『ミキと魔法のじゅもん』

『ミキと魔法のじゅもん』作 すがの公
<あらすじ>大人が変になっちゃった!小学生のミキはみんなを元に戻すためにホウキにまたがり、魔法のじゅもんを探しに行きます。
<児童用台本>役者25人

ミキ、ユウコ
ポチ、タマ、チュー
友達1、2、3、4
父、母、じじ、ばば、兄、姉
先生1、2
魔術師4兄弟1、2、3、4
4人の妖精1、2、3、4


開演の合図がなり、暗、楽しげな音楽。

舞台上に色々な衣装をつけた出演者たち(23人)
楽しげな音楽に合わせて踊る。
先生1、笛を吹く。

先生1: ピーー!はい、そこまでー。
全員: ああああ

全員くちぐちに何かを言いながら、
「疲れた」「面白かった」「うまくできた」「できない」
先生2、笛を吹く。

先生1: ピーー!はい静かにー!
先生2: 並んで座ってー!

全員、並んで体育座りになる。

先生2: これで、えんげきの授業を終わります。
先生1: みんな、やりたい役のセリフを覚えてきてください。
全員: はーーい!!
先生2: 最後の踊りのフリも復習しておくように。
全員: はーーい!!
先生1: じゃ、放課後の練習は終わり。
先生2: ユウコさん。
ユウコ: はい!きりーーつ、きょおつけー、礼。さよーなら。
全員: さよーなら!

ミキ、ユウコ、友達1、2、3、4を残し、全員走って両そでに退場。

ミキ: (劇の台本を読んでいる)
友達1: あー疲れた。
友達2: あー恥ずかしかった。
友達3: 帰って遊ぼう。
友達4: おなかへった。
ユウコ: ミキ、帰らないの?
ミキ: うん、少し劇の練習してこーかと思って。
友達1: げー、疲れるじゃん。
友達2: 恥ずかしいじゃん。ウソだし。
友達3: 早く帰って遊ぼう。
友達4: おなかへったし。
ユウコ: ミキ、えんげき好きなの?
ミキ: いろんな人に変身できるし、おっきい声だしたら楽しいし。
ユウコ: そっか。
ミキ: ユウコも一緒に練習してかない?
ユウコ: えっと、あたしは、、。

ユウコ、友達4人をチラっとみる。

友達1: えんげきなんて疲れるよね?
友達2: 恥ずかしいよね?ウソだしね?
友達3: 早く帰って遊ぶよね?
友達4: おなか減るしね?
4人: ね?
ユウコ: あ、えっと、、
4人: ね?
ユウコ: あ、、うん。
ミキ: ユウコ、えんげき嫌い?
ユウコ: 、、うん。
4人: さ、帰ろー帰ろー!

4人、ユウコをひっぱって帰る。退場。

ミキ: 、、いつも一緒に帰るのに。
ユウコ、ホントに嫌いなのかな。
明日また誘ってみよう。
えーと台本台本。

ミキ、台本を読む。

ミキ: 「平和だったこの町に悪い魔術師がやってきて、
みんなにどんどん魔法をかけて
みんなを仲間にして行きます。
困ったのは妖精たち。誰かの助けが必要です」

ミキ: ここで、ヒロインが登場、、。
ヒロインかぁ。あたしには無理かな。
成績優秀スポーツ万能のユウコがなるに決まってるし。
、、、お掃除して帰ろう。

ミキ、ホウキでステージを掃除していく。

ミキ: お掃除だけは、得意なんだけどな。
あとは、目をつぶって、お話しを考えること、、、

ミキ、目をつぶる。
カミナリの音が鳴る。ゴロゴロピシャーーーン!!
4人
ミキ: あ、誰か来た!
妖精4人: 逃げろ!魔術師4兄弟だ!

照明が変わる。ダンス音楽(ヒップホップ、ユーロビートなど)。

4人の妖精を魔術師4兄弟が追ってくる。
ミキ、ステージから降りて身を隠す。

妖4人: 逃げろ逃げろ!

妖精1、2、3、4客席に逃げる。
魔術師1、2、3、4、それを捕まえ、ステージに上げる。
魔術師4兄弟、4人の妖精を取り囲む。

魔術師1: 音楽ストップ!(音楽消えていく)
いち、に、さん、はい!

かけ声とともに妖精たちの周りを歌いながらぐるぐる回る

麻4人: ズンドッとっとズンドッとっと
おーれたっちゃ兄弟さ、ヤホッホー
おーれたっちゃ魔術師、ヤホッホー
おーれたっちゃ悪もの、ヘイヘイヘー
おーれたっちゃ負けないぜ、ヘイヘイヘー
ズンドッとっとズンドッとっと

妖精4人: 目ーがーまーわーるーーー!!

妖精4人、くるくるふらふらし、折り重なるように舞台中央へねっころがる

魔4人: ズンドッとっとズンドッとっと
魔法で仲間をふーやすのっさー
ズンドッとっとズンドッとっと

魔術師4人退場する。

妖精4人: うーんうーん
ミキ: 大丈夫?!
妖精1: わしゃ目が回って立てんよ。
ミキ: しっかりして!
妖精2: このホウキでなおしとくれよ。
ミキ: ホウキ?
妖精3: 嬢ちゃん呪文をしっとるか?
ミキ: 呪文ってなんのこと?
妖精4: シャキっとする呪文じゃよ
ミキ: シャキっとする呪文?
妖567: シャッキリシャッキン!
ミキ: それが呪文?
妖精1: ホウキをふって
妖精2: なおしとくれよ。
妖精3: 呪文をとなえて
妖精4: シャキッとさせて。
妖567: シャッキリシャッキン!

ミキ、ホウキを手にとり、

ミキ: ホウキをふって、シャッキリシャッキン、、、あれ?なんともならない。
妖精1: もっと元気にホウキをふって
妖精2: 力いっぱい大きな声で
妖精3: 呪文をとなえて
妖精4: シャキッとさせて
妖567: シャッキリシャッキン!
ミキ: わかった。じゃ、いくよ?

ミキ、大きな声で元気よく力いっぱいホウキを振って

ミキ: シャッキリシャッキン!

不思議な効果音、バミョミョミョーーーーン!
照明戻る。
妖精たち、シャキっと立ち上がる。

妖精4人: シャッキーーーン!
ミキ: できた!
妖精4人: ミキちゃんどうもありがとさん
ミキ: 私の名前を知ってるの?
妖精1: わしらはあんたに会いにきた
妖精2: 魔法世界からやってきた
妖精3: あんたに会いにやってきた
妖精4: うみやまかわを飛びこえて
ミキ: どうして?あたしに会いに?
妖精1: やつらは魔術師4兄弟
妖精2: 魔法世界からやってきた
妖精3: 仲間を増やしにやってきた
妖精4: 悪い魔法を消しとくれ
ミキ: あたしになにが出来るの?
妖精1: ミキのホウキは魔法のホウキ
妖精2: 秘密の呪文をとなえてよ
妖精3: 悪い魔法で仲間を増やす
妖精4: やつらの魔法を消しとくれ
ミキ: 私、勉強も運動も普通だし、自慢出来る事なんてなにもないよ。
妖567: 急げや急げほら急げ
妖精1: さあさあホウキにまたがって
妖精2: うみそらかわをひとっとび
妖精3: ホウキがあればなんでも出来る
妖精4: 魔法のホウキでなんでも出来る
妖567: さあさあホウキにまたがって
妖4人: ミキのお家へひとっとび!

ミキ、ホウキにまたがる。
不思議な効果音バミョミョミョミョミョーーーン
妖精たち下手に走って退場する。
上手からミキの家族が走って登場し、ちゃぶだいを囲む。
父さん母さん爺ちゃん婆ちゃん兄ちゃん姉ちゃん犬のポチ

ミキ: ここは、、、私のうち?
ポチ: ワン!ワンワン!ワン!
ミキ: あ、ポチ。
ポチ: ワン!
父: うホン、ミキおかえり。
母: あら、遅かったのね。
じじ: みちくさくったらいかんぞ
ばば: ちょうどご飯が出来たんじゃよ
兄: なにホウキにまたがってんだ
姉: ミキ、魔女にでもなったつもり?
ミキ: 魔女、、?
父: ほら座れ。

ミキ、座る。横にホウキを置く。

母: じゃ、あなた。
父: うホン、いただきます
全員: いたあだきーます!

みんな口々にしゃべりながらガツガツご飯を食べる。

ミキ: あのね。今ね、不思議な事が起こってね。
じじ: なんじゃって?
ばば: おじいさん耳が遠いんだから
ミキ: 魔術師4兄弟と4人のちび妖精がきて、
ホウキにまたがったら、私、一瞬でうちに着いたの。
全員: うわっはっはっははっは!!
ミキ: ほんとなんだって!
兄: テレビの見すぎじゃないのか?
姉: ゲームのしずぎじゃないの?
父: 学校はどうだ?
母: 宿題はやったの?
じじ: 残さんでたべろよ?
ばば: ミキはお話し作るのが上手だねぇ。
ミキ: そうじゃないのになぁ

カミナリの音が鳴る。ゴロゴロピシャーーーン!!
ミキ、ポチ、立ち上がる

ミキ: あ、この音!カミナリ!あれ?
ポチ: ガルルルルウガルルルウ

家族には聞こえない様子

ミキ: 聞こえたでしょ?カミナリ!
じじ: わしの耳が遠いのか?
ばば: 聞こえませんよなにも。
ミキ: みんなには聞こえないの?

魔術師4兄弟の歌が聞こえる。

魔4人: ズンドッとっとズンドッとっと
魔法で仲間をふーやすのっさー
ズンドッとっとズンドッとっと
まずはミーキの家ー族かっらー

4兄弟登場、踊りながら家族の回りをぐるぐる回り始める。
ミキとポチだけ、その輪からはずれる。

麻4人: ズンドッとっとズンドッとっと
兄: ミキ、テレビの見すぎじゃないのか
姉: ゲームのしずぎじゃないの?
父: 学校はどうだ?
母: 宿題はやったの?
じじ: 残さんでたべろよ?
ばば: 車に気をつけるんじゃよ?
麻4人: ズンドッとっとズンドッとっと
ミキ: みんなには見えないの?
魔術師1: はいストーっぷ!いち、に、さん、はい!

4人、もっているヤリをかざし

麻4人: おれたちの仲間になーれ!ワルワレゴロゴロ~~!
バッディヒューメナム!

強い稲光の音、ズバババーーン!

家族: うううわああああ!!!!
麻4人: ズンドッとっとズンドッとっと
魔法で仲間をふーやすのっさー
ズンドッとっとズンドッとっと
びしばし使うぜ悪い魔法ー
ズンドッとっとズンドッとっと

魔術師4人退場

ちゃぶだいを囲んで固まってる家族たち。

ポチ: わん!わん!わん!
ミキ: 大丈夫?!
父: 学校なんて行かなくていいぞ、ミキ
母: 宿題なんてやらなくていいわ、ミキ
爺: 好きなものだけ食べたらいいんじゃ
婆: 赤信号なんて無視すりゃいいんじゃ
兄: テレビばーっかり見たらいいよ。
姉: ゲームばーっかりしたらいいよ。
ミキ: みんな、どうしたの?!

家族、立ち上がる。

家族: ズンドっとっとズンドっとっと
ズンドっとっとズンドっとっと
ポチ: わん!わんわん!わん!

家族、ゾンビのようにふらふらと
ちゃぶだいの回りをまわり、魔術師4兄弟の後を追っていく。

残される、ミキとポチ

ミキ: 悪い魔法にかかったんだ。
魔法をとかなくちゃ、、
元にもどさなきゃ、、
ポチ: わん!
ミキ: ポチ、どうしたらいい?なんとか言ってよ。
ポチ: わんわ、わわんわ、わわわわんわ

ポチ、みぶりてぶりでしゃべってる様子。

ポチ: わわわん。わん!わわん!
ミキ: 、、、わかんないよポチ。
ポチ: うーーーん。
ミキ: ポチ、あんたがしゃべれたらいいのに。

ポチ、ホウキをさし、『魔法をかけろ』と言っている。

ポチ: わんわん、わん!わんわん!
ミキ: なに?
ポチ: わほうをわんうぅえうぉ!!
ミキ: 、、魔法をかけろってこと?
ポチ: わん!
ミキ: 、、でも、あんたをしゃべらせる魔法の呪文がわかんない。
ポチ: うーーーん。

4人の妖精がツーステップで登場する

ミキ: あ、妖精さん。
ポチ: ワン!

小声で言ってる言葉に聞き耳をたてる

4人: スピキントーキンヒューメナム
スピキントーキンヒューメナム
スピキントーキンヒューメナム
スピキントーキンヒューメナム
ミキ: もしかして、これ、呪文かしら?
ポチ: わん!

ミキ、ホウキを振り、呪文を唱える。

ミキ: スピキントーキンヒューメナム!!

不思議なSEバミョミョミョーーーン!
妖精たちくるくる回りながら退場する。

ミキ: 、、、、どう?
ポチ: わん。
ミキ: だめか。
ポチ: わんだふる。
ミキ: ポチ!
ポチ: すごいぞミキ、しゃべれるようになったわん。
ミキ: やった!すごい!
ポチ: ワンダフル!
ミキ: 私、前からあんたと話しがしたかったんだ!
ポチ: わっほい!
ミキ: わーい!

ミキポチ、手をとり、くるくる回り喜ぶ。

ポチ: 喜ぶのは早い!みんなを元に戻さなくちゃ。
ミキ: そんなこと、あたしに出来るかな?
ポチ: なにいってんだよ。
ミキ: だって勉強も運動も普通だし、あたしに出来る事なんて、お掃除くらい。
ポチ: ミキがやらなきゃ誰がやるんだ。
ミキ: 自信ないよ。
ポチ: 大丈夫、自分を信じろ。
ミキ: 、、、信じろったって。

プルルル、プルルルル、

ポチ: 電話だ。出ろ
ミキ: あたし?
ポチ: 犬は電話に出ない。犬だから
ミキ: そっか。

ミキ、上手の電話に出る(マイム)
すると、下手にユウコ

ミキ: えっと、もしもし
ユウコ: もしもし、ミキ?!あたし、あの、あのね!
ミキ: ユウコ?!どしたの?そんなに慌てて。
ユウコ: 今、魔術師4兄弟が来てみんないなくなっちゃった!
あたし、どうしていいかわかんなくて!
ミキ: ユウコも?
ユウコ: どうしたらいい?!
ミキ: え?
ユウコ: あたし、恐くて、どうしたらいい?!
ミキ: ユウコ、、、
ポチ: どした?
ミキ: しっかりもののユウコが、慌ててる、、
ポチ: 元気づけろ!
ミキ: あたしが?
ポチ: おまえがやらなきゃ、誰がやるんだ。
ミキ: 、、、、そっか。
ユウコ: ねぇ!どうしよう。
ミキ: 落ち着いて。あ、そうだ。深呼吸して。
ユウコ: 深呼吸。
ミキ: 困ったときは深呼吸するの。
じーちゃんとばーちゃんが言ってた。
ユウコ: わかった。スーーーハーーー
ミキ: どんな時もまず落ち着いてって、兄ちゃん姉ちゃんが。
ユウコ: うん。落ち着いた。
ミキ: そしたら少しづつ考えてって、父さん母さんが。
ユウコ: 、、でも、一人でおっかないよ。
ミキ: じゃあ私、そっち行くね。
ユウコはみんなを公園に集めて。安心して。
ユウコ: うん、わかった。
ミキ: 元気出して。
ユウコ: ありがとう。
ミキ: じゃ、あとでね。
ユウコ: うん。ありがとう。

二人電話を切る。ユウコ退場

ミキ: ふうーー(息をはく)変なの。
ポチ: いつもと逆じゃん
ミキ: うん。
ポチ: ミキえらい。
ミキ: よし、まずどうする?
ポチ: じゅもんを探す。きっとあの魔法をとく呪文があるはずだ
ミキ: そっか。妖精さんを呼ぼう
二人: 妖精さん!4人の妖精さーん!

妖精たち集まってくる

妖精4人: どした、どしたどした、どしたどした?
ポチ: せーしゅくに!ミキから質問があるワン!
妖精4人: なんだ?なんだなんだ、なんだなんだ?
ポチ: はい座って!注目!

妖精4人座る

ミキ: 魔法をとくための呪文を教えて欲しいの。
妖精4人: 、、、、、、
ミキ: だれか、知らない?
妖精4人: しってる?しってる?しってる?しってる?
ポチ: なんだ誰も知らないのか?!
妖精4人: (うなづく)
ミキ: 困ったな。誰か知らないかな。あれ?

ネズミ登場、それを追いかけて猫登場。

チュ: チュー!チュチュー!
タマ: ニャー!ニャニャー!

舞台上をおいかけっこ。

ポチ: ネズミのチューとネコのタマだ。

ミキ、ホウキを振りじゅもん。

ミキ: スピキントーキンヒューメナム!

不思議効果音バミョミョミョミョーン!

チュ: チューのチーズをとったのおまえか
タマ: ミィのお魚とったのユーか
チュ: おまえなんか嫌いチュ
タマ: ユーなんか嫌いニャ
ミキ: ストップ!

二匹、止まる

タマ: ん?人間の言葉が聞こえたニャ
チュ: あれ?しゃべれるチュ
ポチ: 人ん家に勝手にあがりこんで。
タマ: こいつサカナとったニャ
チュー: こいつチーズとったニャ。
二匹: とってない!
ミキ: お願いだから喧嘩をやめて。
二匹: やだ
ミキ おサカナもチーズもあげるから。
二匹: ほんとかニャ(チュ)?
ミキ: もー。いつもあげてるじゃない。

ミキ退場。

ポチ: お前らじゅもん知らないか?
タマ: 食べれるニャかそれ。
チュ: うまいチュかそれ。
ポチ: 食べ物のことしか頭にないのか?
二匹: うん。
ポチ: いいか?かくかくしかじかで大変なんだぞ?
二匹: かくかくしかじか?!そりゃ大変ニャ(チュ)!!
ポチ: 喧嘩なんてしてる場合か?
タマ: よし、ミキには世話になってるしニャ
チュ: ミキのために一旦休戦チュー

ミキ、サカナとチーズをもって登場。(首にかけれるものが良い)

ミキ: はい、いつものサカナとチーズ。

二匹、食べる。

二匹: ガツガツガツガツごっつあんです!
ポチ: 食べたからにはわかってんな。
二匹: あい!
ポチ: まずはじゅもんを探す旅だワン!
タマ: お役にたつかわかりませんニャ!
チュ: お供させていただきやチュ!
ミキ: ほんとに?!
三匹: ほかでもねぇミキさんの頼みだ!
三匹揃ってぇ!(足ふみ、ダン!)
あっしらひと肌、ぬぎやしょおおおおお!

3匹ポーズを決め、見栄切り。
効果音拍子木
カン、カン、カンカンカンカン、カカン!

4人: いよ!日本一~~~!!!

4人の妖精隠しもってた日の丸扇子を開きパタパタパタする。

ミキ: 行こう!呪文を探す旅!掴まって!
ポチ: どこに行く?
ミキ: どこへだって!
タマ: どうやって?
ミキ: ホウキにのって!
チュ: レッチュラゴーーー!!!!

ミキ、ホウキにまたがる。
効果音バミョミョミョ~~~~~~ン!
下手にミキポチタマチュ走って退場。
4人の妖精上手にパタパタ退場。

上手より、友達1、2、3、4
公園。友達が遊具(マイム)に乗る。
ブランコ、シーソー、鉄棒、などなど。

友達1: 突然大きな雷が落ちてさぁ
友達2: うちの人もみんなおかしくなっちゃってさぁ
友達3: どこかにふらりといなくなっちゃってさぁ
友達4: サフォーク丼が食べたいな
4人: おなか減ったなぁ

ユウコ登場

ユウコ: お待たせ!みんな大丈夫?
友達1: 俺らは大丈夫だけど。
友達2: いなくなっちゃった。
友達3: どこに行ったたんだろ?
友達4: ビールパーティかな?
4人: 違うと思うよ。
友達4: おなか減ったなぁ。

上手から声がする

強い稲光の音、ズバババーーン!

友達1: あ、また!
ユウコ: あっちの方から聞こえた!
友達2: また誰か仲間になったのかな。

上手を見る。すると先生たちがぞろぞろ出てくる
(本物の先生でお願いします)

先生たち: ズンドっとっとズンドっとっと
ズンドっとっとズンドっとっと

下手に退場していく先生たち

友達1: ***先生!
友達2: ***先生!
友達3: ***先生!
友達4: ***先生!
(舞台に上がった先生の名前を***に入れてください)
ユウコ: 先生!
友達1: 学校の方に向かってるよ
友達2: 大人はみんなあの魔法にかかるんだ。
友達3: じゃあ残ったのは子供だけ?
友達4: じゃあお腹がすいたまんまだ。

先生1、2、下手から。(これは子役です)

先生12: おおい!おおい!
ユウコ: ◯◯◯先生!◯◯◯先生!
(出られない先生の名前が居れば◯◯◯に入れてください)
先生1: どうしたんだ?他の先生方は?
先生2: 「ズンドっとっとズンドっとっと」って。
先生1: 誰かにあやつられてるみたく。
先生2: 学校にぞくぞく集まってきてる。
ユウコ: 先生二人は無事?
先生1: 大丈夫。二人で劇の準備をしてたから。
友達1: よし、学校に乗り込もう。
友達2: 家族と先生を助けなきゃね。
友達3: そうしよう!
友達4: ついでに食べ物も探そう!
先生1: なに言ってんだ!
4人: !!
先生2: 何が起こってるかわからないんだから。
先生1: ここは大人に任せなさい。
先生2: みんな、うちに帰って。
ユウコ: でも、そんな事言ってたら。

カミナリの音が鳴る。ゴロゴロピシャーーーン!!

5人: 逃げて!先生!
先生12: なんでだ?
5人: やっぱり聞こえてない!

照明が変わる。ダンス音楽(ヒップホップ、ユーロビートなど)。

上手から魔術師4兄弟
恐ろしい顔で走ってくる。
こうもりのように駆け回る

魔術1: 残るはこの二人ギャ!
魔術2: これで大人たちは俺たちのもんギャ
魔術3: 子供だけではかなわないギャ!
魔術4: ギャギャース!
ユウコ: 先生!逃げて!
先生12: なんでだ?
ユウコ: やっぱり見えてない!
魔4人: ガハハハハハハ!!

4方向から先生2人を襲う4兄弟。
取り囲み、くるくる回りながら
竜巻のように先生2人を奪い去る。

先生: あああれえええええ!

6人退場。
曲、収まる。
オロオロしだす友達4人

友達1: どうしよう!
友達2: どうしよう!
友達3: どうしよう!
友達4: どうしよう!
ユウコ: 、、どうしようったって、、。
どうしよう、、
どうしよう、、、ミキ。

不思議な音バミョミョミョミョミョーーーン!
ミキ、ポチ、タマ、チュー、手をつなぎ、ホウキに乗って登場!

ポチ: 深呼吸して!
タマ: まず落ち着いて!
チュ: 少しづつ考えて!
ポチ: ポチ!(決めポーズ)
タマ: タマ!(決めポーズ)
チュ: チュー!(決めポーズ)
ミキ: 3匹合わせて!
3匹: マジカルアニマルズ!(決めポーズ)
ユウコ: ミキ!!

ミキ、ユウコ手を取り合う。

ミキ: 無事で良かった!
ユウコ: ホウキに乗って飛んできたの?
ポチ: ワープしたと言ってくれ。
友達1: 犬がしゃべってる!
タマ: 遅れてるニャー
友達2: ネコもしゃべってる!
チュ: 説明はあとだッチューの!
ミキ: 力を合わせてみんなを助け出そう
友達3: そんな勇気ないよ
ミキ: 心を強く持てば大丈夫。
友達4: どうやって心を強くもてばいい?
ミキ: 自分にはきっと出来ると信じるの
ユウコ: 今日のミキ、頼もしい。
ミキ: 私、呪文を探す旅をしてきたの。
ユウコ: 呪文を探す旅?
ポチ: 日本を飛び出し
タマ: 世界を超えて、
チュ: 宇宙の果てからその先へ
友達1: どうやって?
ポチ: ホウキに乗って。
友達2: いつのまに、、
タマ: 目をつぶる間に。
友達3: 目をつぶる間に?
チュ: 目をチュぶって。
友達4: 目、つぶるの?
ミキ: 想像するの。手をつないで
5人: 手をつないで、、
ミキ: 想像するの。

みんな手をつなぐ。
きれいな音楽が聞こえてくる。
皆、目をつぶりだす。
手をつなぎだす。

ミキ: あたまのなかをホウキではいて
ポチ: まぶたのおくをてらしてみれば
タマ: きっと見えるよこころの窓が
チュ: きっと行けるよまほうの空に
友達1: もしものときも落ち着いて
友達2: じぶんのむねにてのひらあてりゃ
友達3: きっとかなうよみんなの夢が
友達4: きっととびだす不思議なことば
ミキ: 深呼吸して、落ち着いて、
ユウコ: ほんとだ。
友達1: ほんとだ。
友達2: なんだかほんとに
友達3: 勇気がわいてきた。
友達4: なんでもできそーだ。
ミキ: えんげきの練習で、何になった?
友達1: 俺、***
友達2: あたし***
友達3: ***
友達4: 食パンマン
ユウコ: ****
(***はなんでも良いです。例:勇者、ドラゴン、天使)
ミキ: 今日はそれに変身してるつもり。
友達1: でも恐いよ
ミキ: 恐いのはみんな一緒。でも、一人じゃないよ。
友達4: 一人じゃないのか
ミキ: そう、一人じゃない。

ホウキを高々とあげるミキ
音楽上がり、照明変わり、妖精たち登場
ミキと友達に剣や冠、マントなどの衣装オプションをつける。

友達4人: わああ!変身した!
ポチ: 変身の呪文はヒトリジャナイだ。
タマ: この本にいろんな呪文を集めたからニャ

タマ、辞書のような『呪文の本』を持っている。

チュ: よし!レッチュらゴー!!
ミキ: みんな、行くよ。
全員: 大人救出大作戦!!
ポチ: おれたち!
全員: マジカルフェアリーアニマルヒーローズ!

妖精4人と友達4人と3匹とミキとユウコ
全員で決めポーズ
ミキ、ほうきにまたがる。
効果音バミョミョミョ~~~ン!
小人たち4人はじけるように退場する。

上手、下手から魔法にかかった大人たちが
ステージの下にわらわらとおりてくる。
ふらふらとゾンビのように会場を歩きまわる。
(父母爺婆兄姉先生12先生たち)

子供たち、客席に向かって口々に肉親や先生を呼ぶ

ミキ: 学校の体育館に着いた!
友達1: あ、あれ!
ミキ: 父さん!母さん!先生!みんな!
ユウコ: ミキ!呪文を!
ポチ: 駄目だ!このままじゃバラバラできりがない!
タマ: この呪文の本から魔法を探すニャ
チュ: ひとまとまりになる呪文を探すチュ!

舞台後方に4兄弟
(後に小高い場所があればその上に)
腕組みして立っている。

魔術1: はっはっは!敵ながらあっぱれ!
魔術2: よく子供だけでのりこんできたなぁ?
友達1: お前たちも子供じゃないか!
友達2: 目的はなんだ!
ユウコ: タマ!呪文あった?
タマ: よし、ミキ!これニャ!
チュ: これ?
ポチ: 唱えろ!
タマ: 無限てつなぎ鬼で勝負にゃ!!
魔術4人: 無限、てつなぎ鬼?
ミキ: 鬼決めじゃんけん!じゃーんけーん
全員: ポン!
魔術以外: パーー!
魔術4人: グーー!一発で負けたぁ!
ミキ: ケセランパッサラーン!ムゲンテツナギオニ!

SEバミョミョミョミョーーーン!!
軽快な音楽。皆、一斉に散る。
魔術四人鬼となり、会場内を追いかける。
・鬼に捕まったら鬼と手をつなぐ。
・分裂なし。最後は結局ひとまとまりになる。

妖精4人、舞台上に出てきて声援を送る。

妖精4人: がんばれがんばれー!がんばれー!

だいたい勝負がついたあたりで、
妖精1、笛をふく
ピーーーーー!!!

ミキ: よし!

ミキ、一人離れてステージに上がり。

ユウコ: ミキ!じゅもん!
妖精4人: 全部元に戻れ!
ミキ: ジャスティリカバリン!
友達4人: ジャスティリカバリン!

SEバミョミョミョミョーーーン!!

父: ウほん、これはどうしたことだ?
母: あら、なにしてたのかしら?
兄: なんか夢でも見てたような
姉: あら、みなさんおそろいで。
爺: え?なんだって?
婆: おじいさん耳が遠いから。
妖精4人: これで全部元どおり!
ユウコ: ミキ、すごい。
先生たち: すごい!
ミキ: みんなのおかげだよ。
ポチ: わん!
タマ: にゃー
チュ: チュー
ミキ: さぁ、魔術師4兄弟、
ユウコ: どういう事か説明して?
魔術1: 僕ら、友達が欲しかったんです
魔術2: でも
魔術3: 魔法に頼ろうとしたのが
魔術4: よくなかったんだな。
友達1: やけに素直になってら
友達2: あ、もしかしてミキの魔法で
友達3: 良い子に戻ったのか。
友達4: 初めから悪い奴なんていないもんね。
魔術4人: ごめんなさいもうしません。
妖精4人: どうする?どする?どする?どうする?
ミキ: 許してあげようよ。
家族たち: うーーーーーーん。許す!
全員: ばんざい!!

音楽がかかる。

先生1: またいつでも遊びにきなさい。
先生2: こんど学芸会を見にきてよ。
ユウコ: 先生、ヒロインはミキがいいと思います。
ミキ: あたしには無理だよ。
私、勉強も運動も普通だし、なんでもないもん。
ばば: そんなことないよ?
じじ: ミキはちゃーんと大事なもんを持っとる。

皆談笑する。

先生12: いち、にの、さんっハイ!


あたまのなかをホウキではいて
まぶたのおくをてらしてみれば
きっと見えるよこころの窓が
きっと行けるよまほうの空に

もしものときも落ち着いて
じぶんのむねにてのひらあてりゃ
きっとかなうよみんなの夢が
きっととびだす不思議なことば


ケセランパサランレッチュラゴー
ワルワレゴロゴロズンドっとっと
ジャスティリカバリヒトリジャナイ
シャッキリシャッキンズンドっとっと

(*繰り返し)

楽しげな音楽に合わせて歌う踊る。

(了)
2009年7月
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・許可なく上演コピー配布することを禁じます。
・許可については別記
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たくさん台本を書いてきましたが、そろそろ色々と人生のあれこれに、それこれされていくのを感じています。サポートいただけると作家としての延命措置となる可能性もございます。 ご奇特な方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。