないような斬新なアイデアを生み落とすことが得意な方っていますよね?

そして。そのような考え方ができる人ほど便りにされるものです。さぁ、目の前の子どもの柔軟な思考を育てるには、まずは大人が枠を壊していく必要があります。ぜひとも、わくわくするような斬新なアイデアを提案し、子どもと共に実現させてくださいね!!



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