田中元子/マイパブリックとグランドレベル・喫茶ランドリーと一階革命
グランドレベル代表取締役社長/喫茶ランドリーオーナー。独学で建築を学び、ライター・コミ…
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あなたは感覚を救済した
この動画で、わたしは養老さんの動画を初めて見ました。 衝撃でした。 あなたは「都合よく同じということにしてしまう」つまり 強引なイコールに服従する近代人のやり方を恐れ、憤っていた。 どなたがどんな生き方をするのも自由です。 でも、幸か不幸か、人間は社会生活を営む生態なので、 そのどなたかの影響が全体に及びます。 イコールの世界への懐疑はわたしも強く持っていて、 みんななぜこれに従うのか、わからなかった。 でも、全員がすべて一回性であり、全く違うという前提では 社会生活を営むことが難しい。 適切にイコールさんと付き合う論拠はないだろうか? わたしは人間が共通して保つ動物的な感覚にこそ、 イコールを適切に持ち出す理由が見つけられると思っています。 花を見て、夕日を見て、嘔吐するひとはいないはずです。 それは倫理ではなく、生物的な反応だと思います。 ぶたれたら痛い、木漏れ日は気持ちいい。 人間に備わる動物的な仕組みに沿って、こういうことを イコールにしよう、みんなで大事にしよう、ということは まだやれることがある気がしています。 管理のためのイコールではなく、自由と尊厳のための イコールの使い方があると思っています。 わたしも方程式の世界がよくわからない子どものひとりでした。 ありがとう、養老さん。 養老さんは感覚を消せずに生きる、わたしのようなひとを そういうものだ、とすんなり受け入れてくれた。 これまで、こんな話をしてくれるおとなに出会えていなかったから、 ずっとさみしかった。ありがとうございます。