はなまきさん

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最近の記事

やさしさとは何か(5)〜発達障害の呼び方を変えたい〜

※前回の記事を未読の方は、ぜひこちらからどうぞ↓ 前回は、定型発達と自閉症の違いにフォーカスを当てて社会脳ネットワークの一部を説明しました。 社会脳ネットワークの動きが違う発達傾向は、他にもあります。 今回は、前回取り上げた「定型発達」と「自閉症」に加えて、現在ポピュラーな次の2つの発達傾向を取り上げます。 ・注意欠陥・多動性(ADD・ADHD) ・精神病質(サイコパス) 発達傾向の割合ASD、ADD、ADHD、サイコパスなど、それぞれの専門家の本や論文を読んでいる

    • やさしさとは何か(4)〜社会脳ネットワークによる個人差〜

      ※前回の記事を未読の方は、ぜひこちらからどうぞ↓ 「あくびはうつる」って、よく聞きますよね。 一人があくびをすると、それを見た周りの人もどんどんあくびをしはじめる現象のことです。 まるで「あくび」を誘う見えない妖精のいたずらか、呪いか、ウイルスのようなものがあって、感染拡大しているように見えるので「あくびはうつる」と言われ始めたようです。 落語の「あくび指南」を見た観客が噺家の演技につられてあくびをしてしまうという話も有名ですし、私もオフィスで仕事をしていて同僚から同

      • やさしさとは何か(3)〜能力の振り分けと相性〜

        ※前回の記事を未読の方は、ぜひこちらからどうぞ↓ 世の中には、単純に「やさしい人」と「やさしくない人」がいるかのように錯覚します。 グラフで表現すると、下のようなイメージを通常は持つと思います。 ・「やさしさ」と言う能力値が高い人は「やさしい人」 ・「やさしさ」と言う能力値が低い人は「やさしくない人」 しかし、これはおそらく間違いで、人が持つ「やさしさ」の総量に差はない、と言うのが私の考えです。 前回示した「やさしさ」の4大要素の振り分けが、人によって異なるだけなの

        • 「やさしさ」とは何か(2)〜「やさしさ」の4大要素〜

          ※前回の記事を未読の方は、ぜひこちらからどうぞ↓ 前回の記事で、「やさしさ」と「おもいやり」の違いについて、私なりの考えを述べさせていただきました。 次に、私自身や周囲の人々を観察してきた経験から、おもいやりが発揮される場面を思い出し、箇条書きで並べてみることにしました。 そして、似た内容のものを集めて分類してみました。 すると、大きく4つのパターンに分類できると思いました。 ・【共感】自分も似た経験をしたことがあるから、相手の気持ちがわかる ・【推理】人の状況や気

        やさしさとは何か(5)〜発達障害の呼び方を変えたい〜

          「やさしさ」とは何か(1)〜「やさしさ」と「おもいやり」の違い〜

          ※この記事は、以前別サイトで掲載していたものです。サイトの閉鎖にともない、推敲し直してこちらに再掲することにしました。 子供の頃、周囲にいる大人(両親、祖父母、幼稚園や学校の先生など)に、よく言われた言葉があります。 それは、「自分がされて嫌だと思うことを人にするな」です。 でも、私が嫌だと思うことを周囲の人々からよくされていましたし、私がしてほしい事や、されても平気なことを周囲の人々にすると嫌がられるので、いつも不思議に思っていました。 私は物心ついた頃からずっと

          「やさしさ」とは何か(1)〜「やさしさ」と「おもいやり」の違い〜