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いつからか、母が市営霊園に応募しては外れていました。お骨のある人が優先ですので、準備のために欲しい人はどうしても後になります。

父方のお墓は東京寄りの千葉にあり、物凄く遠いわけではありません。ただ、代々そのお寺というわけではなく、戦後に父の祖父に何かご縁があったそうで、歴史は浅いです。

父は父でそのお墓に入る気はなかったらしく、母のすることに特に反対はしていませんでした。

「ね、このお寺はどうかしら?」
帰省した時に母が見せたチラシは、市内ですが最寄り駅どこよ!?という交通の便が悪い地域。
「あのね、お参りする人の身にもなってちょうだい」
「じゃあ、貴女も探してよ」
「わかった!」

そうして、行きやすい場所のお墓探しが始まりました。墓石のあるような区画は高いので、ロッカー式かねぇなどと話をしていると、違うタイプが見つかりました。

何型と言うのでしょうね。書庫というか、車庫というか。お参りする場所にカードを挿入すると、奥から自分の家の骨壺が納められた箱が自動で出てきて、その箱の前面に入れた家紋と苗字が現れて『〇〇家の墓』となります。

お花やお線香はそこにあるので、手ぶらでお参りできます。母方の霊園は川崎にあって、駅から行く途中のお花屋さんで水の入った容器も借りてお参りに行きますが、まあそれなりに重いのですよね。お墓はすぐ笹が生えてきますし、夏は蚊に刺されまくりますし……それが解消するわけです。

8人まで入れるということで「私も入っていい?」と決定。今のところ、両親+私です。管理する人がいなくなったら、永大供養の共同墓地の方へ移るそうですが、別に未練もありませんしね。

実家と私の家の間あたりの都内になりました。どんな宗教も受け入れるお寺でしたが、偶然元のお寺と宗派が同じでした。その後、ここのお墓は全部売り切れたと知りました。

膵臓がんで入院している叔母の状態が悪いと連絡がありました。2年ほど前に叔父が亡くなった時は時節柄家族葬だったので、もう少しお友達を呼びたいわ、などと叔母本人が斎場まで決めているそうです。

もともと身体が弱かった叔母ですので、若いうちから考えていたのかもしれません。私もね、今すぐどうこういう病気ではありませんが(固定記事)合併症で一番命を落としやすいのが同じ膵臓がんですので、考えてしまうところはあります。

#お墓 #病気 #健康

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