見出し画像

産業カウンセラーの試験はこんな感じでした

試験まであと2か月弱となりました。
6年近く前のことになりますが、自分が受けた時の様子を残しておきます。

小雪舞う中の筆記試験

筆記試験はセンター試験と同じ日。粉雪の舞う寒い日でした。指定会場の都内の大学に早めに着くようにして、ギリギリまでテキストを読みました。
机の上に出して良いのは、筆記用具のみ。受験票ですら、本人確認が終わったらしまうように言われます。試験問題も持ち帰れませんので、書き写せないようにしているのでしょう(問題数が多くて覚えるのは無理ですし、受験票の余白に書き写したところで大して書けないと思いますが)。

最近(今年から?)〇×問題になるとかなったとか聞きましたが、当時は5つの文が提示された中で、合っている組み合わせや間違っている組み合わせを問われる問題でしたので、1問に時間がかかります。
あれだけ勉強をしたつもりでも「誰これ?」「何それ?」という人名や事柄は出てきました。本当に範囲は広いです。

上記の試験が1時間半、40分の休憩を挟んで、逐語記録の試験が1時間ありました。
私は国語の試験のようで好きですが、苦手な人は苦手なようです。しかしこれだけ集中すると、ヘロヘロです。

試験が終わると、隣の教室から出てきた中に知った顔が……どうだった?とお互いについ聞いてしまいます。やはり、見たこともないような問題があったね、ということで、少し安心しました。

試験会場

実技試験の東京会場がなぜか船橋

筆記試験の翌週の土日で実技試験です。私は土曜日の朝でしたので、早く終わって気が楽でした。
聞いていた通り、「東京」会場なのに場所は船橋でした。「東京」ディズニーランドが浦安にあるようなものでしょうか。

広い会場に受験者が続々と集まってきて、説明を受けます。呼ばれた順に試験が行われる部屋へと案内されます。試験時間は決まっているので、終わる頃には同じ部屋に次の回の受験者たちが集まっているのでしょうが、動線が完全に分けられているので、終わった人は帰るのみです。

噂では、筆記試験が横浜会場だった人は東京の会場で、筆記が東京だった人は船橋とのことでした。私は快速で25分程度だったと思いますので、もっと西の方の人に比べれば近い方、文句は言えませんね。

まるで手応えがない ─ 先輩の一言に救われる

ちょうど1年前に受けた大学の先輩に「筆記試験はまるで手応えがなかった」と聞いていたのがとても助かりました。

今まで受けた試験は「まあ受かったかな」とか「あぁ、やってしまった~!」とか、なんとなく予想がついたものですが、これが全くわかりませんでした。ですが、先輩に聞いていたので「こういうことか」とわかっただけで済みました。

あの一言を聞いていなかったら、もっと不安だったと思います。
勉強していた時も範囲が広すぎて、大海原に浮き輪でプカプカ漂っているような気分でした。

養成講座は出来るまで養成してくれるわけではないの?

学士受験の受験者は、実技試験の時には養成講座出身の受験者と2人1組になって、カウンセラーとクライエントを交代しながらロールプレイングを行うようだ、と聞いており、それは噂通りだったようです。

養成講座を受けていて、実技が免除にならなかった方にお伝えしたいのは、あなたが出来ないからではないようですよ、ということです。養成講座を受けた方とその後のセミナーなどで話をすると、皆さん口々に
「なんであの人が?という人が免除になって、あの人は楽勝だろうという人が免除にならなかった」
とおっしゃるのです。免除の判断をするロールプレイングの回に講師が見ていたかどうか、ということなのでしょうか。
周りの人が楽勝だろうと思う人は試験にも受かるでしょうが、「?」と思う人が実技免除ですと、実際にカウンセラーになってから困るかもしれませんね。

養成講座は出来るようになるまで養成してくれるわけではないの?
この疑問は、試験の感想を書き留めていた自分のブログにありました。養成講座を終えた友人に聞くと、そういう面はあるかもしれないということでした。
何故そう感じたかというとですね……。

カウンセラー

実技試験はこんな感じでした

大部屋から試験が実施される部屋の前に案内された時は、前の組の受験者が試験中です。廊下に置かれた椅子で、注意事項が書かれたものを読みながら静かに待ちます。

ここから先は

2,584字
この記事のみ ¥ 300

スキ、コメント、シェアも大歓迎! いただいたサポートは、カウンセリングルームを開く際の資金にします!