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砂丘内で写真の個展

「砂丘につつまれる夕べ」と同時開催で「さようなら中田島砂丘」の写真展を無事開催できた。防潮堤がいよいよ完成を迎えるなかで、ささやかでも抵抗の跡を残したいという意図はありながらも、美しい展示にしたかった。

過去こんなところで写真展を行った写真家はいないだろうし、これからますます魅力を失っていくこの場所では今後も多分ないだろう。そう考えれば、昨年の展示もそうだが多少無茶するぐらいで丁度良いだろうと思う。

2017年から別れをテーマに撮影した延べ50人の女性の写真を含む60枚を、堆砂垣に紐で括って防潮堤のてっぺんまでズラッと並べた。砂に埋まって低くなった堆砂垣に合わせて、マットのサイズは50cm四方、写真のサイズは30cm四方にしてマットの赤を活かし、写真群のインスタレーションとして見られるようにした。

天気の不安もあり、展示時間は正味4時間と若干消化不良ではあったが、母がわざわざ見に来てくれたし、浜松フィルムコミッションの方とも実りある話が出来た。

幸いにも写真たちはほぼ無傷で回収できたし、スペースをお持ちの方、これらの写真群をインスタレーション展示しませんか。屋内ならさらにインパクトのある展示になるでしょう。自力だけで開催するよりもご縁をいただいてその繋がりからまた新しい力と発想を得ていく方が、これらの写真にとっても良い道だと思うのです。

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砂丘につつまれる夕べ
2019年9月22日日曜日 10:30〜19:00
中田島砂丘

砂丘フォトグラファー 浜松を代表する風景のひとつ、中田島砂丘消失の記録