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細部にこだわった完成度の高い1枚を撮る方法

ポートレイト撮影においては、表情、ポーズ、フレーミングの微妙な違いによって写真の印象は変わります。
例えば、モデルさんは同じ場所に立ち(座り)、基本的には同じポーズでいてもらって、それを10〜20カットほど撮ったとします。
連写ではなく、1カットごとに表情を見ながら丁寧に撮っていきます。
ファインダーを見ながら、一番良さそうに思えるカメラポジションを探しつつシャッターを押して行きます。

ほんのわずかな違いを撮り続けていく

そして、数枚撮るたびに、「目線はもう少しこっちに」とか「あごをもう少しだけ引いてみて」などと指示をしながら撮っていきます。

一通り撮ったあとに、それらをモデルさんと一緒にチェックして、一番よい感じの表情、目線、角度を話し合って、それを元にまた10〜20カットほど撮るようにします。

これを1〜2回繰り返すと、撮影枚数は30〜50カットくらいになるでしょうか。
こうして1枚の完成形を作り上げるのです。
時間にして10分か15分くらいでしょうか。

あとから当たりを探すのではなく、その場で当たりを作る

これは、ただ漠然と撮り続けて、あとから当たりを探すのではなく、撮りながら完成度を高めていくというやり方です。
短時間で多くのバリエーションを撮ることはできない代わりに、短い時間でより完成度の高い写真を撮りたいときにこの方法をとります。

ですが、これは本当にわずかな違いだったりするので、細部にこだわらない人だとどれも同じように感じてしまうかもしれません。

この方法を一度じっっくりと試してみることをお勧めします。
そうすることで、微妙な違いがどれほど印象を左右するかがおわかりいただけると思います。

実際にこの方法で撮ってみた

それでは実際にこの手法で進めて撮った写真をご覧いただきたいと思います。

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