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小学校入学に伴う覚悟~雑談の習慣化~

今日は、僕が保育園へ二人の子どもを迎えに行く日でした。理解に苦しむ行動ばかりだった長男は、妹が保育園に通い始めてから急にお兄ちゃんになりました。保育園から「帰りたくない。」と逃げていく妹に対して長男は、

「パパ、1回さ、帰ったふりをすれば追いかけてくるから大丈夫だよ。」

きっと、いつもママと実行しているだろう作戦を教えてくれました。帰りの車の中でも、チャイルドシート横をキープして話しかけています。

「パパ!!見て見て!できるようになったよ!」

興奮気味の長男。「何を教えてくれたの?」

「白目!!」

それは教えなくていい!とはいえ、たくましくなったものです。そんな彼も来年の今頃は、0歳から通った保育園を卒園して小学生。きっといろんな変化があるんだろうなあ。と成長を感じる今日この頃。ということで、小学校に入学するにあたり、心がけたいことを教師と親、両方の立場を交えながら書こうと思います。

親の覚悟①「とにかく話を聴こう!」

とにかく話を聴くこと!これに尽きます。多くの子どもは、学校であったことをママやパパに話をしたいという気持ちをもっています。小学校1年生ならきっと、初めて経験したことの嵐。家に帰ってくると、いろんなことを報告してくれるでしょう。この気持ちを絶対に絶やしてはいけません。しかし、我が家のような共働き家庭では、子どもの話をゆっくりと聴くことは難しいかもしれません。「目をみて傾聴」とまではいかなくても、子どもの報告を「うんうん。」「すごいね。」「それで?」と聞きながら作業をしましよう。「話を聴いてもらえた。」という子どもの満足感は、その日だけで終わるのではなく、これからの学校生活につながっていきます。たまに、個人面談で、

「学校の話を何にもしてくれないんです。」

という相談をされる方がいらっしゃいます。それは、低学年のときに子どもの話を十分に引き出せなかったことが要因の1つです。我が家の頼れる長男は、自分の保育園話をたくさんする方ではないかもしれません。そのような子どもの姿があるのなら、こちらから引き出してあげないといけません。話してくれるのを待っているだけでは、基本自分から話さない子どもに育っていきます。話す習慣のないまま高学年になったのですから、話さないのも当然です。たまに気が向いて「最近の学校はどうだ?」何て聞たものなら、

「別に。」

という反応になるのも当然のことでしょう。

親の覚悟②「プラス表現で問いかけよう!」

さて、子どもから学校生活情報を引き出す時の声かけですが、言葉選びが本当に重要です。やってはいけないけれど、かなりやりがちになってしまう表現が、

「何か、心配事はない?」

という問いかけです。分かります。その気持ち。子どもが学校で困っていないのかを心配する親心。その気持ちは十分に分かりますが、自分の大好きなママとパパから「心配事はないか?」と聞かれると、素直な子どもたちは、「心配事を探してしまう」のです。すると、そんなに気にしていなかったことが、心配事になり、

「あのね、こんなことがあったんだけど・・・(そんな大したことないけどね)。」

と報告したものなら、もう大変。「うちの子は、学校で困っているんだ。」となってしまいます。このように余計な問題をつくり出さないためにも、

「どんな楽しいことがあった?」

というようにプラスの表現で聞きましょう!

親の覚悟③「雑談を習慣化しよう!」

最後に心がけたいポイントは、毎日継続して聴き続けるということです。毎日同じ質問でも構いません。「今日は、どんな楽しいことがあったの?」と聴き続けると子どもは、「きっと今日も聞かれるだろう。」と思いますよね。そう思わせることが大切です!普段の学校生活の中から、楽しいことを探そうというモチベーションにつながるのです。そして、「これをママやパパに伝えたい!」と楽しいことを意識して帰ってきます。常に楽しいことや嬉しいことを発見しようという思いで過ごせるようになるのです!

さらに長期的に見て大切なこともあります。小学校高学年になると、人間関係のもつれ、学習に対する苦手意識、自分と他者の比較から生まれる劣等感などなど、多様な困り感に苛まれることもあります。そんな時、子どもと両親との間で報告が習慣化されていると、

「最近、うちの子の様子が違う。どうしたのかしら・・・。」

と悶々と過ごすリスクを軽減することにつながります。もちろん、雑談の習慣化ができているからと言って、子どもが全てを話してくれるとは限りません。しかし、大切なのは親サイドから「最近どうよ?」と気軽に切り込める心理状態が整っていることなのです。

時代の変化により子どもを取り巻く環境も大きく変化し、どのような困り感が生まれるのか予想できないこともあります。しかし、子どもの支えになることができるのは、いつも傍で寄り添っているママとパパに違いありません。ぜひ、小学校入学と共に、子どもの学校生活情報を聴きまくり、雑談の習慣化を図ってみてください!

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