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会陰マッサージと安産、秘密の関係

私は妊婦さんにはぜひ会陰マッサージを知って欲しいと思っています。
なぜなら会陰切開回避以上のメリットが会陰マッサージにはあると思っているからです。

≪注≫
この記事は、とりとめなく書いた下記のふたつの記事で言いたかったことをまとめた記事になります。


安産に繋がるということ

安産には定義がありません。
では、何をもってして安産かというと

・お産に対する満足度
・本人が安産と感じられたかどうか

だと私は思っています。
これは、私が立場の違うふたりの女性から得た実体験から導き出された結論です。

ひとりはベテラン助産師さん。
もうひとりは
出産の際、母子ともに生命の危機に陥った妊婦さんです。

ベテラン助産師さんの話

私は会陰マッサージ教室のテキスト作りのために、当時出向していた総合病院の産婦人科内の助産師さんたちに「会陰マッサージってぶっちゃけ効果あると思いますか?個人的な見解でいいので〇〇さんの意見を聞かせてください!」と聞いて回っていた時期がありました。
そんな中、ベテラン助産師さんがくれた答えが

「会陰マッサージに取り組んでいる妊婦さんって、出産に対して前向きというか、意識が高い人が多いんだよね。その意識は確実にお産を良いものにしているのよ。そういう妊婦さんはお産への満足度も高いし、産後のメンタルも安定している人が多い」

だったんです。

なるほど~…
そういう観点では、会陰マッサージって会陰切開(裂傷)回避以外のメリットもあるんだなぁと感心して、その後の会陰マッサージ教室のときには、レッスンを受ける妊婦さんたちにこの話も毎回していました。

前述した妊婦さんも、会陰マッサージ教室に参加した妊婦さんだったので、この話はお伝えしていました。

妊婦さんが産後にくれたメール

その妊婦さんが出産後に「無事出産しました」とメールをくれました。
そこにはこんなことが書かれていました。

48時間以上産まれてこなくて、
最終的に意識不明になる発作を起こして
緊急帝王切開で出産しました。
でも、安産だったと私は思っています。

なぜなら私はこの子を産むためにできることは
全てやったと思っているからです。

なにかひとつでもやらなかったら
“あれをやっておけばこうはならなかったかもしれないのに…”
と後悔の残る産後になって、毎日この子に対して
“私のせいで苦しませてごめんね”と謝り続ける日々だったかもしれません。
もしくは、私もこの子も助からない最悪の事態になっていたかもしれません。

でも私はベストを尽くしました。
その結果がこのお産だったので、今回のお産に関しては最も良い結果を迎えられたんだと思えるんです。だから私にとっては安産です。

会陰マッサージ教室で教えてもらった通りでした。
こう思えるのはあの話を聞いたからです。本当にありがとうございました。

定義のない「安産」を引き寄せた

もうメールを読みながらボロボロ泣きましたよね。
(前述の助産師さんにもこの話をシェアしたのですが、やっぱりボロボロ泣いていました笑)
精神論だと言われるかもしれませんが、それでも彼女は
・お産に対する満足度が高く
・本人が安産と感じられた
から、定義のない“安産”を自分のものにできたんです。

安産を引き寄せるツールとしての会陰マッサージ

この経験から私は、会陰マッサージは単に「アソコを切りたくないから予防のためにやるもの」というだけじゃなくて

・出産に向き合う機会をくれるもの
・安産に繋がるヒントをくれるもの
・健やかな産後を迎えるためのツール

という側面も含めて、お伝えしています。
そして、すべての妊婦さんに会陰マッサージについて触れる機会があって欲しいなと思っています。

私は妊婦さんが大好きなので、全ての妊婦さんに「安産だった」と思えるお産を迎えて欲しいと思っています。
そのきっかけを会陰マッサージ教室でお伝えすることができたら幸せです。
おしまい!

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