見出し画像

鳥取県より、現状報告であります

こんばんは。お久しぶりです。

現在鳥取県、鳥取市の駅から10分ほどのシェアハウスにて暮らしています

住まいは離れの個室。二畳弱のちいさなお部屋は布団を敷くのに精一杯ですが、秘密基地のような空間で、楽しく工夫して暮らしています(洗濯物をロープを張って干したり、レコード聞いたり。)

洗濯中の部屋(全貌)笑


なぜ鳥取にきたかの話は、略。(前回のブログへ)
写真家志望の私は、修行に来たのです

修行、というと、朝から晩までひとりの写真家さんのアシスタントをしているような映像を想像します。私も半分くらい、そんな暮らしを想像してやってきました。が、実際そんなことでもありません。

初日二日目は、ある写真家さんのアシスタントをしました。8×10という大型カメラの撮影、現像体験会です。

アシスタントと言ってもはじめまして、フィルムでの撮影をしない私は右も左もわからずただひたすら貴重な体験をしていることだけ身に染みて感じながら、できる雑用に徹していました。

8×10大判カメラ
カメラ・オブスキュラ 写真の原点
池本喜巳さん


それはそれは刺激的だった。。。というより「面食らった」が適切な言葉選びな気がします。

写真の世界は難しいです。
絵画のように手法は違えどベースが一緒ならいいのですが(絵の場合、どんな絵の具を使おうとキャンパスの上ですよね)写真というのは、フィルムとデジタルで全く別物です。

悩ましいのは、自分がデジタル写真で写真家を目指そうというときに、フィルムの知識や経験がどれほど必要かということです。

私の意見は、フィルムの知識は必要(皆無はよくない)、ただし自分の写真に必要だと自分で判断できる知識まででよい、です。

例えば歴史

写真史で名があがる写真家の大半はもちろんフィルムで撮っています。
歴史の文脈を知ること、これまでの偉大な写真家の写真を見ることはそもそもとても関心があるので趣味でも勉強すると思います。

構図、スナップ、非演出、演出、ドキュメンタリー、組写真。。
いまあるすべての写真美学には、初めてそれを作った人がいる、その原点を私は学びたい。

撮影会に使ったのはグランドアパートという文化財。
明治の建物です。


では、フィルムの現像の知識はどうか。
どんな薬品を使ってどんな比率でどんな写真ができて、引き伸ばし器はこのメーカーがよくて印画紙はここのが一番美しくて。。

そんなことを学ぶことに意義を感じません。なぜなら私はそんな形で写真をすることはない。ただ、全く知らないまま切るシャッターと、ある程度の教養がある状態で切るシャッターは、同じデジタルであっても重みが違う。その感覚を持てるからワークショップなどで一通り体験的に学ぶことに意義はある。それ以上は好きな人だけ、関心がある人だけが学べばよくて写真家になりたければ必須、ではない。


そんなことを考えながらアシスタントをしていました

暗室。フィルム写真を自家現像するなら必要。

それはそれはいろんな感情を抱きました

デジタルが写真をだめにした、フィルムじゃないと話にならん

そんな言葉に打ちひしがれたり

でもその時代に写真をしてた人がそう思うのは納得できるからなあなんて考えてみたり

お金がないからもらったパンで夜ご飯をすませてみんなが外食から帰ってくるのを写真集を眺めながらひとりで待ったり

汚れ役をやれ、と言われたり



初日から三日ほどは悔しくて涙しながら家へ帰る日々

自分の考えをどこまで信じてよいのかわからなくて、受け入れるべき言葉とこれからの時間の使い方に悩みに悩んでオンライン写真講座の先生に電話して相談したりしました



そんなこんなでワークショップを終え、今お世話になってる方に話を聞いてもらい、一か月の鳥取滞在(インターンの制度を利用してきています)の残りをどう過ごすか話をしました。


結果私が残りの期間ですると決めたのは

・今お世話になってる方のドキュメンタリーを撮ること
・鳥取のスナップを撮りだめること
・シェアハウスで一緒に暮らす仲間のポートレートを撮ること
・会いたい人、場所へ出向くこと
・撮影企画案を練ってフライヤーまで完成させること

この五つです

毎日ではないけれど

みんなの力を借りて撮影する機会と、人と関わる機会、勉強する時間、すべてをいただけることになりました


すっかり昔と変わった空港
老舗和菓子屋さんにて
鳥取は日本で一番喫茶店が多い町
家の目の前のカフェ
鳥取は毎日雨と晴れと曇りぜんぶあるの





鳥取はね、本当に素晴らしいところなのです

街もどんどんすきになっていくし、なによりこんなに知らなかった私のために時間を使ってくれる人がいる。私だけじゃない。たくさんの人にそうして贈っていく人たちに囲まれているのです。幸せなことです。

私はどんなことがしたいかと聞かれて一番に彼らになにかひとつでも還元したい思いがあります

ドキュメンタリー、ポートレート

写真で喜んでもらえたら一番だけど
私が旅で学んできた「暮らし」を
少しおすそ分けしたい

だから料理、掃除は時間があるたびにできるだけしたい


そんな鳥取生活九日目です。
前半に限らず、緊張感ある場所についていくことや知らない人とかかわる毎日でへとへとですが、私はなんとか生きております


さて、書きたかったのは今日たくさん届いた贈り物の話なんですが、もうこんなに長くなってしまった。ので、明日に回します。笑



ではでは。
寒いですがみなさん良い日々をお過ごしください


おやすみね、また、明日。


最後に昨日の鍋会を添えて


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?