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グルメバーガーの快進撃はいつまで続くのか?

2000年代に入って店舗がじわじわと増え始め、10年ほど前から目に見える形で興隆を見せるロンドンのグルメバーガー・シーン。
ファストフード・チェーンとは一線を画した高級路線ハンバーガー店は、味や質、メニュー展開、インテリアにいたるまで、各店がしのぎを削っており、今ではすっかり、グルメバーガー(ポッシュバーガーと呼ばれることもあります)というジャンルを確立しました。

そんな状況をレポートした記事が、2015年8月7日(金)づけのロンドンの新聞、City A.M.にありました。
題して、
グルメバーガーの快進撃はいつまで続くのか?
The rise of the posh burger
http://www.cityam.com/221874/the-rise-of-the-posh-burger-how-london-has-fallen-for-gourmet-burger-kitchen-byron-burger-honest-burger-five-guys-and-shake-shack

5つのハンバーガー店、Gourmet Burger Kitchen(頭文字をとってGBKと紹介されることあり)、ByronHonest BurgerFive GuysShake Shackにスポットを当てて分析しています。

オリジナル記事のなかにまず登場するのが、店舗数の推移を示したグラフ。
2001年から今年2015年までのもので、2001年では数えるほどしかなかった店舗が、直近では90店近くとなっており、まさに右肩上がりで増えています。
うち、圧倒的な店舗数を誇るのが、Gourmet Burger KitchenとByronの2店。
Byronが37軒、Gourmet Burger Kitchenが36軒で、Five Guysは11軒、Honest Burger は9軒、Shake Shackは2軒。
やっぱり地元のハンバーガー店は強い!(Five GuysとShake Shackはアメリカからやって来たハンバーガー店。Shake Shackは2016年、日本にもオープンします)

店舗の分布図を見ると、ロンドン中心部に集中していますね〜。
ピカデリー界隈が圧倒的に多く、あとはパラパラ。
私の行動範囲でいうと、アールズ・コートを中心にちょこちょこ。
やはり、というべきか、へええ〜、というべきか、ナイツブリッジやスローン・スクエアといった高級商業圏には店舗なし。

2年ほど前に、グルメバーガーに新局面( → http://ricorice.exblog.jp/20796887/)でもお伝えしましたが、ここでも取り上げられたFive GuysやShake Shackのように外国からの上陸もあり、またガストロパブや肉料理店といったハンバーガー店以外でもハンバーガー・メニューを提供したりと、グルメバーガー・シーンはまだまだ拡大していっている感があります。

私が考えるに、グルメバーガーの興隆は、人々のグルメ志向の高まり、まだまだ開拓の余地がある中間層へのアピールなどが要因ではあるまいかと。

もともと、イギリスにおける外食は日本やアジアの国々と違い一般的ではなく、もっとソーシャルなもの。
なので、料理そのものを味わいに行くというよりは会食の場としての位置づけが大きかったため、それを利用するのはアッパーな方々。
そうでない、普通の人の外食といえばごく限られた機会と店舗でした。
それが、ここ20年、外食がレジャーのひとつとなったことから、それまでマーケットとして大きな存在ではなかった人たちも対象となりました。

なので、このグルメバーガー然り、昨今盛り上がっているラーメン然り、これらはニュー・ファストフードともいうべきもので、新しい中間層の消費者が求める飲食ゾーンにズバッと位置するのではないでしょうか。
その根幹にあるものはふたつ。
・レストランほどは高くない
・さくっと食べられる(レストランの場合は、通常コースなので、時間がかかる)

価格面、状況面とも、こういったことが、現在の中間層のライフスタイルにフィットし、受けているのではと思うんですよね。


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羽根則子

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イギリスの食研究家、食の編集者・ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーターなどなど。著書に『イギリス菓子図鑑』。http://ricorice.exblog.jp/
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