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プリン・ア・ラ・モードに会いにゆく~No.16「喫茶ニューライト」~

2018年12月20日訪問

浅草も好きな街だ。
No.3のアンヂェラスの時も思ったが、観光地としても歓楽街としても下町としても歴史の長い場所というのは本当に懐が深い。古い伝統と最新の流行とがごった煮のようにただそこにある。あっても良いのだと教えてくれる。

今回のお店は前から気になってはいたものの、なかなか入る勇気が出なかったお店である。なぜなら、ネットのグルメサイトなどで調べると必ず出てくるキーワードが「矢沢永吉」さん…通称、永ちゃんだからである。

永ちゃんは言わずと知れた日本ロック界の重鎮である。ファンは男性が多く硬派なイメージ。その永ちゃんのポスターが店内に貼られていて、もちろん流れる音楽は永ちゃんだと言う。さしもの“面の皮厚いウーマン”な私でも、やはりビビる。その昔、実はバンドで歌ったりしたこともあるとはいえ、永ちゃんは管轄外。永ちゃん素人でも入っていいんだろうか?でも、ここにはメニューにプリン・ア・ラ・モードがあるのだ。ええい、ままよ!行っちゃえニッ〇ン!!って御大もおっしゃってる。行くしかない。

ドキドキしながら入店。中にはサラリーマン風の男性6人のグループがタバコ片手に商談中。仕事の休憩中とおぼしき制服姿のままのお姉さま2人組。どうやらE.YAZAWAのタオルを掲げて熱唱しなくても良さそうだとわかり、ホッとしながら席につく。

どこを切り取っても永ちゃん。店主の永ちゃん愛がほとばしっている。愛想などなくていいのだ!だって、ロックンロールなのだから。いたって普通のおじさんに見えるけど、熱いロックスピリットを湛えた(多分)店主が出してくれるプリン・ア・ラ・モード。

この小さなトレイが和風なとこも良い。あんみつも人気メニューなようだからそちらでも使っているのだろう。

このバニラアイスに刺さってるのは昔はウエハースだったりしたのかな?などと思いながら食べる。プリンが美味しい。私の好きなカラメル苦めの固めでたまご感しっかり。でも口当たりはなめらか。永ちゃんのシャウトとギターの音。たまらない。おそらくこんなコラボが味わえるのは世界中探してもこの店だけだ。ふと傍らのメニューを眺めて気づく。このプリン・ア・ラ・モードは税抜きで1,200円なのだが、どうやらこの店で一番高いメニューらしい。牛タンカレー1,000円よりも高い。フルーツパフェ1,100円よりも高いのだ!

それほど長くない滞在時間だったのに、すっかり感化された私は今、永ちゃんのライブをyoutubeで聴きながらこれを書いている。喫茶ニューライト恐るべし!

★喫茶ニューライト
東京都台東区浅草1-33-4 最寄り駅:東武線・都営線・銀座線 浅草駅

貴方のサポートが、プリン・ア・ラ・モード保全運動(?)の力になります。 次は貴方の街のプリン・ア・ラ・モードに会いにゆくかも?!