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【本】「つかれたときに読む海外旅日記3」五箇野人

小学館/2022/110p/漫画
3巻が出たので買いました。手に入れられてとても嬉しい。1巻より2巻が、2巻より3巻がお気に入りで、Twitterでも読めるけれど、私は何度も読みたいし、これは五箇さんへの応援。

私は旅の仕事をしていて、旅先は選べません。行けと言われたところに行くし、何度も同じ場所に行きます。季節が同じこともあるし、今やたいていの場所は写真や動画で行った気になれます。

けれど、なにより新しい発見なのは、旅先より景色よりも、その地で出会う人たちの多様さで、「そこでそういう対応をするんだ!?」とか「それで良いんだ!?」という、まったく知らなかった視点の数々に、本当の意味で自分の世界が広がった気がして高揚するのです。

五箇さんの旅日記にはそういうエピソードが集められていて、どこの城が美しいとか、どこの美術館がおすすめだとか、そういう話は一切出てきません。けれどたぶん、そういうエピソードこそが旅の醍醐味であって、ストリートビューでは得られない、オリジナルで、パーソナルで、だけど普遍的な旅の楽しさだと思うのです。しかも、国籍はもちろん、年齢も性別も職業も関係なく、次々に人の魅力を発見していく五箇さんの視線に、とても癒されます。

五箇さんのような人と、旅の楽しさについて語ってみたい。そのために、また旅に出かけたい。次はどこへ行こうか、そんな気持ちになる珠玉の旅日記です。

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