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「ざわざわ」は、その理由が大事!

いよいよ、準備してきた写真展が開幕しました!!


子どもたちの頑張りが実り、初日から100人を超える子どもたちを動員することになりました!

そして、子どもたちのやる気はますます高まっています! 

今さらですが、やはり

「体験に勝る学びはない!!」

ということを改めて感じております!

自分達が企画したことが実行され、おまけに沢山の方に喜んでもらえるという経験は、何にもかえがたい学びとなりました!

子どもたちは、写真展を運営しながら様々な改善点を見つけます。

「子どもたちの気づきを共有しながら振り返り、明日の写真展へ向けての作戦会議。」

この瞬間が一番楽しいですよね!

議題の中心となったのは、「アンケート記入により密になってしまう問題」
です。

子どもたちが想定していた来客数と、アンケート記入にかかる時間が想定外だったため、行列ができてしまったのです。早速、行列を解消するためのアイデアを出し合いました。

話し合っていくと、

「アンケートは教室まで持ち帰ってもらい、会場では書かない。」

という結論に落ち着いたのですが、

「会場を密にしないために、人数制限をしたほうが良い。」

という考えが出たのです!

話し合いの話題は、「人数制限」と「制限時間」に流れていきました。

一人ひとりの見方や感じ方が違うから話し合いは深まっていくものです。

人数は、

「会場の広さを考慮すると、15人が限界だろう。」

となりました。

一方、制限時間ですが、

「写真をじっくり見てほしい!」

という願いから「5分はどうか。」という意見が出ました。

「いいねぇ!」

という賛同の反応もあり、決まりかと思われたとき、

「ちょっと待って! 5分だとみんなが見れないんじゃない?」

と言い出した子どもがいたのです。

「どうして?」と問い直すと、

「休み時間は20分だから、5分だと4回しかお客さんを入れられない。だから、15×5=75人しか入れないよ! 今日は100人を超えているから見れない人が出てくると思う。」

と主張したのです。

その意見を聞いた子どもたちからは、

「じゃあ3分がいいんじゃないか。」

とか、

「10秒ごとにお客さんを入れたらいいんじゃないか。」

という様々な意見が出されました。


話し合いは、それぞれが、近くの友達と意見を出し合う、

「ざわざわタイム。」

と化してしまいました!

いつもだったら、「一旦落ち着こう!」と声を掛けるのですが、あることに気づいたのです。

「今のこの状態こそ、子どもたちが心から自分の意見を表現して話し合っているのではないか。」

と。

意見を促されなくても自然と話し合えているこの状態こそ、

「主体的・対話的な話し合いのひとつの形。」

なのではないかと。

子どもたちの姿を眺めていると、

「じゃあ、近くの人と話し合ってみて。」

という指示を出して始める話し合いとは内容や表情が明らかに違っているのです。

「みんなが同じ土台で話し合うことができているんだなぁ。」

と、しみじみと感じさせてもらうことができました。

▶まとめ。

本記事では、自分の実践から「時間的、感情的に十分なコストをかけた体験は、自分事となり、話し合いに積極的でない子どもさえ巻き込んでしまう。」という内容をまとめました。

これからも、子どもが「本気」になる話し合いの実現を目指し、授業づくりを工夫していきたいと思います!

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