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君の音色で。



来る。



もうすぐ、夕立が来るよ。
洗濯物、取り込んだ方がいいよ。




ボクは苦手なんだ、夕立。
夕立というか、雷。
ものすごい音がするから。



しかもあいつもゴロゴロいうでしょ?
苦手だし、ライバルだ。



君の聴力とボクの聴力には、
歴然とした違いがあるから、
この氣持ちはきっと、
わからないと思うけど。















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『ギター、上手くなりたい』







誰かに聴いてほしい。
いや、聴いてほしくない。
練習したい。
ひとりで?
いや、誰かと楽しくできたらな。
でも、下手だからやっぱり…






君も、夏の夕立ちみたいに、
瞬時にその装いを変えては、
雷みたいにゴロゴロ言って、
悩んでいた。



ゴロゴロ言うのは、
ボクの専売特許なのに。









しばらくして、
背中を押してくれる人もいて、
『誰も聴いてくれなくても、
やってみよう』



決心してこっそり配信しながら、
覚束ないメロディーを奏でる。



好きな歌。
ステキな曲。
届けたい演奏。



歌ったり、
喋ったり、
緊張もして、
楽しくて、
君は忙しい。

















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周りのことをいつも考える君。



『わたしって何ができるんだろう』
そう自分に立ち返る君は、
いつもたくさんの人を、
元氣にして、笑顔にして、
とんでもなく応援していることに、
氣づいてる?



自信がなくても、
好きになってくれる人がいて、
楽しんでくれる人がいるって、
最高じゃないかな?



いつもたくさんの人に愛を贈る君が、
愛されないわけ、ないんだよ。
















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ボクは、夕立が苦手なんだ。
ものすごい音がするから。



君の聴力とボクの聴力には、
歴然とした違いがあるから、
この氣持ちはきっと、
わからないと思うんだよね。



だから、そのギターを弾いてよ。
雷の音、君の音色で少しでも、
消してほしい。







こう言ったら、
ボクのために、
弾いてくれる?







本当は、
自信なさげのその、
愛らしいメロディーを。








今はただ、
聴きたいだけ。






愛らしい歌と時間を、ありがとう♡




flag *** hana




今日もありがとうございます♡







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