ワインバー

2016年のイギリスのレストラン・トレンド、8つのポイント

まだ、今年、2016年はこうなる!予測をレポートしても大丈夫、かな?
以前お伝えした、
2016年のイギリスのレストラン・トレンドはこうなる(かも?)

に引き続き、今年のイギリスのレストラン・トレンド予測が、2016年1月5日(火)づけの、イギリスの飲食業界メディア、Big Hospitalityにありました。
2016年のイギリスのレストラン・トレンド、8つのポイント
Eight restaurant trends to look out for in 2016
http://www.bighospitality.co.uk/Business/Eight-restaurant-trends-to-look-out-for-in-2016

以下の8つが今年のイギリスのレストラン・トレンドとしてピックアップされています。


01. ファストフードはますます活況に
より高級化&細分化が見られるファストフードシーン。
ここ数年、アメリカ合衆国から上陸したファイブガイズ/Five Guysシェイク シャック/Shake Shackの影響もあってか、ハンバーガー・シーンは賑やか。マクドナルド/McDonald'sもプレミアム・ハンバーガー“シグネイチャー・コレクション/The Signature Collection”を展開。
バーガーキング/Burger King
ではお酒を提供する店舗を作ったが、おなじみのアメリカンビールをひとり1本とあって、こちらは成功しているとはいいがたい。
これからのファストフードに求められるのは大量生産ではなく、ひとりひとりのニーズに応じたメリュー提供だとわかる。
そこで、今年はファストフードでは、トップシェフとのコラボが見られると予測される。
シェイク シャックがサット・ベインズ/Sat Bains(ノッティンガムにあるミシュラン2つ星レストラン)と、ミートリカー/MEATliquorがマイケル・オヘア/Michael O’Hare(マン・ビハインド・ザ・カーテンThe Man Behind the Curtainのシェフ)やニエーベス・バラガン・モハチョNieves Barragan-Mohacho(バラフィナ/Barrafinaのシェフ)とタグを組んだように。その流れの延長として、トップレストランのカジュアル化も起こってくるだろう。

02. ワインバーの人気再熱
かつてのワインバーというと、スーツに身を包んだヤンエグ(死語だなぁ)が高いスツールに腰かけて、みたいなイメージがあったが、2016年のワインバーは、純粋にワインを楽しむことに重きをおいたもの。ラインナップするワインも目玉が飛び出るような値づけのものではなく、日常的に負担なく楽しめるもの。
近年、クラフトビールの人気が取り沙汰され、飲めるスポットも注目を集めるが、ワインバーも負けじと盛り上がりをみせる。

03. キャッシュレス化はますます進む
現金を使わない支払いというと、チェックだったりクレジットカードだったりしたが、昨今はモバイル/スマートフォンでの支払いも可能となり、その傾向はますます拍車がかかる。
Apple Payによるコンタクトレス・ペイメントをはじめ、ますます進化&深化をみせる。
ただし、これ、ファインダイニングでのこと。そこそこ&カジュアルレストランでは、テクノロジーの導入は負荷が大きいこと、加えて顧客もまだそれを求めていないこともあって、注力していく必要がある。

04. 2016年はタコスがくる!
2015年が包の年であったとすれば、2016年はタコスが注目を浴びるだろう。
昨今のラテンアメリカ料理への熱視線は、モダン・ファインディナーを皮切りに、ワハカ/Wahakaといったカジュアルチェーンの台頭を経て、いよいよタコス・ブームは本格化する。

05. 予約をとるのが再び常識に
それまで、レストランは予約をとって訪問するもの(特にディナー)、といった常識を覆し、予約なしでもOKのレストランは増えたが、これに伴い、人気店は問題が発生することとなる。
それは店の外に行列ができること。40分も1時間も待つのはたまったものではない。
となると、予約をして出かける、のが見直されることとなる。

06. オーセンティックなタパスは全国区に
10年前、すでにタパスはロンドンのレストランシーンを席巻した。
ブームは定番へと変わり、スペインから直輸入したようなタパスが次々と登場。それは、今では地方へも飛び火し、活況をみせている。

07. ソーダのニューウェーブ
砂糖税。ジェイミー・オリヴァー/Jamie Oliverが炭酸飲料をやり玉にあげ、砂糖の大量消費を解消するために、こういったドリンクに税金を!と訴えたのは、2015年後半のこと。
だから、というわけではないが、手づくりソーダ、より上質な炭酸飲料が注目を集める。

08. シェイヴアイスは氷菓のトレンド
ここ数年、夏の暑さに伴ってか、アイスクリーム専門店やジュースバーといった冷たい食べ物や飲み物を扱うところが急増した。
数が増えると、細分化していくのは自然の流れで、今年の氷菓は、粗めのかき氷、シェイブアイス(ハワイに行ったことがある方はご存知ですね)が注目されるとふむ。
アイスクリームに比べてさっぱりしているので、甘くこっくりしたものが苦手な向きを取り込む狙いだ。


全体的にいえるのは、“よりグルメ化がすすんでいる”の一言に尽きるでしょう。
上記のこと、現地を訪ね、回ってみると、深く納得します。
それが顕著なのが01のファストフード。
こうなると、もはや、ファストフードと呼べないんじゃあ、って気もしますが。。。
個人的に気になるのは、03. キャッシュレス化がどこへ向かうのかが気になりますし、逆に、だからこそ、セレブリティが小切手を切る、ってのもかっこいいように思えます。


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