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【取材後記】SELECK読者のお悩みを解決!「教えて!対談」の裏側をご紹介します。

みなさま、こんにちは!SELECK編集長のやまもと(@hanahanayaman)です。今年も残すところあと2週間。あっという間に年末ですね。

この季節はアドベントカレンダーのおかげもあり、いつにも増して情報発信が盛んになるので、いろんなインプットができてうれしいです。せっかくだし自分もなにか書きたいなーと思い、先週末からノウハウ系のnoteを書き始めました。無事に公開できますように…!🎅🎄

さて!本日の新着記事は、10ヶ月ぶりの「教えて!対談」企画です!

SELECKファンの方はご存知かもしれませんが、読者さんが気になることを、話を聞いてみたい人に直接インタビューできる!という対談企画をたまにやっております。今回はその第5弾です。

第1弾〜第4弾では、実務に携わる人が日々の業務で抱える悩みや関心ごとを、テーマに知見のある実務者や経営者にぶつけていただく形式でしたが、今回は「経営者から現場で実務をされている人にインタビューする」という初めての形式で実施しました!

テーマは、スタートアップ経営に資するバックオフィスの在り方。スタートアップバックオフィス、通称「SBO」のお話です。

インタビュアーはShippio代表取締役の佐藤さん、インタビュイーはhokanのバックオフィスを一手に担う安田さんで取材いただいたところ…

語彙力がなくて大変恐縮ですが(笑)、とってもおもしろかったです!!

ログミーみたいに書き起こし形式で公開した方がおもしろいのではないかと本気で思いましたが、話のエッセンスは記事本編に、含められなかった話はこちらのnoteに書くことで読者のみなさまにお届けしたいと思います。

では早速、企画に込めた想いと背景からお伝えしていきます!

1. 「教えて!対談」に込めた想いと、今回の取材背景

まずは、この対談企画が生まれた背景から簡単にお伝えさせてください。

SELECKは「現場のナレッジシェア」をコンセプトにしたメディアです。
企業に眠る「実践知」を世の中の共有資産にすべく、日々ビジネスパーソンの参考になりそうな事例を探して、取材をしています。

▼こちらのnoteに詳しく書いています

そんななかで、「読者さんがいまなにに関心があるんだろう」とか、「どういう課題があって、どんなことが知りたいのかな」と考えたときに、直接話を聞きたい人に取材できたらいいじゃん!と思い立ち、この「教えて!対談」という企画が生まれました。

実際、過去4回は、読者さんと編集部でゆるくのむ「SELECKゆるのみ」というコミュニティにいる方々がインタビュアーを務めてくださいました。

そして今回は、いままでと少し違う経緯で、久しぶりに企画することに。

これまではインタビュアーとなる読者さんと一緒に、取材を企画するスタイルにしていたのですが、今回は逆で、インタビュイーであるhokanの安田さんとのお話がきっかけで企画を進めていくことになりました。

というのも、今回のテーマである「バックオフィス」の事例は、なかなかSELECKが取材基準にしている「先進性」と「再現性」に合致しているものが少なく(実際にはあると思うのですが見つけることが難しく)、幅広いテーマを扱うSELECKのなかでも、すごく希少だったりします。

かつ、バックオフィスの実務となると細かい話が多くなってしまったりして、なかなか多くの人に関心をもっていただくことがむずかしいんですね。

実際、わたしも情報のアンテナが低い領域だったのですが、「SBO(Startup BackOffice)勉強会」というコミュニティを立ち上げて知見の普及に尽力されている安田さんとお話をして、「スタートアップ経営におけるバックオフィスの重要性をもっと広めたい!」と強く思いました。

それを実現するのに、経営者と実務者で対談するのがよいのではという話から、Coral Capitalさんのコミュニティが同じで、普段からご相談を受けているというShippio代表取締役の佐藤さんにインタビュアーをお願いすることに。(ご快諾いただき、本当にありがとうございました!!🙏)

ちなみに、取材前に簡単な打ち合わせをした際、この記事を通じて、経営者とバックオフィスの人それぞれにこんなメッセージが伝わるといいよねという話をしていました。

to 経営者:スタートアップのバックオフィスは、会社を成長するための重要な役割のひとつ。早期から体制をつくることで、事業をドライブできる。

to SBO:ただ何でもこなす人ではなく、経営に資するということ。経営者がすべきこと以外の仕事は取りに行く、というマインドやスタンスが大切。

読後感として伝わっていると嬉しいのですが、どうでしょうか…?(もし伝わっていなかったとしたら、わたしの編集力不足ですw)

本記事はこちら👉 スタートアップ経営に必要なバックオフィスをどう育てる? hokanの安田さんに聞いてみた

そして文字数の関係で記事には書ききれないほど、たくさんの学びあるお話をいただきました。なので、noteでは「ほんとは伝えたかったお話」をふたつほどご紹介させていただきます!🐤🐤

2. ほんとは伝えたかったお話①〜スタートアップ適性〜

まずひとつめが、「1人目のバックオフィスには、どういう人を採用したらいいんでしょうか」という問い。

記事本編にはさらっと「スタートアップ適性が最優先で、その上でドメインナレッジがあるとよい」と書いていますが、そもそも「スタートアップ適性」ってなんぞやと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

取材時におふたりの考えを伺ったところ、以下のようにお答えいただきました。(※後述の引用箇所は、取材音源を一部抜粋の上、編集しています。)

山本 スタートアップ適性って、どういう要素があると思いますか?

佐藤さん
 いくつかあると思いますが、「3歩進んで2歩下がる」ことにあまりストレスを感じない人ですかね。3歩進んで2歩下がるけれど、クォーターで1歩進んだから良かったという気持ちになれるのか。

逆に言うと、スタートアップは1歩ずつ進んでいるのはだめだと思うんですね。1ではなく3の手数を打って、何回か引き返す作業が常に発生する。そこに不平不安が溜まってしまう人は結構きついかなと。

安田さん わたしは、自ら意思決定できるかどうかも大切だと思います。自分でやるべきことを決めて、それをきちんと動かせる人。とりあえず「確認します」ばかりが出てくる人は、苦労される印象がありますね。

なるほど。「3歩進んで2歩下がる」はわたしも思い当たることがよくあります(笑)。大企業やメガベンチャーからスタートアップへの転職を考えている人は、参考にされるとよいかもしれません。

また、ドメインナレッジがあるとなぜ良いのか。その理由についても、安田さんがご自身の経験をもとにお話ししてくれました。

安田さん 前職で実際にあったのは、事業はどんどん前に進んでいくけれど、自分は手作業に追われてしまって、いつまで経っても事業のことをキャッチアップできなかったんです。

例えば経理であれば取引先や取引金額はわかるのですが、事業がどういう方向に向かっているかがいまいちわからなくて。それで次は知っている業界に行こうと思い、選んだのがhokanでした。

そしたら、営業のサポートや経営者の秘書業務も先回りしてできたりして、できる範囲が一気に増えたんですよね。前職で経験があると顧客からの信頼も得やすいので、バックオフィスにはドメインナレッジがある人を入れてほしいなって思います。

ということでした! なかなかぴったりの方を見つけるのは難しいと思いますが、ドメインナレッジもあるとなお良しですね。

3. ほんとは伝えたかったお話②〜組織成長とSBO〜

もうひとつお伝えしたいのが、「スタートアップの急激な成長に対して、バックオフィスの組織が置いていかれがちになるのでは」という話。

佐藤さん 事業成長するにつれて営業やエンジニアとかって新しいメンバーもどんどん入ってくるし、顧客の属性が変わってきたりもするけれど、バックオフィスはそういう変化があまりないので、組織の成長に対して置いていかれがちになるかなと思っていて。

それに対して、「私たちバックオフィスだしそんなこと言われても困る」みたいな人も中にはいらっしゃると思うんです。結構そこのセパレーションが起きやすいかなと思っているのですが、どう思いますか?

安田さん わたしもそういう状況ありましたね。今年の4月にあるメンバーが入ったのですが、そこがエンジンになっていろんなことが一気に進んだんです。既存メンバーとの相乗効果の高まりが目に見えてわかって、むちゃくちゃ焦ったんです。ついていけないと。

でも、そこで諦めると置いていかれるだけなので、どうにか必死に喰らいついていかないといけないんですよね。

たしかにバックオフィスは組織的な変化が起きづらく、会社の急激な成長に対してどうリードしていくかって難しいなと。それに対して、どうすればよいかのヒントとして、安田さんが以下のように答えてくれました。

安田さん 経営陣と話す機会をしっかり作ることですかね。たとえばその人が労務畑であれば、労務について今の状況はこうで、2、3カ月後にこれが発生しますというのを説明してもらった上で「それってどういうこと?」とツッコミを入れてもらう。

それが答えれなかった瞬間に、ハッてなるじゃないですか。まずいと思ったら、それを次きちんと改善して追いつけばよくて。その機会が大事だと思うので、月に15分だけでもいいから時間を作るのがいいと思います。

記事本編にも違う文脈で出てきますが、「経営視点から問いかける」「経営視点の課題を出し続ける」といったコミュニケーションが大事なんだなと感じました。

本当に安田さんはバイタリティ溢れる素敵な方なのですが、なかなかそういう良い人が見つからない!という経営者の方も、記事を読んでいただくとSBOの育て方のヒントがわかると思います。ぜひ記事本編もご覧ください🤲

こちらからどうぞ👉 スタートアップ経営に必要なバックオフィスをどう育てる? hokanの安田さんに聞いてみた

4. さいごに

わ、5,000字近くいってる…書きすぎた…。伝えたいことが多すぎて、なんだか「取材後記」というより裏コンテンツみたいになっちゃいましたw 

はい。でも、企画の背景も記事に入れられなかったおふたりのお話もお伝えしたかったので、個人的には満足しています(笑)。

Shippio佐藤さんの質問力のおかげで、わたしはただ横でおふたりの会話を聞きながら合いの手を打つだけでしたが、とても楽しい時間を過ごさせていただきました! 本当にありがとうございました。

▼気さくなおふたり。わたしもめっちゃ笑いました。

hokan様・Shippio様_撮影写真.013

バックオフィスは、スタートアップの事業成長を支える重要な役割のひとつ。安田さんが「本当に知らなかった世界がぶわっと広がって楽しいです」とおっしゃられていたのが印象的でした。

世界にはばたく日本のスタートアップが増えるよう、バックオフィスを盛り上げていきたい。その安田さんの想いが少しでも届きますように。

Shippioさん、hokanさんともに積極採用中ですので、ご興味ある方はぜひコンタクトしてみてください!そしてSBOに関するご質問は、ぜひ安田さんまで。(せっかくなのでリンク貼っておきます。回し者ではないです。笑)

SBO勉強会の問い合わせ👉 @sbo_tomoko 
Shippioさん👉採用サイト
hokanさん👉採用サイト(Wantedly)

はい、では今回はこの辺で!2020年ラストがんばりましょうー!✊

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!