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休校宿題対策 ~国語編~

休校延長に伴い、学校からは課題が出されることになります。とは言っても新学期。学習進度の遅れは避けられません。我が自治体としては、「教育委員会から配信される動画を手立てとして、当該学年の学習範囲も進める。」としています。このお達しに伴い、小5の国語プリントを準備をしました。また、家庭学習をするにあたり、保護者からアドバイスしてあげたいポイントも書きましたので、良かったら参考にしてみてください。

小学校5年生 国語「なまえつけてよ」

小学校5年生の国語は、「なまえつけてよ」という物語文があります。ここでつけるべき力は、

「登場人物の相互関係や心情などについて、描写を基に捉えること。」

となっています。「文章を読むことを通して登場人物の関係や心情を読み取る。」ことができればOKですね!

予定時間数は、「4時間」なので、次のように計画してみました。

①全文を読むことを通して、話の内容をつかみ、感想を書く。
②「春花」と「勇太」に着目して読み、性格を読み取る。
③「春花」の心情の変化を読み取る。
・子馬に名前をつけることを頼まれる場面と、子馬がもらわれていってしまう場面の比較。
・なぜ「春花」は、子馬の名前を教えなかったのか。
④「春花」の心情の変化を読み取る。
・「春花」の「勇太」に対する見方の変化とそのきっかけ。
・学習を振り返った感想を書く。

という4時間で計画をしてみましたが・・・。やはり、時間が足りない。授業の流れとしては、自分の考えを書き、友達や学級全体で考えを交流しながら、読みを深めていくことになると思います。その活動を想定したときにネックになるのは、④でしょうか。授業のめあては、心情の変化を読み取ることなのですが、学習全体の振り返りも書いておきたいところです。最初に書いた感想と、最後に書いた振り返りを比較することで、「読みの深まり」を評価する手立ての1つとなります。

というのは、教師側の都合です。ご家庭で学習するときは、4時間で終わらせる必要はありません。物語文の面白さは、「教科書の叙述をもとに、自分の考えを交流する」ことです。この物語を話題に雑談をして、気楽に楽しく学習を進めてみてください!

家庭学習でのアドバイス。

それでは、家庭学習を見据え、保護者が先生役をしていただくときのポイントを3つ書こうと思います。その3つとは、

①「読む」ときは、必要性を意識。
②話合いを通して根拠を表現。
③教科書に書き込んでいく。

ということです。

①「読む」ときは、必然性を意識。

学校から出される宿題の定番と言えば「音読」ではないでしょうか。その理由は、「国語の基本は読むことである。」とか、「繰り返し読むことで読解力がつく。」という神話を信じている教師が多かったからです。しかし、最近の学校の主流は、「必要に応じて繰り返し読む。」という音読です。単純に読む回数が増えれば増えるほど内容理解が深まるとは言いきれません。「何のために読んでいるのか。」をお子さんが自覚していないと、ただ作業的な「読み」になり、「内容理解」ではなく、「苦痛」を深めていくことになってしまいます。そこで、

①「内容を確かめて、感想を書くため」に読む。
②「登場人物の性格を読み取るため」に読む。
③④「登場人物の気持ちの変化を読み取るため」に読む。

というように、目的意識をもって読めるよう、「読みの視点」を示してあげることが有効です。ぜひ、読む前に声をかけてあげてください。

②話合いを通して根拠を表現。

学校の授業であれば、自分の考えをまとめたら、それをもとに話合い活動にに移行していくこと多いです。そのねらいは、同じ物語を読んでも、読み取り方や感じ方は人それぞれだからです。自分とは違った友達の意見を聞くことが、「考えを広げたり、深めたりする」ことにつながるからです。しかし、家庭学習では、複数の意見を出し合うことはできません。そこで、保護者との会話を手立てとして読みを深めていくことをおすすめします。

「春花さんってどんな生活の人だと思った?」

「えっと、責任感が強いって思ったよ。」

「なるほど~いい考えだね!どうして、責任感が強いって思ったの?」

「だって、教科書の〇ページを読んだときに、子馬の名前を真剣に考えていてえらいなって思ったんだよ。それに、子馬がもらわれてしまうと分かったとき、悲しそうでしょ。でも、自分のつけた名前を言わなかったから、それもすごいって思ったの。」

というように、会話の中で問い返すことを通して、考えの根拠を明確にしていきます。また、子どもにとってみると、問い返されることで、考えを再構成することができます。その作業が、見方を広げたり深めたりすることにつながっていくのです。

③教科書に書き込んでいく。

学習を積み重ねる中で、必要に応じて繰り返し読むことになると思います。その時に、気付いたことを「教科書に書き込む」という作業もおすすめです!考えの根拠となる大切な叙述に線を引いたり、気持ちの変化した場面にチェックをしたりするなど工夫してみてください。学習を積み重ねならが、書き込みを続けることで、これまでの学習の足跡を視覚的に実感し、達成感んいつながるという効果もありますので、実践してみてください。

本記事では、家庭学習を進める上で、意識したいポイントを書きました。大急ぎで作った宿題用プリントのデータを添付しますので、良かったら使ってみてください。書き込むだけだとすぐに終わってしまうので、ぜひ、話の内容を親子で話し合い、楽しみながら国語学習を進めましょう!

合わせて、社会もどうぞ(^^)/


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