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子どもを動かす効果的な「声かけ」とは。

完成した名刺を配りまくっているJUNです。

「今の時代、本当に名刺は必要なのか。」という疑問もありますが、単純に欲しかったんですよね!それが作った理由です。教師は、ほとんどの場合名刺をもっていません。お仕事をご一緒させていただく方に会うと、

「すみません。名刺なくて。」

と、言うのが本当につらかった。いや、なくてもいいんです。ただ、「自分は何者で、何ができるのか。」ということを伝える媒体として、名刺に憧れをもっていました。

しかし、渡してみると様々な反応があって興味深いです。その中で、改めて感じたのは、

「自分に興味を示してくれるということの嬉しさ!」

です。受け取ってくれるくれること自体有難いのですが、

「どんなことをしているんですか?」

何て質問で返してくれると、めちゃくちゃ嬉しいですね!いや、質問最強ですよ!質問は、相手を受け入れる最大の方法ですね。勉強になりました。これからは、僕も食い気味で質問できる人間になりたいと思った今日この頃。

また、余談が長くなってしまい申し訳ありません。

本記事で話題とするのは、「子どもを動かす声かけの方法」です。これまた、自分が頑なに信じていた方法と真逆のことを伝えなくてはならない心苦しさがありますが、事実は事実なので仕方ありません。

▶「ネガティブフレーム」と「ポジティブフレーム」

例えば、子どもに歯磨きをしてほしいとき、あなたはどのように声をかけますか。

A:歯磨きしないと虫歯になるよ!
B:歯磨きすると、気持ちがいいよ!

さて、あなたはどちらでしょう。

僕はですね、断然B派です。どうにかして、前向きに歯を磨いてほしいじゃないですか。断固としてBです!!では、リアルに子どもを動かすことができる声かけはどちらでしょう。もう分かってしまいましたね。正解は、

「Aのネガティブフレームを使った声かけ!」

なのです!残念でした。

しかし、これが現実なのです。

ネガティブフレームというのは、文字面からも分かるように、相手にとってのデメリット、恐怖などを煽って行動につなげる方法です。

反対にBは、ポジティブフレームを使った声かけです。相手にとってのメリットを想起させ、行動させようとしていますね。

この両者を比較すると、行動させる効果を発揮するのは、ネガティブフレームであるという研究結果が出ているのです。

▶大切なのは使い分け。

最後の悪あがきをさせてください。

ネガティブフレームの方が効果的なのは分かりました。はい、異論はありません。しかし、教師として、親として、子どもに対する声かけは、ポジティブでありたいじゃないですか。きっと、この使い分けが大切だと思うのです。

実体験も含めて考えると、ネガティブかポジティブかの選択肢は、声をかける人の心理状態に大きく起因しているのではないでしょうか。やはり、前向きでポジティブ、心に余裕がある状態で、常に「ネガティブフレーム」な声かけをすることは不可能でしょう。

反対に、焦っていたりいらいらしていたり、心に余裕がなかったりすると、どうしても「ネガティブフレーム」な声かけになりがちですよね。

だからこそ、この効果を知りつつ、使い分けられるようにしたら良いと思うのです。

嫌でしょう。常にネガティブな声かけをしてくる担任の先生。常に恐怖を煽ってくる親。でもときには、

「早く寝ないとおばけがくるよ。」

などと言った、見えざる者を召喚してしまう僕たちもいます。

それは、仕方ないですよ。だって人間だもん。

▶まとめ。

本記事では、「子どもを動かす声かけの方法」について書きました。大切なことは、子どもにとって重要性の高いものに対しては、「ネガティブ」を含めた声かけが致し方ないときもある。それ意外は、前向き「ポジティブ」に行きましょうということです。最後のまとめまで、何だか現実に抗っているような気もしなくはないですが、選択権は自由です。目の前の子どもたちのことを考え、使い分けましょう!

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