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写真展「again」について(無料記事)

2022年7月8日〜7月14日まで富士フォトギャラリー銀座にて個展をやることになりました。
タイトルは「again」。
会場のご挨拶文にも書かせていただいていますが、
再びParisの写真展を開催するという意味と、
コロナ禍によって大きく変わってしまった世界に、幸せな時代をもう一度、
という2つの思いを込めてこのタイトルとしました。

今まで写真展はだいたい2〜3年に一度の割合で開催してきました。
今年は5月に写真展「New York, the city of freedom」を開催したので、ほぼ2ヶ月ぶりの開催ということになります。
かなり短期間で2回開催となりました。

なぜ写真展をやるのかといえば、単純に言えば「写真を観てもらいたいから」ということです。
写真を見せる方法としては、インターネット(SNSなど)を使うという手もありますが、やはり紙のプリントして見せたいという気持ちがあります。

SNS等に写真をいくらアップしても、それは写真家としての実績にはなりません。不特定多数の人に観てもらえる可能性はありますが、やっぱり写真鑑賞というのとはちょっと違う気がします。

そんなわけで、写真を発表する場としてもっともふさわしいのが写真展です。手軽な写真展としては、グループ展というものがありますが、これも枚数には限りがありますし、個人の見せたい写真というよりも、グループとしての統一感なども必要となります。

その点、個展では写真展のタイトルから写真の枚数、写真サイズ、額装までをすべて自分で決めることができます。
自分の見せたい世界観を作り出すことができるのが個展です。
ですので、個展であることが大切になります。

そしてなによりも、写真家という職業としてはやはり作品を見せ続けることが大切といえます。

今回の写真展「again」ですが、2019年までにParisで撮った写真を展示しています。
コロナ禍によってそれ以降はParisに行けていないので、その前までの写真でまとめました。

Parisでは自転車で移動する人をよく見かけます。
自転車はクルマと同じように車道を走っています。
当時のParisは夜も多くの人で賑わっていました。
2022年現在はどんな感じなのでしょう。
また早くParisに行きたいです。


写真のチョイスですが、2019年のものをメインに、少しずつさかのぼって、2017年までのものから選びました。撮影枚数でいえば、数万枚。その中から「この時の写真はこの辺でこんなのを撮ったはず」という記憶を頼りに、ざっと粗選びをして、そこから徐々に絞っていきました。

選ぶポイントとしては、1枚ずつの写真の力も大切なのですが、それ以上に「写真展」を一つとしたときのバランス感、統一感を主眼に置いています。

そして最終的に展示することにした写真は32枚。
写真のサイズは半切というサイズで、額全体では全紙という大きさになります。(個展の展示作品としてはわりと大きめだと思います)

今回展示する写真はすべてモノクロームです。
私の写真展はだいたいカラーとモノクロームを混ぜることが多いのですが、
今回はモノクロのみとしました。

理由は、色がないことで、観る人の想像力をかき立てたかったからです。
Parisの街はもともとそんなにカラフルではありません。
ですので、モノクロームとの相性は良いと思います。
それでも色がないわけですから、やっぱり写真としての情報としては不足します。
その不足した情報分を観る人の目と頭で補ってもらうことで、
観た人それぞれのParisを作ってもらいたいという思いです。

私が見てきたParisの街と人々。
それをみなさんの目で改めて感じて欲しいのです。

また、写真展をみていただいた方への図録として、
遠方で写真展にお越しいいただけない方へのお裾分けとして、
写真集も製作しました。

写真集の表紙イメージ

写真展開催初日からは通販でも販売いたします。
ご関心のある方はぜひお買い求めください。

https://hanawa0827.thebase.in

長くなりましたが、写真展会期中は基本的にずっと会場におります。
お越しいただいたみなさんに写真を前にしていろいろなお話をしたいと思っています。

短い期間ではありますが、どうぞ会場にお越しください。
みなさまのお越しをお待ちしています。

塙真一写真展「again」
会期:2022/07/08(金)〜7/14(木)
会場:富士フォトギャラリー銀座 スペース2
104-0061 東京都中央区銀座1-2-4 サクセス銀座ファーストビル 4F
開催時間:平日 10:30〜19:00 土・日 11:00〜17:00(最終日は14:00まで)

塙真一

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