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船橋アリーナに行って帰ってくるまで

このnoteは、ハンドボーラーの僕が2019-2020 B1第9節、千葉ジェッツふなばしvsレバンガ北海道の試合を観戦するために、船橋アリーナに行ってから帰るまでの体験や感想をつらつらと記したものです。

まだ行ったことのない方の参考になれば嬉しいです。また、普段は他競技を観戦している方が千葉ジェッツやバスケットボールに興味を持ってもらえればさらに嬉しいです。



自分史上、最もエンターテイメントを感じたスポーツ観戦から約8ヶ月が経ちました。

あの日は、プロジェクションマッピングを使った選手入場に度肝を抜かれ、ハーフタイムには自転車が空を飛んでいました。日本のスポーツ観戦が新たな段階に突入したなと、衝撃を受けました。

初観戦以降、ずっとジェッツの試合に行きたいと思っていたのですが、なかなか予定が合わず。期間が空いてしまったことで、観戦への意欲も次第に薄れていました。

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11月13日、いつものように出勤のため駅へ向かうと、ジェッツのスタッフの方が週末の試合のチラシを配っていました。

ジェッツといえば、BリーグNo.1の集客数を誇る人気クラブで、試合のチケットは毎試合は売り切れ、会場はいつも満員です。ド派手な演出で試合を盛り上げる一方で、地に足をつけた地道なチラシを配り。そんな光景を見て、人気クラブの所以がわかった気がしました。

そこでもらったチラシがきっかけで、週末の試合を観戦することに決めました。その時点ですでに立ち見席しかチケットが残っていませんでしたが、それでも観に行きたいと思えるくらい、前回の体験が強く印象に残っていました。

という流れで、今回の旅がスタートしました。
それでは、書いていきます。


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・出発~会場到着

船橋アリーナの最寄り駅は東葉高速線の船橋日大駅ですが、新京成線の北習志野駅からも徒歩15分ほど。自宅からも近いので、北習志野駅から行くことにしました。

最寄り駅から北習志野駅までわずか5分。自宅から会場までの総移動時間も約30分です。旅と言うには大袈裟な移動時間かもしれませんが、自分が旅だと思えば、それは旅なのです。


時刻は11時30分。あっという間に北習志野駅に到着。ホームへの階段には、ジェッツの選手たちの写真が飾られています。

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ホームから改札階に上がると、大きな垂れ幕が目に飛び込んできます。当日は見ませんでしたが、新京成線にはジェッツのラッピング電車が走っていることもあります。

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駅から出るための階段へ向かうと、正面にはクールなペイントが壁に描かれています。「これから試合に行くんだ」と気持ちを高ぶらせてくれます。

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駅前は商店街で、アリーナまでもその中を歩いていくのですが、ジェッツのフラッグがびっしり掲げられています。こういうのを見ると地域との繋がりを感じますよね。お店の中にポスターが貼ってあるところも、見られました。

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ちなみに、色合いと形がほぼ同じ「エビス通り商店街」の旗も掲げられていました。ややこしい(笑)。

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昼ご飯はアリーナグルメを食べようと思っていましたが、歩いていると雰囲気の良いパン屋さんを発見。パン屋さんのパンほど安心感のあるものはなかなかありません。せっかく見つけたので、お昼はここのパンをいただくことにしました。

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お店の一押しは、品名に地名が入ったボリューム満点の「北習バーガー」。しかし、残念ながら品切れ中とのことでした……。次回にお預けですね。

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購入したのは「月見サンド」と「厚焼き玉子サンド」。今思えば、どちらも卵メインのパンでした(笑)。ボリュームもあって、とても美味しかったです。他にもたくさんの美味しそうなパンが並んでいたので、次回は違うものを食べてみたいですね。

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余談ですが、厚焼き玉子といえば湘南ベルマーレフットサルクラブの会場で販売されている「かげつカフェ」の玉子サンド。僕はいつになったら食べられるのだろうか……。


パンを買う時間も含めて、駅から25分ほどで会場の船橋アリーナに到着。敷地の入口では、日本バスケ界初の年棒1億円プレーヤー、富樫勇樹選手が迎えてくれます。

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アリーナへの階段には、ペイントが施されています。中段の青と赤の色使い、どこかのサッカーチームで見た気が……。また味スタにも行きたいな。

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アリーナへの入場の前に簡単な荷物検査があります。Jリーグなどでもありますよね。そこでは普通「ご来場ありがとうございます」と言われることが多いですが、ジェッツは「ご搭乗ありがとうございます」と声を掛けてくれます。

ジェッツは飛行機のフライトをモチーフに試合が進んでいきます。試合前のイベントはオープニングフライトと呼ばれたり、アリーナ内でのアナウンスの際は、航空機と同じ「ポーン」という音から始まります。

統一された世界観があると、非日常感が味わえて面白いですよね。「ディズニー」の世界観があるように、「ジェッツ」の世界観があります。ここから、ジェッツの勝利へのフライトが始まります。


・会場到着~試合開始


スマホのQRコードを読み取ってもらいスムーズに入場を済ませると、パンフレットとスティックバルーン(叩いて音を出すやつ)をもらいました。

パンフレットは「無料で配っちゃって大丈夫なの?」と心配になるくらいボリュームがあって、デザインも凝っています。表紙はアメコミ感があって、とてもクールだと思いました。

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入場ゲートから左に進むと、グッズ売り場があります。チームTシャツやタオルなどの定番商品が並んでいる中で、オリジナルのクッキーなどのお土産系や、キャップなどのアパレル系の商品も並んでいました。試合がない日でも使えるものがあると、愛着が湧きますよね。

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来た道を戻って入場ゲートの右側に行くと、キッズスペースがあります。子ども達がバフバフして楽しそうに遊んでいました。また、アリーナの奥には託児スペースがあって、小さい子ども連れのお父さんお母さんでも行きやすい環境だと思います。

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2階に上がると、アリーナグルメの販売スペースがあります。メニューの豊富さもさることながら、いいなと思ったのは、列に並ばずにスマホから注文することのできる「Putmenu」を導入していることです。

スマホのアプリでクレジットカードの情報を入れておけば、キャッシュレスで決済ができて、通知が来たら取りに行くだけの優れもの。早速このPutmenuで小松菜ハイボールを購入しました。昼から飲めるって幸せ。

小松菜ハイボールは西船橋名産の小松菜を使ったハイボール。小松菜という名前やその色から苦い、青臭いイメージを持つかもしれませんが、柑橘系の果汁が入っていて、とても飲みやすい爽やかなハイボールです。船橋に来たときはぜひとも飲んでほしい!

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アリーナに入り、まずは立ち見席へ向かいました。すでに良いポジションを確保している人や、服を手すりにかけて場所を確保している人がいました。後ろの方だと試合が観づらいので、立ち見席で観るときは早め(1時間半前くらい)に来た方がいいかもしれません。

小松菜ハイボールを飲みながらコートに目を移すと、選手たちがアップをしていました。シューティングする選手たちは絵になるなぁと感じつつゴール下に目をやると、子ども達がボールを拾って、選手たちにパスしていました。

この場面のほかにも、子どものパスから1on1という場面も見られました。試合前に憧れの選手たちと同じコートに立って、パスを交換する。とても素晴らしい交流だと思います。近い将来、彼らの中からジェッツの選手が、生まれるかもしれませんね。


そんな光景をほのぼのと見ていると、あっという間にオープニングフライトの時間。アリーナ内の照明が落とされて、お客さんが「キャー!」と騒ぎ始めます。和やかな雰囲気から一転、一気にテンションが上がります!

迫力のある音響と同時に、コート上にプロジェクションマッピングが投影されます。これだけでもショーとして成り立つくらいのクオリティで、「本当にバスケ観戦か?」と思わされます。

ジェッツのチアグループ「スタージェッツ」のパフォーマンスの後、選手が入場してきます。とにかく派手に、バンバン火を焚いてカッコよく選手紹介が進んでいきます。消防法とかに引っかからないか心配になるくらい燃え上っています(笑)。

大迫力のオープニングフライトが終わり、選手たちはアップを再開。3ポイントが面白いようにゴールへ吸い込まれ、ダンクで会場が湧きます。アップだけでもずっと見ていられますね。アップ中はマスコットのジャンボくんがコートを歩き回っているのですが、選手との絡みを見ているだけで癒されます。

また、アップ中にはチームオリジナルの応援ソングをブースターが歌い、反対側の2階席でビッグフラッグが掲揚されます。ビッグフラッグが波打つ光景は、大迫力です。

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この試合のメインスポンサー「MEGAMAX」の方によるティップオフセレモニー(フリースロー)が和やかな雰囲気で行われて、その後はスタメンの発表。そしてティップオフ。試合前のイベントが豪華すぎて、チケット代1,800円以上の価値をすでに感じていました。


・試合開始~試合終了


ジェッツの応援は音楽に合わせてMCやチアが一緒に盛り上げてくれるので、初めての観戦でも声を出しやすい環境だと思います。なにより、ジェッツブースターが常にノリノリで応援しているので、つられて自然に声が出てしまう感覚があります。

ちなみに、「GO!JETS!」「ディーフェンス!」さえ言えれば応援が成り立ちます。長い歌詞を覚える必要はありません。

僕が観ていた立ち見席はコートから一番遠い場所ですが、十分な近さを感じます。選手の表情もよく見えるし、指示の声やバッシュがコートに擦れる「キュキュッ」という音も聞こえてきます。室内競技の良いところですね。

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第1Qはジェッツが得点を重ねてリードしますが、第2Qはレバンガが反撃。身体の大きな外国人選手を中心に得点を重ねて、35-35の同点でハーフタイムを迎えます。

僕は勝手に「バスケは身体接触があったらすぐファウル」というイメージを持っていたのですが、全然そんなことなかったです。特にゴール下はバチバチ身体をぶつけ合っていて、接触の音が聞こえそうなくらいの迫力でした。ドリブルやシュートなどの技術だけでなく、パワー対決も魅力のひとつですね!

ハーフタイムは再びスタージェッツによるショーが始まります。スポーツ観戦においてのハーフタイムは、売店に行く時間であったりトイレに行く時間になることが多いですが、ジェッツにとってはエンタメの時間。選手たちがプレーしている以外の時間も飽きることはありません。

第3Qもレバンガのペースで試合が進んで、じわじわと点差を離されてしまいます。残り2秒からのプレーで富樫選手が見事な得点を決めるも、54-62と8点差を追いかける形で最終Qを迎えることになりました。

富樫選手ですが、素人目で見ても凄味を感じます。2m近い身長の選手たちの間を、166cmの選手が切り裂いていく姿は爽快。さらに「そこに出すの!?」というパスや勝負所で決める3P。スラムダンクで例えると宮城リョータと仙道くんを足したような、ワクワクする選手だと感じました。

※僕のバスケ知識はスラムダンクだけで形成されています。


そしていよいよ最終第4Q。ここからジェッツが猛攻を仕掛けます。富樫選手や西村選手の3Pが決まり、ラスト5分にはついに1点差!テンションが上がるにつれて僕のツイートの「!」も増えます。

そして残り1分。相手のファウルで得たフリースローをダンカン選手が2本沈めて81-80、ついに逆転!その後も得点を重ねて、最後は86-82で終了のブザーが鳴りました。その瞬間の僕の気持ちは、ツイートを見てお察しください。

終了のブザーとともに歓声が響き渡るアリーナの空気感は、日常では感じることができない格別のもの。たまに今回のようなハラハラドキドキの試合があるから、現地観戦はやめられないですね。試合の勝敗以外の部分も充分楽しむことができて、素晴らしいバスケ観戦になりました!


・試合終了~帰宅


富樫選手とダンカン選手のヒーローインタビューも終わり、みなさん笑顔で会場を後にします。コートサイドの席の人たちは、選手たちとハイタッチをしていました。選手とファンの距離が近いことも、バスケ観戦の魅力ですね。

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僕の後ろで観戦していた大学生と思われる男女3人組は「今日は飲みいくか!」と足早に去っていきました。チームの勝利は地元の経済を回すようです。

僕もほかの観客と同じく外へ。最後はスタッフの方が「ご搭乗ありがとうございました」と笑顔で声をかけてくれました。完璧なフライトでした。また来ます。


時刻は17時ごろ。夜ご飯にしてはまだ早い時間ですが、帰り道にこんなお店を発見しました。

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家系ラーメンといえば、僕の地元横浜のソウルフード。最近食べていなかったこともあって、脳内が「家系食べたい欲」で満たされました。途端にお腹が空いて、吸い込まれるように入店しました。

その日は風邪気味だったのですが、嘘か本当か、家系ラーメンは風邪に効果抜群という噂があります……。

食券を購入して、店員さんに渡します。家系ラーメンは自分好みにカスタマイズできます。麺は固め、油の量と味の濃さは普通が僕の好み。ラーメンを待つ間、ジェッツの赤いシャツを着た人たちがぞろぞろとお店に入ってきました。

注文から5分ほどで着丼。家系のお供、白米もしっかり準備しました。中太麺にクリーミーな豚骨醤油のスープを絡ませ、すする。白米はスープに浸した海苔で巻いて、パクり。

試合後のラーメン、控えめに言って最高です。

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バスケで心を、ラーメンでお腹を満たされて、幸せな気分で北習志野へ。行きでは気付きませんでしたが、駅の階段もペイントが施されていました。

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足の長さ、推定45cm。

そのまま電車に乗って5分で最寄り駅に到着。コンビニで雪見大福を買って家に帰りました。寒い日に暖かい部屋で食べるアイスって、美味しさ2割増しになりますよね。全てに大満足で、1日の旅を終えました。


ちなみに、家系ラーメンで風邪は治りませんでした……。


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以上が、「船橋アリーナに行って帰ってくるまで」でした。
試合展開はもちろんのこと、試合以外のイベントでも飽きる時間がほとんど無く、常にハラハラドキドキしているような時間を過ごすことができました。

最後に、今回感じたバスケ観戦の暖かさについて書こうと思います。

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・被災地支援活動


この試合では、台風15号、19号によって大きな被害を受けた千葉県への支援活動が行われていました。

売り上げの一部が義援金になるチャリティーグッズの販売や、千葉ジェッツ前会長の島田さんとレバンガ北海道の折茂選手による募金活動など、チームの壁を越えた活動が行われていました。

以下、リンク先記載文章の引用↓↓

《本企画は、昨シーズン北海道胆振東部地震が発生した際に千葉ジェッツが支援を実施したことを受け、今度は千葉にその恩返しがしたい、少しでも台風被害の助けになればという想いから、ホームタウンの枠を越えてレバンガ北海道さんが企画してくれたプロジェクトになります。》

普段は勝敗を争う相手ですが、バスケを通じて日本を元気にする仲間でもあるということを強く感じました。困ったときはお互い様、ですね。僕も少額ですが募金しました。お二方ともとても爽やかな方でした。

・レジェンドポスト


レバンガ北海道には、折茂武彦選手が所属しています。年齢はなんと49歳。今シーズン限りで引退を表明している日本バスケ界のレジェンドです。そんな折茂選手へメッセージが書けるブースが設置されていました。

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ジェッツブースターも多くの方がメッセージを書いていました。試合でも折茂選手が交替で出場したときには、会場全体から大きな拍手が送られていました。相手チームの選手を拍手で迎えるなんて、なかなか見られない光景ですよね。素敵な企画だと思いました。

・ブースターの反応


選手入場のとき、レバンガの選手はMCが名前を読み上げて入場してきます。このとき、ジェッツブースターは暖かい拍手で相手チームを迎えます。

古巣対戦となるレバンガの選手については、MCが「welcome back(おかえり)」と加えて名前をコールします。単なる勝敗を争う相手ではなく、一緒に魅力的な空間を創る仲間として迎えている感じがして、微笑ましく思いました。

また、試合中に野次や罵声はほとんど聞こえません。あるのは自チームへの応援と良いプレーへの歓声。唯一、相手のフリースローのときはブーイングを飛ばしますが、悪意は全く感じませんでした。あくまでもバスケの文化やエンターテイメントとして行う行為。僕にはそう感じました。

誰もが安心して観戦することができる、クリーンで暖かい空間が、船橋アリーナにはありました。

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ジェッツを取り巻く全ての人たちとともにHAPPYになる

千葉ジェッツふなばしの活動理念として掲げられている言葉です。今回の観戦では、この理念を下にチームがあるということを強く感じました。

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アリーナに足を運んだ人たちは老若男女問わずバスケットボールに親しみ、非日常空間を楽しみ、笑顔で会場を後にしていました。ネガティブな感情は全く感じません。

コートの外では敵味方関係なく全員がバスケ仲間。お互いに支援活動をしたり、相手チームのレジェンドを讃えたり……。勝ち負けだけではないスポーツとの理想的な関わり方を、間近で見ることができたと思います。

僕はたった2回しか観戦していませんが、他では見ることのできないであろうエンターテイメントと、暖かくて熱狂的なブースターに支えられたチームの姿が、とても輝いて見えます。

まだまだ選手のことやチームの歴史を知らない分、これからもっと観戦が楽しいものになると確信しています。


また近いうちに、必ず行きます。

ジェッツの魅力を観戦しながら教えてくれる方、募集中です(笑)


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ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

このnoteを寄稿するOWL magazineは「旅とサッカー」を彩るwebマガジン。サッカー雑誌にバスケの観戦記を載せて、みなさんの反応がどうなるかヒヤヒヤしています(笑)。

OWLを読んでいただいている方々は、サッカー観戦がメインという方が多いと思うので、僕のnoteを機に他のスポーツの現地観戦に興味を持っていただけたら嬉しいです。

また、初めてOWL magazineを知ったという方は、ぜひ他の記事を読んでみてください。個性豊かな執筆人による「スポーツ×旅」の記事が多く投稿されています。


ここから先は、有料記事になります。
この日の体験の中で気付いた、ジェッツの細かな心配りについて書きたいと思います。

この記事は、旅とサッカーを彩るweb雑誌OWL magazineのコンテンツです。月額700円で毎月更新される個性豊かな執筆陣の15〜20記事ほどが読み放題となるので、ぜひご購読ください!



ご購読ありがとうございます。
最初にお伝えすると、今回のジェッツ観戦では文句のつけどころがないくらい、素晴らしい一日を過ごすことができました。

その中で、「こんな細かい所にも気を配っていて、素敵だな~」と思うことあったので、それについて書きたいと思います。


・トイレの神様


どのスポーツ観戦でも、長いこと会場にいると一度はトイレを利用しますよね。ハーフタイムではだいたい行列ができて、イライラすることもあると思います。

どちらかと言えばストレスが溜まりやすい場所ですが、僕は思わず「ふふっ」と笑みがこぼれてしましました。

清潔なのはもちろんのこと、水回りに見慣れないものが置いてありました。

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バスケットボール型のハンドソープ置き場。しかもキリっとした端正に、かわいいポップまで付いています。

トイレには それはそれは綺麗な
女神様がいるんやで だから毎日キレイにしたら
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで

「トイレの神様」 植村花菜

顔的にはべっぴんの女神様ではなくてイケメンの王子様って感じだけど、最後手を洗う時にあれを見たら、何となく微笑ましい気持ちになります。実際に子ども達は「何これ~!」と言ってはしゃいでいました(笑)。

来場する人の気持ちに寄り添った、このような細かすぎるところに気配りができていて、素敵だなと感じました。

逆に言うと、細かいところにまで気を配れているからこそ、ジェッツは多くの人に愛されるチームになっているのかもしれませんね。

どれだけエンタメ性の高い演出をしても、そこは一部分でしかなくて、もっと大切なことがあると思うんです。

神は細部に宿る

よく聞く言葉ですね。サッカー元日本代表監督の岡田武史さんも言っていました。本当にその通りだと思います。

スポーツだろうとビジネスだろうと、何かを勝負するときや誰かをもてなすときに一番大切なのは、普通では気付かないような細部にさえ気を配ることだと思いました。たかがトイレの水回り、ではないんです。


改めて、素敵なチームだなぁと思いました。
みなさんもジェッツに関わらず、試合観戦に行くときは細部の神を探してみてください。

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