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やりたいこと/できること/やるべきこと

よく、キャリアの世界ではWill、Can、Mustと言います。

Will=やりたいこと
Can=できること
Must=やるべきこと

「やりたいことをする」それは大いに結構ですが、仕事で「やりたいことをしなければならない」に囚われると辛くなると思います。なんとなくそう感じていたのが、最近言語化されました。

きっかけは、特例子会社で障害者雇用とその定着に当たっている人が、発達障害や精神障害のある人はWill/Can/Mustのどこから考えたら良いと思いますか?と、問いかけたことです。

私は「まず、Canでは?」と答えました。個人の特性があって、できること・できないことがあります。まずはその「できること」ができたと体感して認められることで、次への意欲も出るのではないか、と。

「Canもだけど、Mustもかなぁ」と答えた人もいました。
確かに、特例子会社ということは、グループ会社から何らかの ”仕事” を請け負っているはずです。それはやらなければならない仕事です。

終身雇用制度がほぼ崩壊して、転職も当たり前となりました。ですが、最初から転職することを前提にするのもどうかなと思っています。今、中途採用で経験者を募集すると、30歳位でも4~5社の職務経歴書が出てくることもザラです。

が、話を聞いてみるとどこか独りよがりだったり、「その考えだとうちの会社に入ってもすぐ辞めそうだな」と面接官全員が思ったりしています。理想を会社や仕事に求めすぎ、とでも言いましょうか。

1社に2年もいないような状況ですと、3年ぐらいでようやく見えてくる全体観、俯瞰する力、一般的な仕組みというものが、まだまだ身に付いていないようにも感じます。だから「3年は我慢しろ」なのだなとも思います。

我が身を振り返っても、新卒から3年ぐらいいてようやく会社の仕組み全体が、自分の業務がその仕組みのどこを担っていたのか、わかった気がします。ある程度経験してからは転職を重ねても、その「わかった」までの間が短くなってきました。

「やりたいことを仕事にしよう」
「仕事で自己実現をしよう」

なんとなくポジティブな煽り文句に踊らされる前に、雇用というものは労働力を提供してお金を貰えるものだ、ということをしっかり認識した方が良いのではないでしょうか。その”やりたい事”が会社の利益になるならまだしも。

やりたいことは、ボランティアでもできるかもしれません。起業すればいくらでもできます。自己実現は、会社が与えるものではありませんし、仕事でなくても得られるものです。

かくいう私も、「やりたいことを仕事に」で一度くじけています。
新卒で入った会社がなくなってしまったというくじけ方もしましたが、希望退職でそこを早めに出たのは良い判断だったでしょう。

それでダイアモンド鑑定・宝石鑑別の資格を取ったわけですが、満を持して入ったジュエリー業界のとある会社が「?」でした(まあ色々と)。

そこで方向転換、その会社は辞めて人事の世界に戻りましたが、好きなジュエリーは「デザインや制作の勉強は続ける」「たまにオーダージュエリーを受ける」ことで「問屋や職人と繋がっておく」ようにしたのです。

ですから「稼ぐ」のが目的ではなく、「目の前の人がジュエリーをつけて輝いたらいいな」という想いで進め、ケースの蓋を開けた瞬間に「わぁっ」と笑顔になるのを見るのが私のモチベーションでした。それがクリエイター名の”花笑み”の由来の一つです。

こうして細々と続けていた結果、誕生したのがジュエりんごです(→すべてはnoteから始まった ー ジュエりんご誕生まで)。ね、続けていれば、いつか叶うものなのですよ。

でも、一度はジュエリー業界にいたことも決して無駄にはなっていません。あの経験がなければ、業界の中でのモノの動きやお金の動きがわかりませんでした。人脈もできましたし、その後も人脈を(海外へ)広げる努力もしました。だからこそ、この経験とツテを全部使ってもジュエりんごができないわけない、と、どこか謎の自信があったのです(多分)。

と、そんな事を考えていたら、こんな記事を見つけました。まさにこれ!

新卒や転職後はMustをこなしつつ、Canを広げていく一方で、Willも視野に入れておく。それがスマートなのかなと思います。

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