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[詩]わたしが捧げられるもの

捧げるのなら美しいもの
内から生まれる価値あるもの

誰かと笑いあうときの
ころころ揺れる軽やかな空気

そこにある美しさに気づけたときの
柔らかく尖った感覚

どこかに正解を求めず
手探りで進んでいるときの横顔

物理的に一人でも
一人じゃないと感じようとする素直さ

パッと手放す胆力
えいっとやる勇気

土でもなんでも掴んで立ち上がる
からっとした執念

内側外側ちゃんと見て
新鮮な自分であろうとするまっすぐさ

わたしを全うしようとする
一瞬一瞬に生まれるきらめきは

年輪のように刻まれていくのか
いつか脱皮のときが来るのか

美しい抜け殻を捧げられたら
次のときが来るのは待たず

全身でわたしを生きて
小さな光を放ち続ける

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