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【読書】ヒトはもともとフレキシタリアン?

一瞬驚くかもしれないタイトルですが、『生き物を殺して食べる』。
自分で屠った生き物だけを食べた生活のお話です。著者のルイーズ・グレイさんは英国のジャーナリストで、家畜を飼うことへの環境負荷などを追っていたそうですが、だからといってヴィーガンはちょっと違うなと思っていたのだとか。

初めて"殺す"目的で銃を手にする話は、過剰にエモーショナルな感じがしました。銃規制のある国で暮らしてきた私は、害獣駆除や食べるために撃つ方が納得できて、遊びや脅しで銃を使う方が恐ろしいです。
自分だったら、決めたことなのでもう少し淡々とするかなぁ、と。それは性格の違いなのか、それとも自分もその状況になったら変わるのか、わかりません。

屠畜場の見学の際にも途中で断念していましたが「一瞬で苦しまない」と、どんなに説明されても、その”一瞬”を目の当たりにすると違うかもしれません。驚いたのが、ハラルミート。屠畜前にお祈りがあるか無いかの違いだったとは!

彼女は普段はベジタリアンとしつつ、肉が手に入った時だけ肉も食べる、という風にしていたそうですが、昔は日本でもそうだったかもしれませんね。

普段は農耕で、その周囲の小動物を食べ、大物が獲れた時は皆でお祝いしていたり?最近読んだ日本の本では、農作業を親類や近所の人に手伝ってもらう前に、鶏3羽を絞めて振舞うという話もありました。
そう教えられてきたのでやってきましたが、「毎日肉か魚がないと」というバランスには拘らなくても良いのかもしれません。

そういえば、ピーターラビットのお父さんは、人間に捕まってミートパイにされてしまいましたっけ。この本もイギリスの話ですが、やはりウサギって害獣なんだな……と思いました。ウサギ、シカ、イノシシが多いようです。

ロードキル(Road Kill)という獣肉入手の方法も紹介されていました。
車にはねられたりして死んでしまった動物を食べるというものです。もちろん、何でも良いわけではなく、状態が良ければの話。日本でやって良いのかわかりませんが、撃たないので心理的な壁はあまりないかもしれません。

肉や魚を食べるとはどういうことだろう、と根本に戻れる一冊でした。

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