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ワークライフバランスだとか、残業代削減だとか、そういう話が出てくると必ずこんな意見が出ます。

経営者から:残業させなきゃ仕事が終わらない
      コストがかかるから人は増やせない
労働者から:残業しなきゃ仕事が終わらない
      残業代がないと生きていけない

おかしいですよね、残業ありきの人員配置、残業代ありきの生活設計。

いましたよ、新卒で入った会社の技術職の先輩社員たち。残業し過ぎて所得倍増、それが当たり前になっているので早く帰ろうとせず、実験室でダラダラしているのです(本人たち談)。残業代がなくなるから管理職にはなりたくないだなんて、大丈夫ですよ、アナタ達に昇進試験の推薦は出ませんから~。

その会社は今はもうありません。バブルが弾けた時にそういう考えや生活を改めないといけなかったのでしょう、きっと。

🍀

人事サービス業にいる時は、システムの切れる20時になると
「あぁ~、切れちゃった」
と言って帰宅モードになるならまだしも、そこからシステムを使わない仕事をすることが多かったです。早く帰りたい日は朝から
「今日は歯医者なので、18時に失礼しますね」
と言っておくみたいな……おかしいですよね。

この職種はコツコツ仕事をすることを好む人が多い一方で、「こうあるべき」が強い人も多く、メンタル疾患の罹患は他業種より高い印象でした。
そこへ前述の”いつも残業”状態ではダブルパンチですね。

そこから脱出するべく転職活動していた時、転職エージェントに
「でも、XX歳で年収〇百万円だったら勝ち組ですよ」
と言われましたが、
「え、でもそのうち●百万円は残業代ですよ」
と返したら黙ってしまいました。

結局、その職場からは転職ではなく異動希望を出して脱出しました。
すると!

「帰れる時は帰っとけ」
が裏スローガンのその職場は、普段はまず17:30迄の派遣の人が退社し、それが予鈴みたいな効果があって定時の18:00には大体皆帰るのです。同じ会社でも本部によってこの違いは何!?と思いました。

ただ、プロジェクトが重なっている時などは皆で団結して乗り切りました。退社が0時を回ったこともしばしばありましたが、一時的なものだとわかっているので乗り切れるのです。

🍀

こんな経験も多かったもので、私は「会社になんて8時間もいれば十分だ」と思って、言ってもいます。外資は”残業=能力ない”とみなされることも多いので、それはそれできつい時もありますが、時間内にどうやったらできるかという思考になるので良いですよ。

先日、Rクルート出身の方と講座でご一緒して、それはそれは残業が多かったそうです。
「あら、でもRさんって小室さんのワークライフバランスが入ったプロジェクトで、一番残業していた人の残業が激減したんじゃありませんでした?」
「そう、やればできるんです」

時間外時間が60時間を超過した場合の割増賃金率増加は、中小企業の猶予期間が今年3月で終わります。この法改正があった頃は大企業にいたので対応しましたが、そういえば今の会社は中小企業でした。まさか2回もやることになるとは。

基本的に残業禁止ですので60時間を超過することはなく、システム変更にお金をかけるぐらいなら、万が一発生した場合は手計算かな、と思う給与担当でした。

会社になんて8時間もいれば十分なのですから、60時間も残業するなんてまっぴらですわ。

#残業 #働き方 #キャリアコンサルタント #産業カウンセラー #日記 #エッセイ

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