【菊池涼介MLB挑戦記念】MLBアメリカン・リーグのセカンド事情

広島東洋カープが菊池涼介のポスティングでのMLB挑戦を容認したので、MLBアメリカン・リーグのセカンドの台所事情をざっくりまとめてみました。

東地区

打高リーグの東地区。ここでレギュラーを張るにはかなりの実力が必要になりますね。

ニューヨーク・ヤンキース(NYY)

D.J.ラメイヒュー
.327 27HR 102打点 5盗塁 OPS.893

グレイバー・トーレス
.278 38HR 90打点 5盗塁 OPS.871

今季アメリカン・リーグのシルバースラッガー賞を受賞したラメイヒューと22歳ながら38HRを放ったグレイバー・トーレス。

今季はラメイヒューが1Bや3Bに回り、トーレスが2Bとして出ることが多かったですが、恐らく来季は正遊撃手のディディ・グレゴリウスがFAとなりヤンキースもクオリファイリング・オファー(QO)を掲示しなかったため残留の線が薄く、2Bラメイヒュー,SSトーレスの形になると思われます。

控えにもターイロ・エストラーダやタイラー・ウェイドが居るため菊池の居場所は無さそうです。

タンパベイ・レイズ

ブランドン・ロウ
.270 17HR 51打点 5盗塁 OPS.850

ジョーイ・ウェンドル
.231 3HR 19打点 8盗塁 OPS.633

今季新人王候補に挙がったロウと昨年139試合に出場し新人王候補に挙がったウェンドルがいる為、可能性は低いでしょう。

さらにはMLBナンバーワンプロスペクトのショートであるワンダー・フランコがいつマイナーから上がってくるかの兼ね合いを内野手での競争に影響しそうですね。

ボストン・レッドソックス

マイケル・チャビス
.254 18HR 58打点 2盗塁 OPS.766

ダスティン・ペドロイア
.100 1HR 1打点 0盗塁 OPS.243

今季MLBデビューを果たしたチャビスと今季は怪我で大きく離脱したものの、MLB通算打率.299を誇り1805安打を放っているペドロイアがいる為、動きそうにはありませんが、主力である選手達をトレードする話が出ているチームなのでもしかしたら…？

ボルチモア・オリオールズ

ジョナサン・ビヤー
.274 24HR 73打点 40盗塁 OPS.792

ハンサー・アルベルト
.305 12HR 51打点 4盗塁 OPS.751

今季20HR40盗塁をマークし、SSも守れるビヤーに3Bも守れて3割を超えるアベレージを誇るアルベルトが居るため獲得に動くビジョンは湧きませんね。

さらに再建中であるため、獲得に動くよりトレードでプロスペクトを集めにいくことに重きを置きそうなので難しいかもしれませんね。ビヤーをトレードに出す案がでてるらしいので控えとしてならあるかもしれません。

トロント・ブルージェイズ

ルルデス・グリエルJr.
.277 20HR 50打点 6盗塁 OPS.869

キャバン・ビジオ
.234 16HR 48打点 14盗塁 OPS.793

ヒューストン・アストロズのユリ・グリエルの弟であるグリエルJr.はこれだけ打ててLFを守れる選手であり、通算3000安打を超え殿堂入りを果たしているクレイグ・ビジオを父に持つキャバン・ビジオは今季ルーキーイヤーながらサイクル安打を放つなどパンチ力のある打撃が魅力です。

何より2人とも20代半ばと若く、控えにもブレイビック・バレラなどがいるため菊池の出番はなさそうですね…

中地区

今年は良い先発投手が多く揃うインディアンスと圧倒的破壊力を誇る打線を擁するツインズの2強だった中地区。2Bの状況を覗いてみましょう。

ミネソタ・ツインズ

ルイス・アラエス
.334 4HR 28打点 2盗塁 OPS.838

マーウィン・ゴンザレス
.264 15HR 55打点 1盗塁 OPS.736

今季は20HR超えのジョナサン・スコープが主に2Bを務めましたがFA。しかしスーパーユーティリティのゴンザレスや今季デビューを果たしヒットを連発したアラエスらが居ます。

MLB屈指の強打を誇るツインズは打撃を重視してそうなので菊池はハマらないかもしれませんね。あくまで個人的意見ですが。

クリーブランド・インディアンス

マイク・フリーマン
.277 4HR 24打点 1盗塁 OPS.752

ホセ・ラミレス
.255 23HR 83打点 24盗塁 OPS.806

今季主に2Bのレギュラーを務めたジェイソン・キプニスがチームを離れ、空いたように思われますが3Bのレギュラーを務めており、昨年39HRを放った強打者のラミレスが2Bに回り3Bには期待の若手であるクリスチャン・アローヨらが入るケースも考えられます。

他にもIFにはアンドリュー・ベラスケスや台湾出身のユー・チャンらが居るものの、控えとなると守備でアピールできれば契約できる可能性アリ？

シカゴ・ホワイトソックス

ヨルマー・サンチェス
.252 2HR 43打点 5盗塁 OPS.638

MLBトップクラスの2B守備を誇るサンチェス以外には2Bの選手がアクティブに居ないホワイトソックス。以前井口資仁が所属したこともあり、サンチェスとの差別化を図ることができれば菊池涼介にもチャンスアリ？

カンザスシティ・ロイヤルズ

ウィット・メリフィールド
.302 16HR 74打点 20盗塁 OPS.811

ニッキー・ロペス
.240 2HR 30打点 1盗塁 OPS.601

2年連続ア・リーグ最多安打で昨年の盗塁王のメリフィールドは外野が枯渇していることからCFのレギュラーとして出ることが多く、2Bにはチャンスアリ！

ロペスやメヒアといった若手には粗さがまだ目立つため、そこそこの打撃が出来れば菊池にも可能性は…？以前小柄な青木宣親が在籍し成績を残しているのも好材料になるか？

デトロイト・タイガース

ニコ・グッドラム
.248 12HR 45打点 12盗塁 OPS.743

ハロルド・カストロ
.291 5HR 38打点 4盗塁 OPS.689

これといった2Bのレギュラーが存在しない現状のタイガース。ただ再建中であり、獲得に動きそうに無いチームでもある。

カストロやグッドラムは若く、菊池に付け入る隙があるかは疑問。昨季はパイレーツから1年契約でジョディ・マーサーとジョシュ・ハリソンを獲得したが、今季もマーサーと再契約する場合は可能性が低くなりそう。

西地区

最強軍団アストロズや試合巧者のアスレチックス、ゲリット・コール獲得で挽回を狙うエンジェルスなどがいる西地区。菊池の移籍先はあるのか？

ヒューストン・アストロズ

ホセ・アルトゥーベ
.298 31HR 74打点 6盗塁 OPS.903

アレドミス・ディアス
.271 9HR 40打点 2盗塁 OPS.823

MLB最強セカンドの呼び声高いアルトゥーベに他所のチームならレギュラークラスのディアス。さらにはジャック・メイフィールドらも控えており、ヤンキースと同じく最も可能性の無いチーム。99.99%ないと思う。

オークランド・アスレチックス

ジュリクソン・プロファー
.218 20HR 67打点 9盗塁 OPS.711

チャド・ピンダー
.240 13HR 47打点 0盗塁 OPS.706

プロファーは他のポジションもこなせるユーティリティ要素があり、ピンダーも外野を守れる。さらには若手で現在は燻っているフランクリン・バレトらも居て獲得に動きそうにはないか。

そもそも某元マイナーリーガーが契約した際に1度もMLBに上がることなく日本に帰ったトラウマがある可能性もあるので移籍はないかも…? 知らんけど。

ロサンゼルス・エンジェルス

トミー・ラステラ
.295 16HR 44打点 0盗塁 OPS.832

デビッド・フレッチャー
.290 6HR 49打点 8盗塁 OPS.734

今季途中で自打球により骨折し離脱するもブレークを果たしたラステラに、主に1番を務めることが多くLF/3Bも守れるフレッチャーが居る。

更には両打ちのルイス・レンヒフォや2017年にはオールスターのスタメンとして出場したザック・コザートらが控えるため可能性は低いか。赤のユニで親近感湧きそうだけど(小並感)

シアトル・マリナーズ

ディー・ゴードン
.275 3HR 34打点 22盗塁 OPS.663

シェド・ロング
.263 5HR 15打点 3盗塁 OPS.787

ティム・ロペス
.270 1HR 12打点 6盗塁 OPS.720

首位打者＆盗塁王獲得経験者のゴードンに20代半ばとまだフレッシュさがあるロングとロペス。2Bはまぁ足りている部分があるため獲得に動く気配はなさそうか。

話が逸れるが既にマリナーズに在籍している方の菊池、もうちょい頑張れ。

テキサス・レンジャーズ

ダニー・サンタナ
.283 28HR 81打点 21盗塁 OPS.857

ニック・ソラック
.293 5HR 17打点 2盗塁 OPS.884

ルーグネッド・オドーア
.205 30HR 93打点 11盗塁 OPS.721

今季大ブレークを果たし内外野共に複数のポジションをこなせる需要の大きい選手になったサンタナや今季デビューで自慢の打力を披露したソラック、バットでも物理攻撃でもハードパンチャーなオドーアが居るため2Bには困ってないっぽいか。

ソラックはDHに、サンタナは1B/OFで起用されることが多かったので2Bの守備要因としてもしかしたら…？

最後に…

これはあくまでざっくりなので90%参考にならないと思います。少しざっくりな知識を入れるだけでも変わると思うので。