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オンラインを通じて、長期療養児がスポーツで「socializing(交流)」できる新企画

見えないゴールと向き合うこと、学校にいけないこと、友達と会えないこと、スポーツができないこと。それは長期療養中のこどもたちにとって新しいことではなく、病気や治療によって数週間、数ヶ月経験することもあります。

そして今、新型肺炎の流行によって、さらに面会制限により家族と限られた時間しか会えない日常、病棟のプレイルームで友達と遊べない日常、楽しみの一つである病院のイベントもなくなる日常と子供達は向き合っています。いつも以上に不安がありながらも、目の前の病気や治療と向き合っているこどもたちやご家族の現状を、医療関係者から伺いました。社会全体が収束しても、長期療養のこどもたちにとって見えない病気と向き合っていくことや制限は続いていきます。

「どの長期療養のこどもにも病気を治すチームがいるように、青春を実現するチームがいること」を活動ビジョンとするBeing ALIVE Japanとして、今できること。

5年間、培ってきた経験と関係を生かし新しくオンラインを通じて、長期療養のこどもたちがアスリートやスポーツチームとスポーツで「socializing(交流)」できる企画を立ち上げたいと思います。具体的には、スポーツに関するBINGOゲーム、アスリートによるスポーツの紹介を兼ねたクイズゲーム、スポーツを通じた英会話等、こどもたちがアスリートやスポーツを通じて交流できる企画、社会と接点をもてる企画を病院の中に届けたいと思っています。

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我慢することも沢山ある。家族や友達と会えない時間が積み重なる。見えないゴールに不安で胸いっぱいになる。そんなこどもたち、そして一緒に向き合うご家族の日常に、「青春」の瞬間を積み重ねることで1年後、2年後、5年後、10年後とその先の人生で、こどもたちが「いまの自分がある」、人生においてプラスな出会いと時間にしたいです。

zoomを活用して実施することで、こどもたち同士、アスリート同士が双方向に交流(socializing)できる機会を提供します。そして入院治療中のこどもたちの日常い制限されている社会との接点をつくること、入院中で面会制限されているきょうだいと一緒に参加できること、病院や地元の友達と交流できること、さらに欲を言えば新しい仲間ともつながる企画になればと思っています。

一人じゃない瞬間、仲間がいる時間を療養生活に増やしたいです。

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今までと違うこと。だけど、今だからスポーツにできることがある。スポーツは誰かと、何かとつなげてくれる、明日やその先にある希望や活力をつなげるチカラがある。そのチカラを私も、Being ALIVE Japanもこの5年間の中で、たくさんのこどもたち、アスリート、スポーツチーム、スポーツが大好きな人たちにたくさん教えてもらいました。

また「青春=●●」と、何かプラスになる根拠はないです。医療現場でも、必ずしも一番優先にという訳にはいかないのが「青春」。でもみんな、その瞬間のために頑張っているからこそ、今できる青春を一番に考え、こどもたちのために、家族のために、小児医療現場のために一緒に考えたいです。

もちろんBeing ALIVE Japanは、小さい団体で今までの活動も現在できない中で、新しいプロジェクトを実施できるだけの潤沢な資金やマンパワーがないのが現状です。そのため、小さい形でできることを、少しずつしかできません。現実的にできること、できないこともこれから手探りになります。

でも私自身、たくさんの人が考えてくれて、実現してくれた「青春」の瞬間が、15年間の療養生活を支え、いまの活力になっています。何度振り返っても、辛いことも楽しいこともあった時期で、そしてそれが今の自分がいる、今幸せと感じれる、大事な「青春」の1ページになっています。

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青春は、誰かの生きる活力、こどもたちや周りが可能性や希望、勇気を出せる活力になると信じています。つながりを制限される中で、「出会えてよかった」そんな瞬間、そんな青春の一ページに残る仲間をつくるお手伝いをBeing ALIVE Japan一同、関わってくださる仲間と共にさせていただきたいこと、応援を頂けたらと嬉しいです。

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言葉の意味をわかっていても行動にちゃんとできているか不安、正解がわからない中、このプロジェクトを通じて、I Stay home for you「誰かのためにお家にいる」ことを、一緒に少しでも行動に移す時間ができ、前向きに日常をつくれる仲間ができればと思っています。

最後に、現場で日々、こどもたちやご家族に関わっている医療従事者の皆様、学校の先生方、支えてくださる方々全てに感謝を申し上げます。

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