バッテンバーグ_ケーキ_完成-2_

講座やイベントはライブ、なんだと思う

先の日曜日、2016年2月21日に「イギリス菓子にみるドイツ」の講座を、ドイツ食品普及協会(東京・人形町)で行いました。
こういうイベントにちょこちょこ登場しますが、そうそう頻繁に、というわけではない。
なので、こういった直にお目にかかり、直接お声をきくのは、改めて、非常に大事だなぁと思った次第。

というのも、普段、私は、情報を扱うことを仕事の主とします。
イギリスの食研究家としても、ブログなどを通じての情報発信は欠かせないですし、ず〜っとやっているマスメディアの仕事、編集だったり企画だったり執筆だったりも、やはり情報を扱う仕事です。
最近では、個人や中小企業さんの情報発信のサポートも、仕事の比率としては増えてきていますし。

そんなわけで、そのときのテーマに沿った、先の「イギリス菓子にみるドイツ」であればそれ用のレジュメとかお見せする参考アイテムなどは持参し、お話しする内容ももちろん熟考します。
でも、実際に講座が始めると、そのときにご参加なさった方の反応やご質問などで、話がどんどん脇道にそれます。
これ、いつものことです、私の場合。

そして、これでいいんだと思っています。
だって、がっちり進行を決めて、そのとおりにやるんであれば、レジュメだけ渡すのと変わらないでしょう。ただ、その内容に沿って話すことが加わるだけで。
それよりも、そのときに来てくださった方が知りたいな、おもしろいな、と感じられるものを提供したい。
もちろん、脱線のさじ加減は、私も会場の大きさやいらっしゃる人数などなどによって変えるけれど。

これって何かに似てるな。
そう、音楽でいうところのライブです。
セットリストはあるけれど、お客の反応やリクエストに応えて演目を変えたり、即興演奏が加わったりする。
大きな場所ではむずかしいけれど、小さいハコでは珍しいことではなく、むしろそれが醍醐味だったりする。
だってお客さんとの距離が近いから、呼応しやすいんですよね。


ただ、自分がそれをやるためには、とにかくアンテナを立て、いろんな情報を収集して、自分の中で整理して蓄積しておかないといけない。
だって、どんな球がとんでくるかわからないから。

なので、ライブとも呼べるイベントや講座は、自分を常に奮い立たせるためのいいきっかけでもあるのです。


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