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【直島】不便さの中にある癒し

費用対効果、コスパ、タイパ。
会議はリモート、椅子から動かず画面を見続ける...。
コロナ禍を経て、求められる効率、便利さは
さらに増しているように思います。
そんな日々にふと息苦しさを感じる瞬間ってありませんか?

先日、大好きな直島に行ってきました。
私の住む福岡の中心地、博多駅から新幹線、電車、そして船と、
4回ほど乗り継いでやっと着く場所。なんと片道約6時間...!
それでも、また行きたい、と思える場所なんです。

もちろんこの島の魅力を語るのには、美術館、アート作品の数々は欠かせませんが、もう一つ大きな魅力として、『不便さ』があると私は思います。


今回宿泊したのは、直島で一番高い位置にあるベネッセハウスのホテル、オーバル。
コロナ禍に一度ベネッセの別のホテルに宿泊することができ、いつかはこのオーバルに宿泊したい…!と、株を買って優待割引で来ることができました。(TOBされたので最後の優待でした…涙ベネッセさん本当にありがとうございました!)
こちらなんと、島の奥地にあるミュージアムから宿泊者限定のモノレールに乗ってさらに4分ほどかけて上がった丘の上にあるホテルです。

これまたゆっくりゆっくり来るんです笑
安藤忠雄さん設計のホテル
この景色が見たかった!
上にあがることもできます。

度々出入りしたり移動したりするのには本当に不向きな立地に加え、
真夏のこの季節ということもあり、虫が…デカい…!!日頃見ないサイズの方々がたくさんおられます。

まだまだ可愛い方のせみ、笑
カベチョロもいっぱいいました。


モノレールに乗るたびに彼らと対峙する恐怖がありました笑

お部屋は敢えてテレビもありません。代わりに宿泊する部屋ごとにその部屋の宿泊者しかみることのできないアートが飾られています。

宿泊した部屋にあったのはリチャードロング さんの版画。

ただ、この不便な立地とテレビも何もない静かなお部屋がむしろせせこましい日常を忘れさせてくれます。
虫の音、海のさざ波の音、木々が揺れる音に耳を傾けながら眠る贅沢…
久しぶりにぐっすり眠ることができました!

ちなみにこのベネッセ系列に宿泊するとベネッセのミュージアムに開館前から閉館後まで自由に鑑賞することができます。
自然光を取り入れる設計になっているこの美術館は、日中に見る顔とはまた全然違う作品の顔を見ることができるというのも非常に魅力です。

自然光の入らない夜の"100生きて死ね"
ネオンが日中より映える!

日常の喧騒や忙しなさから逃れて、ゆっくり物思いにふけることができる、
私のオアシスです。
時間もお金もかかるのでなかなか行くことができませんが、
またいつか行きたいなあ。
皆さんも心身を癒しにぜひ一度行ってみてはいかがでしょう?


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