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花瓶の話をはじめます。 #3 シリンダー花器編

家に花瓶が無い方や、花瓶はあるけど何だかイマイチ、なんて感じている方に、朗報です。
気がついたら手にとってしまう。花瓶の合わせに迷ったら、まずはこれに入れておいて・・・
よく分からない(失礼)デザインの花瓶や、後々使い勝手の良くないサイズ感のものに惑わされる前に、とにかくこの シリンダータイプ を、おひとつどうぞ。

前回の記事の終わりで触れたように、私が買ってよかった花瓶 No.1。
シリンダータイプ は、円柱上のストンとしたフォルムの花器です。
くびれがなく、床に置いた丸をそのまま上に引き上げた形。
素材もいくつかありますが、ここでは手に入りやすいガラス製、さらに無色透明タイプにフォーカスしてご紹介したいと思います。

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シリンダー花器
素材:ガラス、陶器、磁器、など

シリンダー花器の良いところ
・とにかく万能
・並べて置いても素敵
・代えがきく

シリンダー花器の悩みどころ
・特に無し!?

ガラス製シリンダー花器のどこが良いのか?
理由は実にシンプルです。

とにかく万能。

ガラス製のシリンダー花器は、とにかく合わせる花を選びません。
何だかオシャレだな、と感じるフラワーショップのディスプレイには大抵これが使われているような気がします。

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tokyo gardenさんの店内。エリが行ってみた#1、実は取材に私も同行していました。

1つの花器に1種類の花材だけを入れて。
いくつか並べて置くと、フラワーショップ風のスタイリングに。
花材の長さは、器の大きさや長さに合わせて調節した方がより素敵です。

ちょっと味気ないと感じるときは、アレンジもできます。
葉物をくるっと巻いて、花瓶の内側に沿わせて入れ込みます。
葉が見えているところギリギリの位置まで水を入れると、器と一体化して、馴染んで見えますよ。

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おすすめの葉物は、今回使用したドラセナ以外にも、ハラン、アレカヤシ、タニワタリなど。
花瓶の形に沿ってくれるしなやかな素材なら、何でも大丈夫です。

セロファンを使って、高さをアレンジする方法はこちらでご紹介しています。

ネットで買えて、代えがきく。

世の中で販売されている花瓶のほとんどが、ガラス、磁器、陶器などのワレモノ。
お気に入りの花瓶で飾る楽しさはひとしお。それだけに、そんな相棒を割ってしまったときの悲しさといったらありません。
その点、シリンダー花器はスペアが手に入りやすく、安心して使えます。
花瓶の底まで手が届くので、日ごろのお手入れも簡単です。
家には、20cmと30cmの2種類を置いています。

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どちらもそれなりの高さがあるので、ほとんど床に置いて飾ります。

長い方を買ったきっかけは、いけばなの習い事でした。
いけばなは「選び抜いて」花材をいけていくので、届いた花材は、必ずしも毎回使い切るわけではありません。
1m以上ある枝ものが1本、まるっと使わずに残った、なんてことも多くあります。
そんなお稽古の残り花材たちを、水につけておく為に購入したのがきっかけです。

どこで買っても同じに見えるシリンダー花器ですが、メーカーやシリーズによって多少差があります。
特に注意して見たいところといえば、花瓶の口の部分でしょうか。

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切りっぱなしのように平らになっているものと、丸く加工されているもの。
小ぶりなものや、細身のもの、ガラスが薄めのものは丸くなっているものが多いかもしれません。
好みがあれば、気に入った方を選んでみてくださいね。

そろそろ、お家にひとつ、花瓶が欲しくなってきませんか?
今回ご紹介したシリンダー花器は、ネットで既に色々なサイズが手に入り、しかもリーズナブルなので、当面hanaikeで販売する予定はありません(笑)

次回は、バブル(泡)じゃないよ、バルブ(球根)だよ!この形には意味がある!!バルブベースのお話です。


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