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"食"で未来を考える


ここ最近私は"一汁一菜"という言葉をよく目にします。つまり興味の対象なのでしょう。

自然の流れというか、自分の心地よさに身を任せるようになってからというもの、必要以上の食事は体に相当な負担がかかることを感じ始めていて、今仕事で関わっている中医学を知れば知るほど確信が強まっていきました。
まだ欲に負けることも多々ありますが、少しずつそぎ落とした結果、プラントベース(菜食、ビーガン)の一汁一菜が健康に良く簡単なのに美味しい、私に"ちょうどいい食事"なのだと気が付きました。
とはいえ体質的に血や気が少なくて胃腸が弱いので、バランス取るためにたまに少量のお肉や魚、卵をいただき、複数のおかずを用意します。(といっても小鉢程度のもの)


滋賀に引っ越してからファーマーズマーケットが当たり前のようにあるので、採れたての美味しいお野菜をいつでも買うことができます。
できるだけ無農薬のものを買い、平飼いの卵、国産納豆に県産の豆腐、お揚げ。調味料もちょっとこだわって塩麹や醤油麹、玉ねぎ麹を作ってそれで味付けしています。肉と魚はふるさと納税でできるだけ質の良いものを選び、少しずつ味わっていただきます。
それぞれの食材がいいと、ただグリルで焼いて塩かけるだけ、とかが一番美味しいんですよね。具沢山味噌汁と、ちょっとした箸休めやお惣菜を作り置き、お漬物と納豆を添えておけば十分だったり。
旦那はまだ30歳で元アスリート、体を使う仕事をしてるので休みの日とかはガッツリ肉料理も出します。子供もお肉大好きだし。
けれど、そんな旦那ですら肉に違和感を覚え始めたんですよね。グラム98円の豚肉を食べていたのを倍の値段出して買ってシンプルに焼いたんですが、臭い、と言ってました。私も焼いてる時点で臭いが無理で食べませんでした…。豚さんごめんなさい。

ビーガンのことを学ぶとわかってくるのですが、食肉用として育てられる動物さんたちの現実はひどいもので、人間の欲のために作られたモノなんですよね。そこに倫理はあるんか?そこに愛はあるんか?と、スーパーに大量に置かれた安売りのお肉を見て感じます。卵、魚も同じ。そりゃ不自然な臭いがするのも納得だなって。
最近の栄養学的研究で、動物性食品は体にとってよくないとわかってきてるそうです。この辺私もまだ勉強がたりませんが、中医学的観点では心と体が食べたいと思うなら必要だから食べればいいと考えます。肉は直接的に人間の体になるので、体をまだまだ使う夫や成長盛りの子供は欲するのかもしれません。
とはいえ、栄養学の観点で見るとそれは体に負担をかけていることでもあります。医療がどれだけ進歩しても病気は増え続けるし、ものすごく豊かなのに精神的な病は若年化し、増え続けている。子供のアトピーやアレルギーもすごい増えてますよね。

中医学、栄養学どちらの観点で見ても、これらは食事が大きな原因なんです。

私も中医学のことを学ぶまでは全くそんなことに気が付かなかったのですが、自分にとってちょうどいい食事からはみ出ると健康から遠ざかります。何十年も前からアップデートされてない栄養の知識のまま、常識のまま、メディアが煽るまま、欲のまま、本来の自分の体と心に目を向けることなく食べていたら、心も体も壊してしまうのは目に見えます。当たり前のことですよね。

でも結局、これが人間の欲の果ての現状です。

そこにはいろんなものが絡みついてますが、基本はこうでしょう。
人はみんな生きるために食べる。食べるために働く。働いたストレスは手っ取り早く食で解消し、そのために食の市場価値は高まり、そこで商売をする人は増え、宣伝する商売も増え、メディアは過剰に伝え、それを見るとさらに食欲は増す。食べれば食べるほどまた食べたくなり、さらに美味しいものを求め、そのためにまた頑張って働き……。

この欲から生まれたあまりにも不自然な不健康ループから降りないと、心身ともに蝕まれるのは致し方ないです。

脱サラして一年と少しが経った私は、一年前までそんな思考なんて全くなく、まさにそのループの渦中にいました。ずっと心身ともに体調が不安定でした。窮屈で苦しくて、時間もお金もないと感じていたし、毎日イライラして人のせいにして、ひたすら娯楽や食事にお金を使って発散させていたように思います。

それが、このループに気づき、食生活や普段の生活を見直したことで心も体もどんどん楽になってきました。
ベースにあるのは、心のあり方や仕事を変えてスローライフな毎日を送っていることです。
たっぷりの余白の中で生きると、たくさんのお金やたくさんの食事は必要ありませんし、体と心の余白もしっかりと感じながら過ごすことができます。とても、ラクです。
子育てが大変な分、ラクしながら優しく楽しくありたいので、私にはこれがちょうどいい。

一年前、心の奥でひっそりと望んでいたことが叶いました。そして、きちんと学び実践すれば誰でもちょうどいいは作れるのだと知りました。ということで今、ここで余白づくりを伝えていくことが役割なんじゃないかと感じて、今日はこんな真面目な話を書いてみました。


私はこれからはもっともっと自然のリズムに近いところで自然に沿った暮らしをしていきたいと思っています。
重曹やクエン酸などを使ったナチュラルクリーニングをしたり、怪我や不調のときは薬に頼らず自然養生でケアしたりと、人為的なモノやケミカルなモノ、電気を必要以上に使わない暮らしをし始めてはいますが、もう少し地球のためにエシカルな暮らしをしていきたいなと思ってます。

昔は今より便利が少なかった分、自分で動いて消費できるから運動不足なんてなかったし、自分にも地球にも優しかった。
こんなとこにも今の時代は煩悩だらけなんですよね。それが地球を狂わせている。動植物を狂わせている。人を狂わせている。
ここに気が付けば、誰もが自然体な幸せを掴めるのだと感じます。

いろんなことを経験した今だからこそ、それぞれが優しい世界に戻って、みんなでピースな時代を作っていきたいものです。

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