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曽祖父様のロザリオ*長崎編みでの仕上げ直し

先日、大正生まれの曽祖父様の形見として受け継がれたロザリオをお預かりして、長崎編みで仕上げ直しをさせていただきました。

十字架のイエス様のお顔や胸あたりが特にすり減っておられましたので、きっとこのあたりに曽祖父様が親指をよく当てておられたのでしょう…相当お祈りをなさっていたのが伝わってくる温かいロザリオでした。

センターと黙想の前後にも、マリア様とイエス様の美しい横顔のメダイがあり、十字架とあわせて風合いを損ねない範囲で磨かせていただきました。

編み直しの際は、珠も素材に合わせて、通し穴の中まですべてクリーニングしてから編ませていただいております。

現在、仕上げまで半年ほどお日にちをいただいておりますが、これからもずっとお祈りを続けたいロザリオがございましたら、大切にお預かりさせていただきます。どんなに古いものでも、遠慮なくご相談くださいませ。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。