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「係活動」を充実させ、「自分事」とする方法。

久しぶりに若手の研修会に参加させてもらったJUNです!

「あれ?若者たちが抱えている悩みって、今の自分とあんま変わらないじゃん!」ということに気付き、「これは、僕が成長していないということなのでは!」と動揺を隠せない事態となりましたが、「いや、多少はやれてるぞ!自分!」と必死に鼓舞した次第であります。

お悩み相談コーナーがあったわけですが、全てに正解を見いだすのは難しいものです。しかし、不正解は確実に存在します。それは、僕のような実践をちょっとだけ積み重ねてきた俗にいう「先輩」が後輩のために残せることです。

特に僕の場合は、チャレンジ回数だけは多いので、「こんな〇〇はだめだ!」みたないなアドバイスしたところで、「そんなこと、やろうと思っていません。」と言われてしまいそうですが。

本日は、そんな話題。

若手の集まりで「係活動」について話題になっていましたので、先輩方の正解から学ぶような記事をまとめてみました。ぜひとも、「係活動」を学級経営の柱の1つとなるよう工夫してみてくださいね。

▶「みんな」の活動とする難しさ。

僕が係活動に難しさを感じるのは、

「子どもによって活動量に差が出る。」

ということです。

ちにみにですが、我がクラスでは、僕から「係活動」を提案することはありません。子どもたちが必要としないのであれば「まぁ、やらなくてもいっか。」という気持ちが少なからずあります。

しかし、子どもたちは必ず、

「先生! 係活動はいつ決めますか?」

という声が聞かれます。

どの学校へ行っても同じ結果ということから考えると、子どもたちにとって「係活動」は、大切な時間として定着しているということでしょう。

その理由は単純で、

「自分の思いを実現させることができるから。」

でしょう。

例えば、体を動かすことが得意な子どもは、「スポーツ大会」を計画するでしょうし、お笑い好きな子どもは「お笑いライブ」を企画します。

もちろん「係活動」は、その方向性で良いのですが、その道筋に必ずいれなければならない視点は、

「クラス。」

という視点です。

そうです。自分の好きなことを披露するのも大切ですが、

「参加してくれる『みんな』にとってどのような価値が提供できるのか。」

を必ず考えないといけません。

もちろん、「係活動」をスタートする時点で、考える視点を提示して実際の活動を子どもたちが考え始めるのですが、多くの場合、

①みんなの「ニーズ」と自分が「やりたいこと」とのずれ。
②みんなを巻き込むことができず、活動の衰退。

を迎えます。

そもそも、「係活動」を教師に提案する子どもと、「みんながやるって言っているから取り敢えず所属しておこうか。」という子どもにはモチベーションの差があって当然ですよね。

だからこそ、教師側が「みんなの係活動」となるために一肌脱がないといけません。その方法を次章で1つ紹介します。

▶「全員参加型イベント」のすすめ。

題字にもある通り、僕が推奨するのは「全員参加型企画」です。

どういうことかというと、従来であれば、スポーツ係は、体を動かす系のイベント、お笑い係は、お笑いライブ、誕生日係は、誕生日の祝宴、新聞係は、新聞による情報伝達というようにそれぞれの係がそれぞれの活動を進めてきました。

ここまで書くと何となく答えが見えてきたでしょうか。そうです!僕が提案するのは、例えば、

「スポーツ係主催! 真冬の運動会!!」

みたいな感じで企画をクラス全体に提案し、

「その活動を全ての係が分担して担当する!」

というものです。

お笑い係は、「先生ものまねリレー」
誕生日係は、「誕生日○×クイズ」

という種目を担当しても良いですし、新聞係は、「プログラムやルール作成」というように運営面にコミットしても良いでしょう。

このように、共通のイベントを全ての係で作り上げることにより、「みんなが自分事として参加者側にまわる」ことができます。すると、

「誰かが主催した受け身のイベント。」

ではなく、

「自分も運営として参加するメンバーの一人。」

というように「イベントが自分事」になるのです!!

▶まとめ。

本記事では、「イベントは、巻き込んだもん勝ち!」という内容をまとめました。

イベント、お祭り不参加派の僕が言うのですから間違いありません。やはり、係活動のような「創意工夫」が命の活動は、自分で見通しをもつことが得意ではない人とっては、不安材料でしかありません。

そんな僕のような人間に「何かやりたいことをやりなさい! 何でもいいから! ほら! さあっ!」と、ぐいぐい迫ってみてもますます恐縮してしまうでしょう。

そんなときは、最初から創意工夫を求めるのではなく、「決まった活動の中で役割を見いだせる。」ように支援しましょう。そのような経験を積み重ねることが、「みんな」とつくりあげる活動の楽しさに気づくきっかけとなることでしょう!!

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