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京都巡り#30 人生初の祇園祭を巡る

アオイです。7月、祇園祭に行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🕊

祇園祭・宵山

今日は用事で四条まで来た。祇園祭、実は行ったことがない。大学の時、友人から誘われたが家が遠いので行かなかった。友人の家に泊まってでも行けばよかったと今更後悔している。

1人で祇園祭に行くのは抵抗があった。祭りは1人で行っても虚しい。なぜそう言えるのか。1人で祭りに行ったことがあるからだ。あれは数年前の、伏見稲荷大社の宵宮祭。皆誰かと共に来て楽しんでいる。なのに、こんなにも人がいるのに、私は独りなのかと思うと虚無でしかなった。


阪急の四条河原町で降りた。しかし山鉾は見当たらない。調べたら四条烏丸の方にあるらしい。私は何も調べずに来ていた。

祇園祭2022 山鉾(山鉾巡行)ガイド


烏丸通りに近づくと、人もどんどん増えていった。山鉾も見えた。テレビで観た光景だ。

これが、かの有名な長刀鉾(なぎなたほこ)。読み方も、恥ずかしながら執筆中のたった今知った。ちょうど市バスと重なって、市バスが鉾を背負っているような写真が撮れた。面白い。


長刀鉾の後ろには提灯が連なっていた。あの部分は何なのかと思ったが、下の棒を担いで山鉾巡行するのか、と気付いた。とんでもなく重そうだ。

四条烏丸にはこんなスポンサー鳥居があった。祇園祭にはあらゆる会社が協力している。

スポンサー鳥居のすぐ近くの山鉾、名は函谷鉾(かんこほこ)という。まず読めない。難読漢字?
よく見たら、山鉾に乗っている人たちがいる。あれって一般人も乗れるのか。選ばれた子供が乗るイメージだった。

山鉾が見えたので、室町通りに入ってみた。出店がある。まだ営業していない。夜だったら食べられたのかな。

鶏鉾(にわとりほこ)。周りには人が多く、映り込んでしまう。それにしても面白い名前だ。

中国の史話より取材、昔、唐堯の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓(諫鼓)も用がなく苔が生え鶏が宿ったという故事によって、その心をうつしたものという。

鶏鉾|山鉾について

へぇ〜。由来がなかなか面白い。

近くには、こんなポスターもあった。これは、各山鉾の場所をデザインにしているものだと思われる。シンプルだけど奥が深いデザインで、心惹かれる。

御朱印は各山鉾で見かけたが、山鉾スタンプラリーとかないのかな。あったらおそらく、来年あたりに撮影しながら制覇しに行くだろう。


昼にはまだ営業していなかった出店。でも一部の店は営業していた。でも食べなかった。1人で来ると、あまり買う気が起こらないのである。


この後は瑠璃光院の夜間特別拝観に行くため、離れることにした。宵山ってどんな感じなんだろう……?少し気になっていたが、この日は雨予報。天気次第だろうか?


祇園祭・宵山(夜)

混雑があまり好きでなかったはずなのに気になってしまって、結局来た。流れてくる祇園祭ツイートや、TVでの祇園祭の中継、フォロワーの方から勧められたことにより、どんどん行きたい気持ちが増してきたのだ。何より、この日の雨予報は外れて晴れていた。行くしかない。

瑠璃光院を見終わった後、祇園四条駅で下車した。駅構内は、祇園祭帰りの人に向けての店の呼び込みが活発に行われていた。

地上に出ると、四条通りは歩行者天国だった。これが、祇園祭のホコ天……。私は感動を覚えた。とりあえず、道路のど真ん中を闊歩することにした。


歩いている人たちは、若者がとにかく多かった。京都の大学に通う者たちを全員集合させたのかと思うほどに。普通の道でもあるので、仕事終わりのスーツを着た人たちも歩いていた。

歩行者はかなり多く、密状態であった。でも、1人で来ても孤独感が無く、歩いていて楽しかった。

何の写真かよく分からないことになっているが、山鉾の下の、「月」と書いている傘のささった神輿がこちらに来ていたのだ。

山鉾にも人が乗っていた。このnoteを書いているのが9月中旬で、なおかつ宵山に行った時に感想をnoteに残していなかった。なのであまり思い出せないが、おそらく演奏していたはず。歩いている時、祇園囃子で有名な「コンチキチン」が聴こえてきて、興奮していた。「コンチキチン」は本当にあったのだと。



歩き続けて、四条烏丸に到着した。ここから先が山鉾と出店密集スポットである。ここからが祇園祭の本番というところだ。しかし、人口密集地帯の中を歩き疲れた私は、早く帰りたくて仕方がなかった。地下道を通って、帰りたい……。

地下道へは、人が溢れかえった歩道を歩かねばたどり着かない。私は、人混みに苦しみながら地下へ入り、地下でも祇園祭で大はしゃぎの若者たちを横目に見ながら、そそくさと家へ帰った。


次の日の前祭の山鉾巡行は、中継で楽しんだ。お稚児さんの活躍を見たり、山鉾を曲がり角で方向転換させる「辻回し」も観れた。見どころがいっぱいある山鉾巡行であるが、中でも私は「くじ改め」の動作が気に入った。動作が決まると、「おお〜っ」とTVの前で思わず声が出てしまった。


山鉾巡行の日は、四条大橋が人で埋め尽くされていた。私は用事があって来たのだが、歩行者天国ではなかったので、ぎゅうぎゅうの歩道を歩かざるを得なかった。混雑が苦手な人は、この日に四条界隈に近づかない方がよい。


祇園祭・後祭

今日も四条で用事があった。次の日が山鉾巡行で前回巻き込まれて大変だったので、予定を今日にずらしたのだ。

ということは、山鉾が見られるということである。さっそく四条烏丸まで行ってみよう!

祇園祭2022 山鉾(山鉾巡行)ガイド


大垣書店もスポンサーなのか。大垣書店は京都に本社のある企業である。

「ホリーズカフェ」って聞いたことないな、と思ったらすぐ近くに店舗があった。中は広そう。今度行こうかなぁ。


南観音山。前祭の山鉾巡行をテレビ中継で観て、懸想品というものを知った。今回はそれにも注目できたらと思う。

仏教画っぽい絵が描かれている。ざっくりとした説明になってしまった。前祭で見た懸想品には、キリスト教っぽい絵が描かれているものもあった。なかなか面白い。

各鉾の近くにはうちわや屏風などの展示もされていた。これは一体何だろう?

南観音山から少し行くと、北観音山もあった。



八幡山(はちまんやま)。鳩のデザインが山鉾周辺にあるのは、石清水八幡宮で鳩が使いとされているからだ。知識が繋がって楽しい。

ここに来て、「山」だから鉾はない、ということに気付いた。さっきの南観音山も、鉾かと思ったら、長い木だった。

近くの露店では「ちまき」が完売していた。鳩笛などの鳩グッズも売られていて、買いたくなったが買わなかった。

それにしてもこの鳩、SNSのアイコンにしたいぐらいの可愛さかある。この辺一帯にはこの鳩の絵と左下に八幡山と書かれたのれんが店の前にかかっていて、鳩一色だった。


鳩の次は、196年ぶりに復活した鷹山。今年注目の山なので、人も多い。乗ることもできるが、11時半時点で15時の整理券を配っていた。大人気だ。

これを書いていたら、鷹山でお囃子が始まっていた。おぉ〜。

お囃子を聞いていたら山の上に何かいることに気付いた。鷹……?


役行者山(えんのぎょうじゃやま)。お供え物(?)が置いてあった。何でなんだろう?
ここにはベンチが置いてあって、山と記念撮影ができるようになっていた。山によって周りも違いがあり、面白い。あんなに興味のなかった祇園祭に、ハマってきている……。

鈴鹿山。交通量の多い烏丸通にドンと置かれていた。えらいシンプルだった。

次の用事があるので、山鉾見学は終わることにした。楽しかった。
 

山鉾巡行、後祭の方もTV中継で楽しんだ。今年も花傘巡行はなかった。かつて前祭と後祭が統合された時、後祭の代わりとして始まったそうだ。へぇ〜。見てみたいなぁ。


まとめ

行くつもりのなかった祇園祭に、初めて来てしまった。そして見事にハマる。四条三条界隈は、7月になると祇園祭色に染まっていく。提灯が飾られ、コンチキチンのBGMが鳴っている。


祇園祭とは、7月半ばの宵山や山鉾巡行をするだけのイベントではない。7月の1ヶ月間が祇園祭である。各山鉾の保存会やお稚児さんなどの関係者の方々は、もちろん7月だけではなく、事前準備がある。私はそれをTV中継やニュース番組の特集で知った。

祇園祭も時代に合わせてアップデートされている祭りだと知った。今年の山鉾巡行では、辻回しのある交差点で、八坂神社の水を使った「青龍神水お清めの儀」が行われた。

今年の祇園祭の記事では、これが分かりやすかった。来年は宵山までの出来事も、TV特集をじっくり観ながら楽しもうか。
 

それにしても、祇園祭の知識を得るのが楽しすぎる。祇園祭ガイドブックを買いたいくらいだ。実際本屋に行って、買おうかかなり迷った。執筆時点で、まだ買っていない。来年までには買いたい。

「祭りは興味無い」と思いながら、周りに影響されて宵山へ行き、体験して更に祭りや京都の文化に興味を持った。
何より私が京都に住んでいることが大きい。すぐに行けて文化に触れられる。フィールドワークも楽々にできてしまう。こうやって私は、興味を広げて京都を知っていくのか……。


夏の京都は最高だ。ものすごく暑いけれど、京都を歩いているだけで元気になれる。住む場所って大事だ。というわけで、私の夏の京都巡りnoteはまだまだ続く……。



おまけ:祇園祭noteの紹介

また、私は他の人の祇園祭noteも読んで楽しんでいた。特に私が心惹かれたものを紹介しよう。

京都にプチ定住していたmisakiさんのnoteである。祇園祭の様子が丁寧に描かれている。何より写真の撮り方が上手だ。「祭り」という非日常を写しているはずなのに、日常味が溢れている……。

これから祇園祭が始まるんだなあ、というワクワク感やソワソワ感を京都の街全体が持っていて浮き立っているような雰囲気。日常と祭りの交わらなさそうで溶け合っている街の様子を眺めているのが面白かった。

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都は日常と非日常が入り交じっている。私は京都のそんなところが大好きすぎる。

そしてmisakiさんは、なんと京都に定住することになったそうだ。喜ばしい。私の好きな場所を好きになってくれるのは、本当に嬉しいことだ。


こちらは、東京から京都へ移住された休憩迷子さんのnoteである。混雑で疲れた私がたどり着けなかった出店の雰囲気を味わえる、何とも味わい深いnoteだ。私ははしまきが食べてみたい。来年、誰かと一緒に出店で食べ歩きしたい。

車道を歩きながら祭りの雰囲気を感じるだけでたのしかったし、とてつもなくウキウキした。やっぱ祭りっていいな。

東京の友だち、みんな京都に来てくれないかなって強く強く思った。間違いなく日々のストレスが減ると思う。

京都のどでかい祭りに行ったら、あまりにエモすぎてうるっときた。

本当にそうだ。祭りの雰囲気を感じるだけで楽しい。

京都はどの季節も楽しいから、東京の人にも来てほしいな……。新幹線で2時間10分ほどだ。その他、夜行バスや格安航空で行くなど、手段は多い。

京都まで来る方法は、このnoteが分かりやすかった。
私は「ぷらっとこだま」で東京まで行ってみたい。私は、新幹線内の電光掲示板の「○○駅を通過」の文字を見るようにしている。いつもは通過する駅を、少しの間だけでも見てみたい。そして、「こんな場所なんだ」と、新鮮な気持ちになりたい。




京都巡りツイートのモーメントです。noteより早く、最新の情報を知ることができます。noteに書くほどでもない、街中でふと見かけたものも入っています。是非ご覧いただけますと幸いです⛩️


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