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同期がただの仕事仲間ではなくなった話

Hameeもすなるnoteといふものを、新卒もしてみむとてするなり。

ということで、はじめまして。2021年4月に新卒でHameeに入社しました、櫻井思寧(さくらいことね)です。

新卒研修の一環で「この1カ月で起きた変化」について書く機会をいただきまして、「ブログなんぞ生まれてこのかた書いてたことがないのに、いきなりそんな無茶な……」とこぼしながらも、筆を執った次第でございます。

それはさておき、新卒が一人ひとり公式noteに記事を書く研修があるなんて、Hameeだけなんじゃないでしょうか。入社してからというもの、良い意味で想像を裏切られる毎日です。

さて今回は、入社前に同期とどんな人間関係を築くべきか悩んでいた私の、驚きビフォーアフターを書かせていただきました。

よく悩みを聞いてくれた大学の友人、リモートワークでなかなか話す機会がなく「新卒今どんな感じなん?」と思っているHameeの先輩社員、そして同期との人間関係に悩んでいる社会人1年目の方々に読んでいただけたら幸いです。

まずは簡単な自己紹介

同期やお世話になっている先輩方からは、らいちゃん・らいらい等と呼ばれております。

出身は静岡県、霊峰富士の麓でのびのびと育ち、高校卒業とともに上京。大学は日本文学科に進学し、源氏物語と現代詩という、対極な時代の文学を専門で学びました。

元来哲学的な志向が強く、逆に会計や経営といった数字にはめっぽう弱い人間ゆえ、ビジネス職としての就活は不安でいっぱいの日々でした。しかし面白いことに、Hameeの最終面接では創業者の樋口さんと、「人間とは」「宇宙とは」といった哲学の話をした記憶しかありません。

現代詩の巨匠・谷川俊太郎氏の処女詩集『二十億光年の孤独』という、簡単にいうと「宇宙内存在としての私と社会的存在」みたいな少々スピリチュアルな詩について熱弁し、隣に座っていた人事担当をポカーンとさせました。申し訳ない。

その後めでたく内定をいただき、現在は全国津々浦々から集まった10人の同期と共に、日々奮闘しながらも楽しいHameeライフを送っています。

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▲内定式の後、みんなで箱根旅行へ

友達と仕事ができない私

突然ですが、あなたは友達と仕事ができる人間ですか?
「友達の定義とは?」とか「一口に仕事と言っても色々あるし……」など、言いたいことは各者おありでしょう。しかし私がここで問いたいのは、「友達と仕事仲間が同一である場合、上手く顔を使い分けられるか。そこにストレスを感じないか」です。

私は無理です。正確に申し上げますと、今までの私はできませんでした。決して同期と友達になりたくないのではなく、友達と仕事ができない人間なんです。

だって、誰でも大好きな友達には嫌われたくないじゃないですか。でも仕事をしていると、どうしてもぶつからなきゃいけない時がある。友達であれば見なかったことにして上手く避けられる衝突も、仕事であればあえて挑まなければいけない時があります。

いまいちピンとこない方、学生時代を思い出してみてください。バイトの同期と仲良くなって、休日も一緒に遊びに行ったりなんかし始めて、バイト仲間ってよりは友達に近い。

そんな子に仕事中「だるいからここで喋ってようよ」「面倒くさいからテキトーに終わらせよ!バレなきゃいいじゃん」って言われたら、断りづらくないですか?上手く断れたとしても、その子の態度を毅然と注意するのは、ちょっと気が引けちゃいますよね。

そういうことです。人間として好き/苦手と、仕事のやり方や仕事に対する考え方が合う/合わないは、別の話なんです。
(当時のバイト仲間が読んでたらちょっと気まずいけど、本当に友達としては、噓偽りなく皆のことが大好きです!!バイトという「仕事」への考え方が少し違っただけで!)

バイトであれば大きな責任は伴わないので、まだモヤモヤするレベルで済みます。しかし社会人になって、会社の売上を考えたり各々の仕事のやり方を確立していくと、どうしても友情とビジネスが相容れない瞬間が必ず訪れるでしょう。

そして仕事仲間として合わない面を見てしまうと、それが友情にも響いてしまう、不器用な人間でした。

そこで、Hamee内定後の私はこう考えました。
「同期と必要以上に仲良くならないようにしよう!仕事仲間としてはそれなりに仲良くして、プライベートでは一切会いたくない!!」

同期のみんなが口を揃えて「嘘つけぇ!!」って叫んでるのが目に浮かびます。ごもっともです。

入社後の私はこんな感じ。
「同期大好き!みんな最高!キャンプ?デザフェス?ライブ?同期女子会??全部行くー!!」あっという間に、同期大好き人間のいっちょ上がりです。入社前の固い決意は、もはや見る影もありません。

しかしこのnoteを大学の友人に見せれば、彼女たちこそ「嘘つけぇ!!櫻井そんなんじゃなかったじゃん!」と言うことでしょう。それくらい、これは私自身も予想外の状況なのです。

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▲同期女子みんなで参戦したデザフェス

しかし凝り固まっていた私の先入観や警戒心を次々とほどいていったのは、紛れもなく10人の同期たちでした。私を変えてくれた彼らを、せっかくなのでここで少し自慢させてください。

同期のここがすごい!ここが好きだ!

・他人への興味、共感性、肯定力が高い。
「あなたのことをもっと教えて」という姿勢が嬉しい。11人見事に好きなものも性格も違うのに、お互いの好きなものを絶対に否定しない。

・他人を馬鹿にしない。
私はよく、きっと皆にとっては当たり前のことを聞いちゃうけど、一度も「そんなことも分からないの?」って言われたことがない。みんなは「人によって得手不得手は違うんだから、そんなん当たり前だよ」って笑うけど、歳をとるほど難しいことだと思う。

・夢やビジョンを、それぞれが確立して持っている。
そこに向かう姿勢がどこまでも真剣で、尊敬が止まらない。

・分からない人の立場まで降りてきて、寄り添って教えるのがとても上手。「分からない君が悪い」でも「分かるように説明できない俺が悪い」でもなく、「じゃあどうしたら伝わるか」を考えてくれる。建設的でとても好き。

・仕事中、特にディベートやグループワークになると、健全なぶつかり合いができる。
違うと思ったら遠慮なく言うし、譲れないこだわりがあればそれを口に出すことを恐れない。真向から言い合う時もある。でも仕事が終わればちゃんと友達に戻れる。

・ふざけた話も真面目な話もできる。
一緒に馬鹿やってゲラゲラ笑う時もあれば、将来の夢とかビジョンとか、仕事観、人生観を真剣に語り合う時もある。

・全員が各々、語れるほど好きなものや趣味をもっている。
それぞれの趣味の話を聞いて「面白そう!今度みんなで行こうよ!」って計画するのが楽しい。さらにすごいことに、それがどんどん実現する。

・同期みんなが、同期のことが好き!
「いずれ同期を助けられる存在になりたい」とか「同期のことすごい尊敬してる」という話を聞く。程度の差こそあれ、同期全員が少なからず感じていることだと思う。

さて、キリがないのでここらへんにして、私なりに同期のすごいところをまとめましょう。「競い合い」ではなくて「高め合い」。「競争」より「共創」。これがわずか2カ月にして実現しているところ。これに尽きます。

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▲満点の星空のもとで、キャンプファイヤーを囲んで語り合った日

違いを強さに変えられる仲間に出会えた私

仲間って言葉、実は私はあまり好きではありません。チープだし、なんか気恥ずかしいし、即座に私の中の孫悟空(cv.香取慎吾さん)が「なまか!!!」って言ってくるし。(今の大学生には伝わらないんでしょうか……)

でもあの10人の顔を思い浮かべて出てくる言葉は、やっぱり「良い仲間に恵まれたな」です。みんな考え方が違って、好きなものも仕事のこだわりも全然違って、でも違うからこそ面白い。そう思えるのは、お互いの違いを理解したうえで認め合っているから。

この先同期と譲れない何かで大きくぶつかって、気まずくなる日も来るかもしれない。 どんなに仲良くなっても、どんなに皆のことが好きでも、少なくとも業務中は友達でいてはいけない。今でもやっぱり、そう思います。

でも毎日一緒にいて、時にはぶつかり合って、「あいつすごいな、私ももっと頑張らなきゃな」って毎日思える。そんな違いを強さに変えられる仲間に囲まれていることを、ずっと忘れずに誇ろうと思います。

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▲一番長い時間を共に過ごしている、同部署の同期たち

そういえば、まだ入社して数日の頃、研修担当だった人事の方がこんなことを言っていました。

「仲間は宝。生涯の友にするも、会社の同僚にするもみんな次第。業務では健全にぶつかり合い、業務外では深め合い、高め合えたら良いね。」

それを聞いた当時の私は、最もらしくうんうんと頷きながら「 んなことできるかよ。そんな上手く線引きできたら苦労しないんだってば。」と内心思ったものです。(人事の南百瀬さん、怒らないで)

でもこれは本当でした。あなた次第、私次第で、同期とはどんな関係にだってなれる。ただの仕事仲間ではない、仲良しこよしの友達でもない、新しい何か。一緒にいるのが奇跡のようで、当たり前のようにも感じる11人。私にとって同期はそんな存在です。

だから、もし私みたいに悩んでいる就活生や入社前の方がいたらこう伝えたい。
「そんなに力まないで、まずはあなたから知ろうとしてみて。」
過去の経験から警戒する気持ちは、とてもとてもよく分かります。でも知らないというのは、やっぱりもったいないです。

もちろん私が幸運だっただけで、どうしても相容れない同期がいる方は少なくないでしょう。でもまずは、決めつけないで知ろうとしてみてください。もしくは、あなたの内側を知ろうと近づいて来てくれた同期を受け入れてみてください。そうすればきっと、あなたにとって同期はただの仕事仲間ではなくなるはずです。

長文乱文お読みいただき、ありがとうございました!

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