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Topics|見逃したくない!初夏の美術展情報

緊急事態宣言が明け、再開が始まった各地の美術展。
2020年夏~秋にかけて開催される企画展のうち、関東エリアを中心に気になるものをピックアップしてみました。

ピーター・ドイグ展

始まってすぐに、コロナの影響で中断されてしまったピーター・ドイグ展
過去の作品~最新作までを網羅した、日本では初の個展です。

ハッとする色遣いや繊細な描きこみがあるかと思えば、大胆な筆致の広告グラフィックまで、飽きることのない多様な作品が盛り沢山です。

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ドイグは1959年生まれ スコットランド出身で、カリブ海に浮かぶ島国トリニダード・トバゴとカナダで育ったそうです。
描かれているモチーフには、ドイグが育った土地の影響が色濃く出ているように思われました。
ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクなど、近代画家の作品の構図やモチーフにも影響を受けているそうですよ。

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私も休止前に、幾つかの作品の色遣いに惹かれて鑑賞しに行きました。
図録はオンライン販売でも人気のようです!

ピーター・ドイグ展
東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
会期  :2020年2月26日(水)~10月11日(日)
開館時間:10:00-17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日 :月曜日、8月11日(火)、9月23日(水)※8月10日、9月21日は開館
※開催概要は変更になる場合があります。詳細は公式HPをご確認ください。


ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

目玉作品は、ゴッホの「ひまわり」!?
どうやら、この展覧会の魅力はそれだけではありません。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、ヨーロッパでも珍しい美術館だそうです。
王室や貴族のコレクション由来の美術館が多い中で、ナショナル・ギャラリーのコレクションのベースになっているのは、個人からの寄付や、美術後援家の所蔵作品からスタートしたそう。

そんなイギリスが誇るギャラリーより、61点もの作品が初来日。
ボッティチェッリ、ティツィアーノ、レンブラント、フェルメール、ベラスケス 等々、西洋絵画の巨匠の作品が勢ぞろいです。
更に、館外で大規模な作品展を開くのは、200年の歴史で初!

盛り上がること間違いなしのこちらの展示会、混雑を避けるために日時指定制のチケット販売となるようです。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
国立西洋美術館(東京・上野公園)
会期  :2020年6月18日(木)〜10月18日(日)
開館時間:9:30-17:30 (金曜日、土曜日は21:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日 :月曜日、9月23日 ※7月13日、7月27日、8月10日、9月21日は開館
※日時指定による事前予約での入場となります。
※開催概要は変更になる場合があります。詳細は公式HPをご確認ください。

特別展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」

展覧会は、絵画だけに留まりません。
デザイナー 皆川明が設立したブランド、ミナ ペルホネンの特別展。
2019年秋~冬にかけて 東京都現代美術館で開催された展覧会の、巡回展です。

「つづく」をキーワードに、生地や衣服、インテリア、食器等に加えて、創作の背景を垣間見ることのできる、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵などの資料が展示されます。

皆川さんは、ミナ ペルホネンの前身となる「ミナ」を1995年に立ち上げ、「せめて100年つづくブランドに」という思いのもと、ファッション分野から活動を始めたそうです。
その後インテリアや食器など、広く生活の提案にも携わり、2020年に25周年を迎えます。

何かと「持続性」「循環」というキーワードがピックアップされる今日。
ひとつのブランドの歴史と、これからの可能性を示す展示を通じて、自分なりに新たな視点を見つけるのも良いですね。

美術館があるのは、ファッションの街、兵庫県神戸市。
神戸ファッション美術館の展覧会も楽しそうですよ。

特別展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」
兵庫県立美術館(兵庫県・神戸市)
会期  :2020年7月3日(金)~11月8日(日)
開館時間:10:00—18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館日 :月曜日、8月11日、9月23日 ※8月10日、9月21日は開館
※日時指定による事前予約での入場となります。
※開催概要は変更になる場合があります。詳細は公式HPをご確認ください。

日時指定制を設けるところも多いですが、事前予約さえすれば、ゆったりと鑑賞できる良い機会。
感性のアップデートにいかがでしょうか?



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