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編み物のこと

noteを始めたら書きたかったことのテーマの一つに
「趣味が高じて仕事につながるのは本当に充実した生活を送れるのか?」
という話です。
ほんの数年前までは私は趣味を活かして賃金を得ることができたら
どんなにいいだろうと考えていました。
「いました」と過去形ということは現在はかなり考え方は変わってきています。
それにはまず編み物のことをお話しければなりません。
最初に5年くらい前に以前のブログで書いていた文を再掲載します。
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さかのぼれば何歳から編んでるんだろう・・。
誰もがそうだったように、最初はかぎ針で
鎖編みを母に教えてもらいました。
そこからどうやって細編みや長編みや
そして棒針編みを覚えていったかは全く記憶に
ないけれど、16歳くらいの時に初めてセーターを
編み上げました。
もちろん母に手伝ってもらって。
会社員になって、たまたま会社の近くに編み物教室があるのを
先輩が見つけてきて、女子社員4人みんなで通いました。
それまで自己流だったのが、きちんと技を教えてもらって
自分でもビックリするくらい完成度の高い夏糸で編んだ
アンサンブルができたのです。
そこが編み物にのめり込んでいくきっかけでした。
結婚してお腹に赤ちゃんがいることが分かった時、
お宮参りのベビードレスは手編みで作ろう!と思い、
真っ白な夏糸で編みました。
真夏にそんな暑そうなドレスを着せられて
娘はしかめっ面していたけれど、
私は子供を持てた喜びと、自分の作ったものを
娘が着ている満足感で心が満たされました。
でも、娘が大きくなるにつれて編み物の服は
頻繁に洗濯もできず、布で作ることが多くなり、
子育て中の限られた時間ではゆっくり編み物を
仕上げる時間はとれなくなりました。
それがちょうど1年前、あるきっかけで
またのめり込むようになったのです。

再熱のきっかけは、ちょうど一昨年の秋に体調を崩したことでした。
朝起きようと思ったらひどい頭痛とめまいで目が開けられず
そこから一週間ほど寝込んでしまいました。
今振り返れば、いろいろ一人で抱え込んでしまって
キャパオーバーになったのが体調に出てきて
しまったことなんだけど、その時は毎日いつ体調がまた
悪化するんじゃないかと不安で不安でたまりませんでした。
そんな中、ふと、首が冷えるとさらに体調が悪化するような
気がして、何とな〜く手持ちの毛糸で首巻きを編んだのです。
メリアス編みで作り目も適当でどんどん、どんどん編みました。
そしたら、簡単に言えば「癒された」ということなんだけど、
自分の気持ちの波があるとして、その時期の私の波は
真ん中の線よりずっと下の方にあったわけです。
それが編む作業によって無心になり、波曲線が真ん中の
フラットなとこまで来たんですね。それも自然な感じで。

「あれっ?今日はなんか普通じゃない?」

そして自分の作業がやればやるほど形になってきて
嬉しくなるんですよ。そうすると自分波は上昇していきます。
完成した時には首巻きを巻いてにっこり笑いながら写真を
撮ってもらってる自分がいました。

編み物のいいところは、間違えてもほどいて
やり直せることろです。
せっかく編んだのをほどくなんて・・と思われるかも
しれないですけど、また再チャレンジが簡単にできるのです。
現実の世界では、一度失敗したことを再開するのは
肉体的にも精神的にもストレスを感じること。
編み物と現実の世界を一緒にしてはいかんかもしれんけど
私の中でこの2つの「やり直せる」がリンクしてて
失敗しても大丈夫!と心が落ち着くのです。
これが私が編み物に再熱した最初の出来事です。
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ここまでが6年ほど前に書いたものです。
その後もっと技術を身につけて思った通りの作品が編めるように
なりたいと思いヴォーグ学園に通い指導員のお免状をもらい
自分の着たいものを製図して好みの糸で編めるように
なりました。
しかし資格を取れるクラスに通っていたので講座料も高く
いつしかこの費用の元を取らなけらばならないと考えるように
なってきました。
これが私の小さな悩みになっていったのです。

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