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長崎原爆犠牲者追悼ミサ

神よわたしに目を注ぎ
強めてください 手を差しのべて

神の語られる言葉を聞こう
神は平和を約束される
その民 神に従う民に
心を神に向ける人に

救いは神をおそれる人に近く
栄光はわたしたちの地に住む
いつくしみと まことは めぐりあい
正義と平和は いだき合う

まことは地から芽ばえ 正義は天から見守る
神は恵みを注がれ 地は豊かに実る
正義は神の前を進み
平和はその足跡に従う

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詩編85(典礼聖歌81)
長崎原爆犠牲者追悼ミサ 答唱詩編
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79年前の夏も、誰かと笑っておしゃべりしたり、ごはんを食べたり、働いたり、木陰で休んだり、子どもたちが走り回ったり…戦時下でも日常の暮らしがあったことでしょう。

浦上の丘も原爆が落とされた時間には、15日の聖母の被昇天のお祝いを前に、たくさんの信徒がゆるしの秘跡に与っていました。

でもほんの一瞬あとには原爆が落とされ、すべてが熱線で焼かれ、爆風で押し潰されてしまうことなど、だれも知らなかったのです。

神様が人間に与えてくださった自由と力は、こんな惨劇を起こすためではないのに。

原爆の犠牲になった方々の安息と癒しを願い、わたしたち人間によって引き起こした、そして今も繰り返されているこの大きな罪のゆるしを乞いたいと思います。

どうか私たちひとりひとりの心に、真の正義と平和をいだくことができますように…

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。