近江・山田、決勝戦登板の是非。天秤にかけられていたのは”将来と勝利”ではなく、”将来と想い”だった。
センバツ決勝戦は大阪桐蔭が近江を18対1という大差で下し、4年ぶり4度目の優勝を飾った。
大会新記録の11本塁打を放つなど圧倒的な力を見せつけた大阪桐蔭の強さはもちろんだが、決勝から一夜明け、それ以上に大きな話題となっているのが近江のエース・山田陽翔登板の是非だ。
補欠校からの繰り上げ出場となった近江は今大会、1回戦から準決勝までエースの山田がすべて先発完投。うち2試合は延長戦で、準決勝までの4試合で実に549球を投じていた。
加えて準決勝では左足に死球を受け、足を引き