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【地方移住を考えている人へ】田舎の住宅事情

田舎で家を探すには?

地方移住、田舎移住を考えたときに、ネットで検索してもまず出てこないのが田舎の物件情報です。不動産屋さんがあって物件情報が出ているのなら、それは私に言わせると「都会」です。

ここ浜益に限って言うと、空き家バンクなるものも特になく、空き家情報は地元民であってもクチコミが主です。

なので、家を探しているときはできるだけ周りに「家を探している」と伝えるのが一番なのです。そうすれば自然と「○○さんの家が空いた」「○○の空き家、売りに出してるって」と情報が集まってきます。これは実際に私たち夫婦が家探しをしていたときの体験談です。今住んでいる築50年(!)の中古住宅は仮住まいのつもりで、結婚してからずっと家探しをしていました。実際に内見させてもらったのが3件、空き家になったという情報をもらって外から状態を見てきたのが数件。

結局は今の家(を取り巻く環境)が心地よすぎて動けなくなってしまったのですがね…。

では、現地に知り合いのいない移住希望者はどうやって家を探せばいいのか。私は、地元の役所に問い合わせるのがいいかなと思います。田舎だと出張所や支所なるものがあると思いますので、そちらに。

役所が空き家情報を持っていなくても、地域住民とのかかわりは深いので、少々時間はかかってもクチコミで情報を集めてくれるはずです。(ね、浜益支所さん!)

移住したい場所によく遊びに行っていて、あの場所のあの家がいいなと思っている、という人もいるかもしれませんね。そういう場合もダメもとで希望の家があると伝えておくことをおすすめします。今は居住者がいたとしても、数年後はわからないのが田舎です。別荘として引き続き使われるケースもありますが、欲しい人がいれば手放したいという人もいるので、チャンスの種を撒いておいて損はないでしょう。浜益ではありませんが、私の友人は「あの家が気になっている」と人に話したのをきっかけに、とんとん拍子でその家の主になりました。

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田舎あるある:すぐに住める家の少なさ

SNSを眺めていたら

「移住してほしいなら地域の魅力や人の良さをアピールするより、まず住宅だ。住宅を用意すれば人はやってくるんだ」

という内容の投稿を見つけました。知り合いとかじゃありません。地方で空き家再生をしている人でした。そしてこれに激しく同意しているのが、同じように地方の空き家問題に力を入れている人、移住を応援している人、シェアハウスを運営している人…ほか、まだまだ同意者がいました。

確かになー!と思うのです。今ここに移住希望者がいてくれたとして、すぐに住める家はほとんどありません。(令和2年7月現在なら市営住宅が2戸空いています。今チャンスです。)

ごくたまに田舎で仕事を決めて移住してくれる人がいるものの、事業者さんはいつも住宅確保に苦労している様子が伺えます。

タマゴが先か、ニワトリが先か。人が来てくれたときのために、すぐ住める住宅が欲しい、でもすごくお金をかけて空き家を改修しても、借り手が現れる保証がない…というのが現実なんです。どこの職場も人手不足ですが、田舎にはなかなか人が来てくれない状況もあるから思いきれない。非常にモヤモヤする問題です。

それでもここ10年の間に、アパートが2棟も建ちました。どちらもあっという間に満室で、すでに3棟目建設の話も出ています。

ただ、全て単身者向けのタイプなので、家族で移住したい人には手狭です。

アパートができるまでの道のりだけでも長かったですが、これだけ需要があるとわかったのだから、遅ればせながら空き家再生にも目を向けていかなければと思います。


都会暮らしにはわからない!?田舎のトイレ事情

さてここからは突然ですが、生活から切り離せないトイレの話をします。

「田舎の事情を正直に」が、このnoteのモットーなので。

ほかの田舎はわかりませんが、こちら浜益、一般的な住宅のトイレはボットン(わかりますかね⁈)または簡易水洗がほとんどで、浄化槽を備えた「本当の」水洗トイレの家はたぶん地域で3分の1程度ではないかと思われます。

以前にちらりと出てきた、地域おこし協力隊のお姉さんが住むことになった家も、もれなく簡易水洗のトイレでした。

簡易水洗てわかりますかね⁈ボットントイレの上に水洗トイレ風な便器をつけて、水洗トイレ風に水が流せるのですが、底はボットンなため定期的な汲み取りが必要なんです。

都会からやってきたお姉さん、それを知らず便槽を溢れる寸前ギリギリまで溜めてしまい、えらいこっちゃ状態になってしまったと。

私はもともと田舎在住者なので、移住してきた人の「田舎びっくり」がわかりません。なので、こないだお姉さんに「移住する前に知りたかったことって何かある?」と聞いたところ、

「汲み取りしないと溢れ出しちゃうことは教えてほしかったよ…」と言っておりました…(遠い目)

簡易水洗のトイレが備えられているだけでも田舎では「いい住宅」の部類なんですけど、思わぬ落とし穴があったようです。

田舎に引っ越した方はお気をつけくださいね…。


<私のいる田舎はこんなところです>

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