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自分を知るための手段は目的が大事

先月からある講座に参加しているのですが、その中で20数問の問いかけに答える音声ワークというものがありました。これが本当に面白い体験だったので、ここでシェアさせてください。

ワーク自体は自分の価値観を知るためのもので、whyやwhatで自分自身や仕事、過去の経験などに多面的な問いかけをして、その答えや浮かんだキーワードを制限時間内に付箋に書いていくというものです。書き出した付箋は全部で100枚を超え、最後は「この中から自分の思いが強く乗っていると感じるものを3〜5つ選びなさい」と言い渡され終了します。この3〜5枚が自分の核心につながるものだそうです。この削ぎ落とす作業がまた興味深く、「こんなにある中でもこれなのか!」と自分で選んでおきながらも驚かされるという、とても新鮮な体験でした。

これまでも仕事をきっけにリーダーシップ開発などのプログラムやストレングスファインダーなど、分析的なツールで自己診断(分析)をすることは度々ありました。その結果に違和感を感じながらもあまり深く考えてこなかったのですが、今回のワークをやってみて気づいたことは、診断ツールの類は自分のことを知った上でそれらを「手段として活かす」という色が強く、今回のようなワークは「自分を知ること自体が目的」になっているという違いでした。

何も考えずに受けているとこの診断ツールの結果が自分という人間なんだと捉え違いをしてしまいそうなのですが(そして広義の意味では間違いではないのですが)、それぞれに使い分けが必要で、少なくとも私がこれまでに受けてきたものはあくまで仕事をする自分、組織にいる自分、人間関係における自分等々、何らかの前提がある中での「自分」の一側面なのかなと感じています。

ちなみにストレングスファインダーには「無意識に繰り返される思考・感情・行動パターン(=才能/強みの元)を知るためのもの」という説明があり、去年あるワークでやった私の結果は、調和性、最上志向、慎重さ、共感性、個別化でした。

他方、自分の内側にある想いや"本来の自分"を知りたい時は今回のようなワークが向いており、自分の知らない自分を手軽に知ることができて興味深かったです。特に自分の名前で仕事をしたりサービスを作ったり、自分自身から何かを生み出す人にとっては貴重なワークだと感じました。今回のワークの付箋の言葉だけを拾うとこんな言葉でした(問いがないので散漫ですが)。

・人生の主人公は自分自身である
・何も考えず自分をさらけ出し切ったとき
・やり切ったと感じるとき
・自由
・学び

二極に対立する話ではないので目的などにより使い分けるものなのですが、個人的に自分や人生への発展性を感じるのは今回のようなワークでした。

そして蛇足のように感じつつ補足的に触れると、易を自己診断ツールとして使う場合は、「自分の状態はどうか・どんな見通しか」という問いを立てて、自分の意識と心の状態を読み取ります。意識・心の状態・行動の偏りや自分の意識を占有している事象などを捉え気づくことにより、本来の自分のバイオリズムを取り戻したりと自分の状態を「整える」目的で使います。これを通常「開運」と称するのは、物事がうまくいったり、時に良いことが舞い込んだりする状態が「本来の自分で生きている状態(=正常な状態)」だということなんだと思います。停滞・低迷している感覚だけどそれが何なのか、どうしていけば良いかを突き止めたいという現状打破の手段として使っていただくのが良いかと思います。

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(写真は駅前に停まる消防車。有事ではなかったので嬉々として親子が集まり写真撮影。最近は"はたらくくるま"を見るとつられて嬉しくなります)

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