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三重には応援したくなるハンドボールチームがある。

このnoteは、日本ハンドボールリーグ(JHL)第18週、三重バイオレットアイリス vs イズミメイプルレッズ の試合を観るために、三重県鈴鹿市まで行って帰ってくるまでの出来事や感想をまとめたものです。

※MVIは「三重バイオレットアイリス」の略です。

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今回は #初めてのMVI ということで、三重県鈴鹿市に行ってきました。

僕が住む千葉県からは新幹線を使って約4時間。距離およそ400km。スポーツチームのサポーターで毎回アウェイに行かれる方って、本当にすごいと思いました。

遠く離れた三重に行こうと思った理由は色々あるんだけど、大きなきっかけは昨年12月に名古屋で行った「勝手にパプリックビューイング」ですね。

女子世界選手権の決勝をハンドボール好きが集まって見ていて、そこに三重の選手と監督がゲストで来ていました。直接話すことはなかったんだけど、noteを発信したら、岩見選手が反応してくれたんですよね。


前々からTwitterで流れてくる三重の動画を見ていて、「ホームゲームすごい楽しそうだな~」と思っていました。でも距離や金銭のこともあって、前までは行くのを迷ってました。

そこで、Twitterという公衆の面前で言い切ってしまって、行かなかったら嘘をついたことになる状況を作りました。笑

完全に勢い。


もっと三重県を堪能したかったんだけど、前日も次の日も仕事があったので、泣く泣く日帰り旅。それでも、本当に行って良かった。クラブチームが目指す姿を垣間見ることができたと思います。


詳しく、書いていきますね。


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試合の3日前、三重に行くことを発信しました。会場の体育館までのアクセスを調べたのですが、行く方法が3パターンくらいあって、どれが良いのかわかりませんでした。そこで、みなさんに聞いてみました。


そうしたら心優しい方がDMやリプライで丁寧に返信してくれました。もうすでに心温かい。

教えていただいた方々、ありがとうございます!


不安もなくなって、いざ当日。電車だけだと3.5時間くらいかかりますが、乗り換えは2回だけなので全然苦ではありませんでしたね。

新幹線の中では、SNSやホームページを見てMVIを予習していました。ハンドボールクラブの中では突出した発信量で、試合のハイライトや新人選手の紹介など、とても充実しています。


また、選手も積極的にSNSを活用していて、プレー以外のキャラクターを見ることができます。とても好感が持てます!


そんなこんなで、あっという間に名古屋駅に到着。そこから近鉄線に乗り換えて、白子駅を目指します。「しらこ」ではなく「しろこ」だそうです。

途中、「三重県 ご当地グルメ」で調べて出てきた四日市トンテキを食べるために、通り道の近鉄四日市駅で降りました。ちなみに、湘南ベルマーレの坂圭祐は四日市市出身。坂が坂の地元に凱旋しました。

スクリーンショット (15)

トンテキを食べに向かったのは、「トンテキ屋ちゃん」さん。お昼時ということで、見るからに運動部っぽい男子高校生を中心に、店内はほぼ満席でした。

早速トンテキを頼むと、山盛りキャベツにグローブ型のトンテキがドーンとのしかかっていました。濃いめのタレが染みた肉とキャベツは、ご飯がすすみます。しかもおかわり自由。そりゃ高校生に人気な訳だな。

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ここでアクシデント発生。時間を見間違えていて、時刻は13時半、白子駅から会場までのバスは13時発。大きな過ちを犯しました。とりあえず白子駅まで急行して他のバスを探しましたが、そんなものはなく…。

そこで、最終手段のタクシーを使いました。余裕を持った感じで「スポーツの杜の体育館まで」とお願いしましたが、内心めちゃめちゃ焦っていました笑。でも、わずか20分で到着。結果オーライですね。


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中へ入って、知り合いやSNSで繋がっていた方と少しお話をして、体育館へ。向かい側の壁面には、選手たちの垂れ幕がズラリと並んでいます。試合中に手元のパンフレットを見なくても名前がわかるので、いいですよね。

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また、紫色のものを身につけた方が多かった気がします。実業団チームの応援団がお揃いのシャツを着るのはよく見ますが、個人個人がユニフォームを着たり紫のパーカーを着た姿には、ほっこりした気持ちになりました。

他にも、選手の名前が入った手作りのうちわを持ってきている方もいました。チームとファンの繋がりが色濃く見えましたね。


会場のみなさんがコートに注目する中、僕だけコート外をじろじろ見ていると、選手入場が始まりました。チアの子どもたちの花道を通って、両チームの選手が入場します。

ここでいいなと思ったのは、背番号と名前だけではなく、三重の選手たちの雇用先も紹介するんですよね。「三重の選手が働いているから、そこのお店の商品を買おう」なんてこともあるかもしれませんね。選手がぐっと身近に感じられます。


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チームスタッフや審判の紹介も終わって、いよいよスローオフ。試合内容も気になるところですが、最も印象的だったのは2階席の応援団。

まず、ドラムの音がすごく心地良いです。速いテンポでも全然リズムが狂わないし、小さなシンバルもついていて、音として聞き心地がいいです。

一緒に盛り上げる会場MCとの連携もバッチリ。迫力のある大音量なのですが、全然耳障りではなかったです。むしろ、自然と足がリズムを刻んでいたり、一緒に手を叩きたくなるような、パワーをもらえる応援でした。

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メガホンも貸し出されていました!

そして何より、子どもたちが一緒にドラムを叩いているんですよね。楽しそうに。子どもたちが主体的に何かを応援できる場は、ほかのチームやスポーツでも増えて欲しいですね。彼らを見て、僕も三重を応援したくなりました。


コートでは、MVI#11團(だん)選手が躍動していました。噂通りの速攻のスピードと、「そこから決めるんかいっ!」とツッコミたくなるようなウイングショットをバンバン決めていました!

試合後少し話しましたが、めちゃめちゃ笑顔で礼儀正しい選手でした笑。まさに「応援したくなる選手」でしたね。

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©三重バイオレットアイリス公式ホームページ


12-10、三重がリードして前半を終えます。

写真付きの速報、嬉しいよね。

コート上では子どもたちがダンスを披露していました。試合を通じていいなと思ったのは、ほとんど「無」の時間がなかったことです。コート上で何も行われていなかったり、音がない時間がないということです。

「無」があったらあったでスマホを見るから良いのですが、やっぱり非日常の空間にいる訳なので、色々なことを感じたいと僕は思います。

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後半が始まると、開始10分までは三重のペースで試合が進んで、最大4点差までリードを広げますが、メイプルはタイムアウト後、怒濤の追い上げ。20分にはついに逆転されてしまいます。

そこからは1点を争う緊迫した展開。どっちが勝つか分からない試合は、シンプルに面白いですよね。選手たちはもちろん必死だし、会場もボルテージが上がります。

後ろで立ち見をしていたおじさんは、三重が点を決めたときに「よっしゃ!」と声を漏らしていました。こういう意識しない声が多い試合は、面白い証拠です。笑

三重は25分までで1点リードするも、そこから3連取を許して20-22。ラスト8秒で1点返すも、タイムアップ。21-22で残念ながら三重は敗れてしまいました。

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試合後は、キャプテンの#19万谷選手と梶原監督の挨拶。逆転負けの悔しさをひしひしと感じましたが、前向きな言葉が多くて、次を期待させてくれるようなコメントでした。

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続いて、シーズン途中から加入した新人選手の紹介。3人とも大学在学中での加入で、初々しさ全開の挨拶でした。笑

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#17鳩野果歩 (はとのかほ) 選手(左)
#32山岡莉那 (やまおかりな) 選手(中央)
#77榎和奏 (えのきわかな) 選手(右)

最後にMVPの発表。この試合ではGK#16花村選手が選ばれました。失点数が少なかったのも、彼女の貢献が大きかったと思います。安定感があって、決定的なシュートをセーブする場面も目立っていました。

めちゃめちゃ大きいブレンディもらってました。笑

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選手たちが体育館の端でクールダウンを行う中、中高生達が片付けを始めました。嫌な顔一つせずに、椅子を片付けたり床の松ヤニを落としたり。ハンドボールではどこの会場でも見られる光景だけど、彼らにも光が当たって欲しいですね。

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選手のクールダウンが終わると、ファンとの交流会が自然発生的にスタート。サインや写真など、「これでもかっ!」てくらいのファンサービス。サービスというよりかは、選手も「これが当たり前」のような雰囲気でしたね。笑

僕も選手やスタッフの方とお話させていただきました。こういう直接的な関わりがあると、また試合観たいとか、応援したいと思えるんですよね。

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膝神岩見選手と。笑


「遠いからプレーオフ来てくれ」とみなさんにお願いをして、会場を後にしました。でも、来シーズンも来るかな。


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ここで、「#MVIのいいところ」をつけてくれたツイートをまとめたいと思います。まずはこちら。

これはその通りですね。僕も実際に話すのは初めての方がほとんどでしたが、本当に気さくにお話していただきました。選手だけでなく、スタッフのファンという方も少なくないと思います。

続いてこちら。

ファンも含めて、チームのみんなの笑顔が多いのは凄く印象に残っています。本気で楽しめている姿を見ると、見ているほうも楽しくなりますよね。笑顔は「バイオレットらしさ」の一つだと、僕は思いました。

続いてこちら。

上でも書きましたが、応援団にはとても好感を持ちました。子どもたちがドラムを叩いている姿もそうですが、「みんなで応援する」という感じが伝わってきました。熱さと温かさを併せ持った、素晴らしい応援団だと思います。

最後にこちら。

チームの一体感は、今まで見たどのチームよりも感じました。ベンチ入りの選手もベンチ外の選手も、それぞれの役割を最大限果たして、お互いを想い合う。選手同士の関係性やストーリーが見えると、もっと応援したくなりますね。


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さて、帰りは再び4時間の移動。トランジスタの寺野さんに食べるべしと言われていたものを名古屋駅で買って、新幹線で食べました。


これに対する寺野さん。


ということで、次はHC名古屋を観に行くことになりそうです。


車内で三重のTwitterを見ると、早速梶原監督のコメントがアップされていました。このスピード感、素晴らしいの一言です!


そして、その日のうちにハイライト映像もアップされていました。ファンからしたら相当ありがたいですよね。


車内で何度も睡眠を繰り返しながら、帰りました。疲れはあるけど、本当に良い一日だった。何度も行くのは辛いので、プレーオフ来てください。


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今回行って特に印象的だったのは、チームとファンの関係性です。

紫の服を着て応援する姿も、子どもたちがドラムを叩いている姿も、試合後に選手とファンが楽しく話をしている姿も。どれも温かくて、なんだか家族みたいな雰囲気を感じたんですよね。

それは、ファンがチーム応援してチームがファンの期待に応えるという単純なGive & Takeの関係ではなくて、三重バイオレットアイリスという一つの「家」を、選手、スタッフ、ファン、関わる人みんなで支えている。そんなイメージが頭の中に浮かびました。

規模はまだ小さいかもしれないけど、クラブに関わる全員で前に進んでいる。三重に惹きつけられた理由は、この一体感なのかもしれません。

選手もスタッフもファンも、みんな温かかった。もっと色々な側面を見たいし、応援もしたいと思いました。ホームで勝ったときの雰囲気も味わいたいですね。

まずは、プレーオフで勝利する姿を楽しみにしています。


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何度も書いてしまうのだけれども、本当に行って良かったです。今シーズン鈴鹿でのホーム戦は終わってしまったけど、来シーズンも必ず行きます。三重観光もしたいな。

旅費だけがネックなので、援助してくれる方はnoteをサポートしてください。笑


最後まで読んでいただいてありがとうございました!


次はどこに行こうかな。

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