一歩踏み出して、自分から交流を。
私は人と話すのが苦手だ。家族や一部の友達など、本当に親しい人と話すとき以外は、話が続かない。たぶん、つまらない奴だ。自分から人に話しかけることはほとんどないし、いわゆるコミュ障ってやつだと思う。うまくコミュニーケーションがとれない人だ。
そんな私が一歩踏み出して、自分から人との交流を求めに行った。社会人との交流を通して自分のキャリアビジョンを描くことを目的としているコミュニティに参加したのだ。
なぜ参加しようと思ったのか。
大学生のうちに色んな人に会うといい、ということをよく聞く。これまでの大学生活を振り返ってみると、私は人との交流が少ない。最低限のコミュニティにしか属していない。素晴らしい大人との出会いとか、そういうのもない。普段関わることのない社会人と話してみたくて、参加しようと思った。
あとは、人と話すことに慣れたいと思った。はじめましての人と楽しく話せるようになりたいと思った。このコミュニティは就活に直結するような堅いものではなく、完全にフラットでカジュアルなコミュニティだ。そういう場で、楽しく人と話せるようになりたくて、参加しようと思った。
でも1番はやっぱり、たくさんの学びを得よう!というものだった。社会人との交流を通して、自分の就活に役立つ何かを学べたらなあと思った。自分の将来に繋がるような収穫があればなあと思った。
このような理由で、参加を決意した。
実際に参加してみての感想。
まずは純粋に、楽しかった。時間の経過が早かった。こういう場所で、ちゃんと笑えている自分がいることが嬉しかった。
人と話すことが苦痛じゃなかった。好きになった、とまでは言えないけれど、ふつうに楽しめた。有意義な時間だった。
人と話すことって大事だなあと思った。色んな人と交流することの大切さを、身に沁みて感じた。
自分の中で”社会人の先輩”のイメージができた。入社して、歳の近い先輩と関わるとして、こんな感じなんだろうなあと思った。
はっとするような話や自分の行動を変えてみようと思えるような話も聞くことができた。そのような学びはもちろんたくさんあったけれど、それ以上に、楽しさと自分の心の動きが大きな収穫になった。
今回参加するにあたり、”普段の自分をどれだけ捨てられるか”が勝負だと思った。つまり、”どれだけコミュ障を隠せるか”ということだ。会場に入る前、一旦立ち止まった。中から聞こえてくる笑い声。入るのにはかなりの勇気が必要だった。
そして会場に入ったその瞬間から、笑顔でハキハキと大きな声で話すよう意識した。それをずっと最後まで意識し続けた。もちろん全てを隠すことは無理だ。でも間違いなく、あそこにいたのは私が思っている普段の私ではなかった。
”私が思っている”と付けたのは、こう母に言われたからだ。
「参加してたのがほんとの○○なのかもしれん」
本当の自分がどっちなのか。たしかに。
こうやって新しいコミュニティに踏み出すとき、自分を変えていけたらなあと思う。消極的で人と話すのが苦手で頼りない私を、変えていけたらなあ。
今もこれからも、がんばりどきだ。