DtoCビジネスの実態と欠陥

DtoCという言葉が流行っていますね。

Direct to Consumerを縮めたもので、日本語の意味としては直接販売です。

僕自身、男性用ヘアケア用品のDtoCビジネスをやっています。

トレンドワードとしてのDtoCはただの直接販売ではなく、サブスクリプション(定額制)やソーシャルメディア活用などの要素も含んだビジネスモデルとして使われています。そしてブランドのストーリーを重要視するという特徴もあります。

ただ、国内で騒がれているDtoCの文脈では、単品リピート通販をDtoCと置き換えて表現しているだけの印象を持っています。直接販売、定額課金というモデルだけとれば、化粧品やサプリメントなどの単品リピート通販ビジネスもそれに該当します。

それは通販支援事業者が流行りに乗じて、自分たちのビジネスを加速させようという意図でDtoCというバズワードを使っているからだろうと思っています。

国内事例がまだ出ていないことを考えれば、海外で言われているDtoCと国内で言われているDtoCとは別のものとして広がっていっているのだなと感じます。

LTVを元にした収益構造を作ることで投資回収の予測を立てやすいというメリットがあるので、投資家周りもDtoCモデル事業へ興味を持ち出しています。DtoCという言葉が流行っているので、「今イケてるビジネス」という位置付けになっているのだと思います。

なので、海外DtoCの事例を持ち出して同じように事業を始めているスタートアップ企業も出てきますが、圧倒的に欠けている視点があります。

それは、集客力です。

ソーシャルの活用は必須です。でも、不確実性も多く、事業を軌道に乗せるまでには時間がかかりすぎます。

もちろん既にファンがいる人たちを中心としたビジネスにすれば初動は早くなりますが、そうではない企業の方が多いと思います。

そういった企業がDtoCという文脈を気にしすぎて、ソーシャル活用を中心に置いて展開していくのは危険です。

まずは単品リピート通販としてのビジネスモデルを確立することが大切で、その土台があって初めてソーシャル活用やストーリーによる顧客の巻き込みを形にしていくことができます。

そういう背景を踏まえてセミナーをやることにしました!

テマヒマ主催のマーケティングの実践的なノウハウを学べる「渋谷マーケティング会議」(ひさびさ)。

画像1

今回はDtoCという流行り言葉を冠にしながら(笑)、単品リピート通販におけるおくべき3つのポイント「適切なKPI設計」「媒体比率バランス」「運用体制の最適化」について話します。製品開発のプロも招いての二部構成です。

これからDtoCビジネスを始めたい、今既に取り組んでいるけどいまいち伸ばせていない、その昔チャレンジしたけど売れずに在庫を抱えてしまっているなどの方に役に立てていただける内容になっています。

テーマの特性上、通販事業主様限定のセミナーになるので、もしお知り合いで通販事業者様がいらっしゃればご紹介いただければ幸いです!

セミナーへの参加申し込みはこちらから⬇︎

https://shibuyamarketingkaigi-d2c.peatix.com/view


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?