「好きなこと」が「仕事」に結びつかない3つの理由

「好きなこと」と「仕事」が結びつかないと書いてしまいましたが、一昔前と比べたら、好きを仕事にできる確率は数段上がっているでしょう。

なんせ、大人が想像もしなかった職業が次々と現れる時代となりましたからね。その象徴となったキャッチフレーズが「好きなことで生きていく」でしょう。

そんな理想を実現したインフルエンサーの発信を見ていると、「自分もそんな風に…」と憧れる気持ちも分かります。

しかし、「好きを仕事にする」には、難しさもあることは事実。

子どもの可能性を応援する大人の一人として、「好きを仕事にする」ことを目指すために、前提として理解しておいた方がより理由を3つ書きますので、子どもさんの自分づくりのお供としてくださいね。

▼「好きなこと」と「仕事」が結びつかない3つの理由

まずは、3つを出してしまいます。ずばり、

①「好きなこと」と「仕事」が関係ない
②「やりたくないこと」の存在に気づいていない
③「好きなこと」の理解がずれている

これら3つが考えられます。それぞれ、さくっと解説していきます。

▼「好きなこと」と「仕事」が関係ない

ずっと前にこんな記事を書きました。

カナダで学生を対象に行われた調査では、「84%の学生がやりたいことがある」ということが分かりました。

この結果だけ見ると、素晴らしいのですが、大切なのはその中身でした。なんと、学生が「やりたい!」と伝えたものが「職業選択につながらない」ということが分かったのです。

「天職」なんて言われますが、自分の仕事が「天職」になるかどうかは、「続けている期間が関係する」なんて調査もあることから考えてみても、最初から「自分のやりたいにぴったりはまる職業を探す」ということは難しいのでしょう。

もちろん、興味・関心を発展させて考え、職種を検討することは大切です。しかし、「100%合うものがあるはず!」とハードルを上げて探すより、「ちょっとでも興味があるものにチャレンジしてみる!」くらいのモチベーションが良いのかもしれません。

▼「やりたくないこと」の存在に気づいていない

子どもたちと世間話をしていて感じるのが、「やりたいことをやる」ということは、「やりたくないことが全くない状態」という勘違い。

どれだけ自分が「やりたい!」と思っていたとしても、自分が想定していない作業と出合うでしょう。ときに、その作業を「めんどい」と感じることがあるかもしれません。

そんなときに試されるのは、「本当に好きかどうか」。自分が選んだことを心から「好き」と思えるのであれば、多少の「めんどい」を乗り越えることができるでしょう。

しかし、「自分の好きな仕事=やりたいことしかやらなくてよい」という理解だと、「こんなつもりじゃなかった。」に打ちのめされてしまいます。

多くの成功者が、「成功の秘訣は、めんどいことの中にある。」と主張しています。

やはり、みんなが「めんどい」と思うことを乗り越え、解決してくれるからそこに「価値」が生まれるのでしょう。

▼「好きなこと」の理解がずれている

例えば、アニメを例にとって考えてみましょう。

今も昔も「アニメ業界」というのは、大人気職種ですよね。きっと、多くの子どもたちが、「アニメ業界にかかわること」に憧れをもっているでしょう。

しかし、見逃されがちなのは、「アニメ業界にどのようにかかわりたいのか?」という突っ込んだ部分。

同じ「アニメ好き」だとしても

・アニメを見ることが好き
・アニメを作ることが好き

というこんなざっくりした理由であっても、方向性は全く違ってきます。

「アニメが好きだから…」くらいの理由で飛び込んでみたところ、「なんか違った」と思って断念する人も多いのが事実。

そんな結果になる理由は、「アニメ好き」の解像度が低いことにあるかもしれません。

▼まとめ

本記事では、「『好きなこと』と『仕事』が結びつかない理由」をまとめました。

もちろん、最初から「自分はこれだ!これしかない!」と腹を決めて仕事へ飛び込む人の方が少ないでしょう。

様々な職種を経験して、少しずつ自分の進む道を決めていくのも最高です。

ただ、子どもの頃から「自分」に対する理解を深めておくということは、大人になっても絶対に無駄になりません。

ぜひとも、未来について考える機会がありましたが、「今の自分の好きなこと」を解像度高く振り返ってみてくださいね。

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